BEAUTY / TRENDS

2024年秋冬の“全盛り”フルメイク。チーク、アイ、リップをレトロに重ねる方法とは?

引き算、ミニマムなメイクが引き続き旬ではあるけど、全パーツをしっかり彩るレトロシックな雰囲気が急上昇中。プロに聞いた、美しい“全盛り”方法をガイド。

マスカラを軽くするetc. 引き算を意識

ドレス ¥70,400/AURALEE(オーラリー) アイウェア ¥143,000/CARTIER (ケリング アイウェア ジャパン カスタマーサービス)

どこか新しくもあり懐かしくもある、サンローランのルック。ファッションを含め、今巻き起こるレトロ回帰のムーブメントも無視できない。メイクアップ・アーティストのTamayo Yamamotoさんいわく、「最近のエディトリアルの仕事でも、かつての山口小夜子さんがリファレンスに上がったり、レトロなムードを求められるシーンが増えてきました。Y2Kトレンドが一段落して、より昔に遡っているかのような感覚も。今若い世代が歌謡曲を新鮮なものとして親しんでいるように、古いことが新しいというターンに入った印象です

2024AWのサンローラン(SAINT LAURENT)Photos: VIRGILE / Gamma-Rapho via Getty Images

〈左上から時計回りに〉ウォーミーなオレンジとリッチなゴールドとのコンビネーションは、往年のエレガントさが漂う目もとに。クチュール ミニ クラッチ810 ¥10,890/イヴ・サンローラン・ボーテ セピアがかったピンクとコクのあるブラウンが溶け合い、頰に骨格際立つ陰影が。ブラーリング カラー ブラッシュ 05 ¥6,600/SUQQU グリーンを数滴落とした彩度を抑えたベージュは、リップメイクをしながらも引き算が可能。ルージュスターヴァイブラント EX5 ¥4,620(限定発売中)/カネボウインターナショナルDiv.

古いものをそのまま模倣するのではなく、新しいものにする必要性がある。その方法は? 「これはフルメイクですが、レトロな色をどう入れてどう抜くか、やはり差し引きが成功のカギに。ワイドにアイシャドウを入れたら目頭にハイライトを加える、マスカラは軽くしたり、 チークは深みのある色を選び、リップはスマッジしたりと崩しが必要に。何もしないだけがレスではない、とい う発想を持つとメイクアップに幅が生まれるはず

話を聞いたのは……
TAMAYO YAMAMOTO
山本珠世。メイクアップ・アーティスト。2015年に渡英し、ロンドンで約7年間にわたりコレクションや広告等の現場でスキルを磨く。2022年に帰国。ベースを東京に移す。大胆さと緻密さを併せ持ったアプローチを持ち味に、幅広いフィールドで活動。@tamayoyamamoto

問い合わせ先/イヴ・サンローラン・ボーテ お客様相談室 0120-526-333
オーラリー 03-6427-7141
カネボウインターナショナルDIV. 0120-518-520
ケリング アイウェア ジャパン カスタマーサービス 0800-600-5024
SUQQU 0120-988-761

※『VOGUE JAPAN』2023年9月号「ミニマム&ボールドで描く、秋のニューメイクアップ」転載記事。

Photo: Jun Yasui Makeup: Tamayo Yamamoto Hair: Waka Adachi Styling: Chie Atsumi Text: Kazuko Moriyama Editor: Toru Mitani