注入系美容に抵抗があった私が、ヒアルロン酸注入した理由
※この記事はヒアルロン酸注入を勧めるものでも否定するものでもない。アラフィフライターの私が実際に経験してみた正直な感想を綴ったもので、それをどう判断するかは、読者の皆さんの判断に委ねたいという気持ち。赤裸々な自腹実践レポートになる。
——乳がんのホルモン治療が始まって3ヶ月検診で、私が真っ先に医師に訴えたのは「見た目の老化がヤバいんです、どうにかならないんですか!?」だった。
私の乳がんは「エストロゲン受容体陽性」という、女性ホルモンを餌にするタイプのがん。そのため、「タモキシフェン」という薬でエストロゲンの働きを抑制する治療が再発防止に効果があり、私はこの先、5年間は薬を飲み続けなければならない。服用して2ヶ月で、今まで受けていたエストロゲンの恩恵を思い知った。薬の副作用で生じた身体の変化は色々あるが、今回ご紹介するのは顔の老化。高校時代から、メイクが決まらないと学校に遅刻していた私にとって、容姿の衰えは死活問題である。——誰も私のことなんて見ていないにしても、だ。何しろ気分がアガらないのだ。鏡を見ても写真を見ても、老婆のように目の下に深い二重のシワが刻まれ、普段社交的な私が、誰にも会いたくなくなる始末。おしゃれだって楽しくない。
そこで前述のセリフが出てくるのである。エストロゲンを抑えることで、更年期症状に似た症状が起きることは事前に聞いていた。しかしここまでとは聞いてない(涙)! 現在51歳の私は、今まで若く見られることが多かった。更年期の自覚症状もほぼナシ。しかし今回がんになったことで、それはエストロゲンが多め体質だったからだったんだなと痛感。薬の影響か生理も止まり、一気に老婆感が増してきた。
エストロゲンに似た働きをすることで知られる「エクエル」というサプリメントもあるが、私の通う病院では乳がん患者がエクエルを摂取した場合に「タモキシフェン」の効果が薄れないかのエビデンスがないために、推奨はしないと言う。「おすすめできるとしたら、成長ホルモンの分泌を促進する、筋トレくらいですかね」とのこと。だけどそんなものくらいじゃ、この老化に太刀打ちできない気がする。
これまで美容医療は弱めのレーザーくらいしか経験がなく、「注入系施術はいいかな。年相応に自然で居たいし」などと言っていた私も、コンシーラーやハイライトで飛ばすくらいじゃビクともしない目の下の窪みに危機感を抱いた。いかん、ここで何か手を打たなければ、エイジングを食い止められなくなる……っ! 50代の私は知っている。エイジングというのは、その小さなサインが出たときすぐに対応しなければ、雪崩式に大きくなって行くことを。シワも中年太りも何でも、初期対応が肝心なのだ。
クリニック選びの決め手となったポイント
そんなわけで、この10年間躊躇していた、ヒアルロン酸注入にいよいよ手を染める(と表現するくらいの勇気が必要だった)ことに。それでも決断するためには、4つのクリニックを巡り、カウンセリングを重ね、注入以外の手立てはないか模索した。ヒアルロン酸って、一度入れたら後戻りできない系の美容施術というイメージがある。ほかに改善策があるなら知りたい。ヒアル注入の主なリスクと懸念事項は以下の7つ。
・稀にアレルギー反応が起きることがある
・血流障害のリスク
・1週間程度の内出血
・入れすぎるといわゆる“ヒアル顔”になる
・入れる箇所によっては失明(!)の可能性
・時間が経つと垂れてきて顔が大きく見える(らしい)
・溶かせると言っても多少は残るからしこりになる
この中でも特に、やり過ぎて不自然にぱんぱんになる“ヒアル顔”になるのが、私がヒアル注入を躊躇っていた理由。また、私の顔は何故か右半分に老化が出やすく、左目よりも右目の下の方が窪んでいるし、ほうれい線も口の横に出る“ポニョ“線も右だけクッキリ。そんな悩みに対し、4つのクリニックで受けたアドバイスは以下の通り。
クリニックA(女性):いきなりヒアル注入は勧めない。まずプロファイロで様子を見てみては? リフトアップする高周波マシンとの併用もおすすめ。
クリニックB(女性):ジャルプロクラシック(非架橋ヒアルの一種)で様子を見たら? 目の下の窪みはヒアルでもいいかもね。
クリニックC(男性):ここでは撮られた写真を見ながら、ドクターが私の顔のエイジングサインを4つの要素からチェック。曰く、私の顔は顎のラインが辛うじて老化が少なく、目の下は目袋が弛んできたものによるものだから手術が適応。フェイスラインのたるみにはメディウスという最新マシンの照射を。ー有名クリニックだけあって、見積もりは130万超え!
クリニックD(男性):今ならギリ、脂肪除去手術受けなくてもヒアルでイケる。目の下にヒアル入れると目袋が押し出されて目立つことになるから、入れるなら頬。痩けが気になる右の頬の外側と、ほうれい線にも少し足してもいいかもね。
カウンセリング時には気になることやメリットとデメリット、施術のリスク、自分が目指す状態などを伝えられるよう、事前に質問事項をまとめ、メモを取ってあとから見返した。また、このほかに人気クリニックのインスタライブでも、何人かのドクターにコメントで質問して相談した。
ヒアル注入のデメリットと、代替施術の効果を秤にかける
最近ではよりナチュラルな美容整形がトレンドのようで、40代女医のカウンセリングでは全員から「ヒアルロン酸注入よりもまずは非架橋ヒアルロン酸を」とのアドバイス。非架橋ヒアルとはプロファイロなどの、主に肌そのもののコラーゲンやエラスチンなどを増やすことを目的としたヒアルロン酸のこと。ヒアルロン酸のようにボリュームを出し形を変える「形成」は出来ない。その代わり今流行りの「肌育」で、小じわを目立たなくさせて自然にハリのある美肌にする再生効果に優れているらしい。皆さんナチュラルな美肌で、カウンセリングのアドバイスにも説得力がある。ただ、私の悩みは、目の下の窪み。
元々窪んではいたけれど、ホルモン治療によって、ここに二重の深いシワが入るようになった。これがあることで一気に老けて元気がないように見えるのが、ものすごく嫌だった。
ちょっとやそっとハリを出したところで、これが解消されるようには思えない。さらに、非架橋ヒアルの効き目は穏やか(だからこそナチュラル推奨の女医さん達に支持されているのだけど)。しかも1回10万近い注入を、最初は1ヶ月後、そのあとは半年後にもう一度。3回打たないと目に見える効果は出ないとされている。自然だけどコスパが悪く、お金がないと続かない施術なのだ。今私が40代なら、迷わずにアドバイス通り、非架橋ヒアルを先に打って様子見したと思う。しかし私は50代で、もはや「緩やかなエイジング」なんて、言っている余裕はない。半年後なんて待ってられないよ〜〜〜!!!今、今すぐ! 結果が欲しいんだよ私はっ(切実)!!
さらに1ヵ月かけて悩みまくった結果、女性ドクター達のアドバイスとは逆だが、先にヒアルで目の下の窪みをふっくらさせてから、非架橋ヒアルで肌全体を元気にすることに決めた。
クリニック選びの決め手になったポイント
大切なのは、クリニックではなく「どのドクターの施術を受けるか」。個人的にはネットの口コミやSNSはあまり当てにせず、できれば自分が受けたい施術を、知り合いが実際に受けたことがあるドクターだと安心だと思うに至った。ヒアルならヒアル、ボトならボトなど、そのドクターによって得意な施術があるからだ。今回カウンセリングを受けたクリニックも、美容エディターの友人や実際通っている読者モデルの方などにおすすめを聞いて教えてもらった場所ばかり。唯一「クリニックB」は、女性の院長がナチュラルに美しく、エイジングに対する考えに共感できたので、ブログから辿り着いた。
どのクリニックも腕は確かそうだったけど、“初ヒアル”ということで、長年肌管理で通っていて安心してお任せできる、「クリニックD」のN先生に決めた。N先生はヒアル注入では先駆者の大ベテランであり、ヒアルとボトが上手だと定評がある。実は10年前から「ヒアル注入ならこのドクターに」と考えていた。すでに何名かの友人がここでヒアルを受けていて、やり過ぎず自然な仕上がりと注入の上手さに、絶大な信頼感がある。ちなみに女性のドクターの施術を受けるなら、そのドクターの顔が好みかどうかを見るといい。腕も大事だけど、美意識とセンスが合うかどうかも同じくらい重要だから(男性医師の場合は受付のスタッフや看護師の顔を見れば、ドクターのセンスがわかると思う)。
頬骨上に1ccのヒアルロン酸。その仕上がりは?
慎重派の私は、施術当日にもカウンセリングを受けた。先生にはしつこいくらいに、「若返りたいわけではない。シワを全部消すのではなく、気になる窪みが自然な感じに改善されればそれでいい。いかにもヒアルを入れてます的な美魔女は目指していない」と伝えた。ほうれい線も気になるし鼻の付け根の横じわ、“バニーライン“にボトックスも打ちたいけれど、いっぺんに施術して、顔が別人のようになっては困る。はやる心を抑えて、再カウンセリングの結果、頬骨の上に1ccのヒアルを入れることに。私が選んだのは3種類の硬さのヒアルを、注入する部位に合わせて重ねて注入するタイプの施術。頬に入れるのはその中でも形を作りやすい、硬めのヒアルが中心になるという。お値段は約19万円で、効果は約1年半。気になる右だけでなく、左にも少し入れて左右のバランスを取ることに。
「クリニックD」ではヒアルロン酸を2回に分けて打つのが特徴で、最初は少し控えめに入れ、2度目で調整するというのも安心。理由はヒアルは後から膨らんで来て、それはその人の体質などにもよるから施術後の状態がベストかどうかは2週間ほど経たないと予測が難しいそう。
当日はメイクしていてもOK。誓約書にサインしたのち、看護師がアルコールで注入する場所を拭き取って消毒した上で、麻酔を塗って10分ほど待機。先生が登場し、頬骨の上の辺りに注射でヒアルを入れて行く。麻酔しているからか、痛みはほぼナシ。入れてからドクターがヒアルを指で馴染ませ、入れる量を慎重に見極めて行く。私の場合、知っているドクターだということが心強く、安心して身を委ねることができた。ーN先生なら、入れすぎるなんてことにはならないはず!
施術後、渡された鏡を見ると、長年悩んでいた窪みが、あっさりと消えていた。こんなにサクッと消えるのね。ヒアルにハマる人の気持ちがわかる。痛くもなく注入だけでふっくらできるなら、他のパーツにもどんどん打ってしまいたくなる。このときはもう、再調整のときにほうれい線も入れちゃおうとまで思っていた。しかし、目袋(目の下の脂肪が弛んで出来たクマのこと)の部分に線が入ったような段差ができているのが気になる。そう伝えると、「あとからヒアルロン酸が膨らんでくるから、2週間は様子を見て、それから気になるようなら調整しましょう」とのこと。頬がふっくらすることで、ほうれい線が目立たなくなることもあるという。
ヒアルロン酸注入施術メモ
・施術当日は入浴、激しい運動、飲酒は控える
・施術後1ヶ月はマッサージは禁止
・ハイフやレーザー照射などの美容施術はNGではないがヒアルが減少する可能性が
・注入後1ヶ月くらいはヒアルを入れた部分を触ると硬くて異物が入っているのがわかる
写真で見ると、ヒアル顔が気になる……!
クリニックからの帰り道、悩みから解放されて久々に明るい顔になっていたからか、外国人にナンパされた。何しろここ4ヵ月くらい、毎日ノイローゼのように鏡を見ては暗い気持ちになっていたのである。最初の1週間くらいは、「ヒアル最高! 入れてよかった♡」などと思っていた。
……が。友人たちと旅行に行って写真を撮ったとき、何だか頬の膨らみが不自然に見えて、「これが噂のヒアル顔か!」と不安になった。特に横顔。目の下がもっこり膨らんだことで、目の形が「まりもっこり」のような形になっている気がする。友人たちにはヒアルをカミングアウトして、「私の顔不自然になってない? 正直に言って!」と頼んだ。我ながらウザいな(笑)!
ふたりとも、言われなければわからなかったし、ぜんぜん自然だよと言ってくれた。しかし気になり始めると止まらない。特に、元々気になっていなかった左目に注入したヒアルが角度によってはちょっとボコついているのが今度は気になる。外出しても、「あの人ヒアル入れてる」と思われるんじゃないかと、メガネをかけてカムフラージュ。他の友人たちにも会って少し時間を置いてから、「実はヒアル入れたんだけどわかる?」と質問した。みんな「気づかなかったし、入れていい感じじゃん」とのリアクション。
再調整したけれど、「アレ? 整形顔になってない?」
注入2週間後の微調整で、気になる段差にヒアルを足して埋めてもらった。ドクターは、「さかいさんは肌がすごく柔らかいからヒアルでデコボコになりやすい」という見解。ネットで調べたところ、目の下はそもそもデコボコしやすいという意見も。だけど調整した直後はすごくいい感じだった。そうそう、5年前の私ってこういう顔だった!
けれど2週間くらいすると、今度はヒアルが膨らみすぎて来たように思えて、写真を撮るたび再び憂鬱な気分に。情緒不安定すぎるとは思うけれど、美容整形後って私のようにこの感情のジェットコースターみたいになる人、結構多いんじゃないだろうか。何故こんな状態になるかというと、施術したパーツにばかり目が行くから。他人が私を見るときは、全体像で”引き”で見るから、こちらの些細な変化には気づかない。そして施術自体は成功のはずで、周りからは「前より絶対いいって」と言ってもらえる。ーそれなのに当の本人はいつまでも気に病んでいる。完全にビョーキである。
もうひとつ、これは予想していたことではあるが、顔の上半分にボリュームが出たことで、人中の長さが気になるようになった(若いお嬢さんにはわからないかもしれないが、アラフィフになると鼻の下が間延びしてくるのである)。目の下の窪みがパンっと膨らんだからほうれい線やポニョ線もさらに目立つというか、バランスがおかしくなるのだ。ーシワが消えたところで、中年は中年だな。というのは、やってみた私の、率直な感想。フェイスラインも肌感も、若い頃とは違うので、一個弄ったら今度はまた別の箇所のエイジングが気になる。こうやって人は、アンチエイジング医療沼にハマって行くんだろうな。だけど美容とはそもそも自己満足だし、窪みが目立たなくなったことで、人前で自信を持って笑えるようになったのも、また事実なのだ。
ヒアルロン酸を入れて分かったこと
結論からいうと、私はヒアルを入れた新しい自分の顔が好きかどうか、まだ決めかねている。これを書いている現在、ヒアルを入れて約2ヶ月が経つ。まだまだ気持ちのジェットコースター状態は続いていて、日によって自分の顔がいいなと思える日と、ヒアルを溶かしてしまいたいなと思う日が存在する(一時期思い詰めて問い合わせたところ、ヒアルは溶かせるけれど、溶剤によって天然のヒアルも溶けてしまうリスクがあるそう。注入前よりシワシワになるなんて、考えただけでも恐ろしい)。
また、これは恐らく、元々鼻が高い私の顔立ちによるものだと思うが、行きつけの美容サロンの方に、「さかいさん、鼻も弄りました?」と言われてしまった。そうなのだ、自分でも気になっていたけれど、ヒアルで目の下の影がなくなったことで、なぜか他のパーツも美容整形感が出てしまう。恐らく対面では微々たる変化でほとんどの人は気づかないと思うけれど、写真に撮ったとき、ちょっと作り物っぽい顔になっている気がする。
入れてみてわかったのは、やっぱり私はナチュラルな顔が好きだということ。それにたとえ名医でも、顔は粘土のように自由自在に形を変えられるわけではなく、ほんの少しの0.01ミリの差で、造作のバランスが崩れてしまう繊細なもの。気に入っていた自分の横顔が、今ではちょっと頬がふっくらしすぎていて、前ほど好きにはなれない。ただ、やって後悔はしていないし、あのまま放置していたらいたで、悩み続けていたのは確実。要は無いものねだりなのだ。あとは、「若く見える」と褒められたとき(ありがちな社交辞令だとしても)、以前のようには受け止められず、ヒアルを入れてるからだという、「チート感」のような後ろめたさがあるのも嫌な点。
シワは消せばいいってもんじゃない
女性同士というのは不思議なもので、自然に老いて美しい女性のことは手放しで崇める。けれどちょっとでもそれが人工的に手を加えたものに見えると、「な〜んだ、弄っているからなのね」と言われやすい。これは自分が歳を重ねると、天然物のエイジング美女がどれだけ貴重かということを実感しているから、なんだけどね。実際、私の周りの素敵な50代女性たちや憧れるハリウッド女優たちを観察してみると、みんなシワが普通にあってナチュラル。それでも彼女たちは美しい。それはさっきも書いたように、人は誰かを見るときに、全体像で捉えるから。シワやクマよりも、引き締まったフェイスラインや正しい姿勢に、美しい所作。そういう箇所が、美しさの印象を決める。そして私はどうせ褒められるなら素で勝負したいなと思った。その方が私の自己肯定感は上がるようだ。
それを理解した今、私は恐らくこのヒアルが減ってシワが目立ち始めても、再びヒアル注入をすることはないと思う。やるとしたら顔の形が変わるヒアルではなく、ベビーコラーゲン辺りで小じわを散らすくらいかな。とは言え、目の下にヒアルを入れてものすごく自然で可愛くなっている友人もいるので、その人の悩みに適応していて、自分のコンプレックスが解消されて明るい気持ちになれるのならば、手軽でいい施術だと思う。これはあくまで好みの問題で、私の顔立ちや肌質には、ヒアルがそこまでフィットしなかったというだけの話。
発見! “ヒアル注入”の個人的メリット
このように、私のように細かいことが気になる、完璧主義タイプはヒアルロン酸注入で一喜一憂してしまうのは事実だろう。共感する方々も多いのではないだろうか。とはいえメリットもたくさん発見した。
1. コンシーラー要らずになった
クマを隠すために、あれだけ何種類も大量に塗っていたコンシーラーが要らなくなり、メイク時間は圧倒的に短縮された。ラク!!
2. 顔全体がふっくらして元気そうに若返った
注入したのは頬だけど、ヒアルロン酸を入れた部分がツヤツヤ潤っているだけでなく、顔全体が心なしかふっくら。シワ感がなくなった。目尻の小じわもなぜか薄くなっている。
今後も美容医療の施術を受けるときには、カウンセリングのときにクリニックBの女医さんに言われた、「”7割満足”を目指すのがちょうどいい」という言葉を、胸に刻んでおきたい。8割以上を目指せばきっと、too muchな印象になる。シワは全部消せばいいってもんじゃなくて、陰影が色っぽさを生み出すというのが私の持論。だからいわゆる美魔女はモテない。何故なら色気とは”隙”から立ち上るものだから。影をすべて無くしてしまえば、個性のない奇妙なのっぺり顔になる。
——それを踏まえた上で、私なりのやりすぎないウェルエイジングの着地点を、ここから手探りでみつけて行きたい。
Text: Moyuru Sakai Editor: Toru Mitani