「遠距離現在 Universal / Remote」展は、日に日に忘却の彼方へ遠ざかる3年間のパンデミックの時期を、現代美術を通して振り返る展覧会だ。パンデミックをきっかけに考えるようになった社会の在り方──、その新たな視点のなかから、私たちの暮らしや労働など、さまざまな事象を、現代美術を通して考察する。
新国立美術館で行われる同展には、アジア、欧米、北欧など国際的に活躍しているアーティストたち8名と1組が参加。「Pan- の規模で拡大し続ける社会」と「リモート化する個人」の2つのテーマを軸に、本邦初紹介の作品を含めた彼らの作品を通して、ポストパンデミック社会と個人の在り方を鑑賞者とともに読み解いていく。
なお、「遠距離現在 Universal / Remote」というタイトルには、コロナ禍を経て私たちが認識した「遠さ」の感覚、また、今なお遠くにそれぞれが生きていることを認識するのは重要なのではないかという思いが込められている。
遠距離現在 Universal / Remote
会期/~6月3日(月)
会場/国立新美術館 企画展示室 1E 東京都港区六本木 7- 22-2
開館時間/10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日/火、4月30日(火)は開館
観覧料/一般 1,500円 大学生 1,000円
・高校生、18歳未満(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/universalremote/
Text: Aya Hasegawa