コペンハーゲンを拠点とするセシリー バンセン(CECILIE BAHNSEN)が、新たにオーダーメイドサービスをローンチ。ブライダル、ランウェイ、アーカイブの3つのカテゴリーから構成され、シーズンに合わせて展開されるだけでなく、ビスチェのディテールが印象的な「Lia」ドレスやボリューミーなシルエットが目を引く「Beth」ドレスなど、過去のコレクションにもアクセスできる。
ルックの制作期間は8〜12週間ほど。そのプロセスは写真を通じて顧客と共有されるという。これについて、「ひとつのルックが完成するまでに多くの人が携わっている様子を、お客様に見ていただくためのものです」とバンセンは説明する。
バンセンが温めていたこのサービスに歓喜するファンは多いだろう。2024-25年秋冬コレクションではブラックとミッドナイトブルーのルックでオープニングを飾ったが、これまでに発表してきたホワイトとパールといった色合いのドレスは、以前からブライダルシーンにおいても高い支持を獲得してきた。今後は、ヴェールやヘアリボンなどのアクセサリーを追加購入できるようになる。「結婚式を控えた方のなかには、Pinterestのボードにアイデアをたくさん詰め込んでフィッティングに臨む方もいます」とデザイナー。コペンハーゲンまで、家族全員や友人と一緒に訪れる顧客もいるそうだ。
オーダーメイドは、衣服の無駄や過剰生産を減らすスマートな方法であることは周知の事実。バンセンは、このサービスによって従来のファッションカレンダーから離れてデザインすることが可能になると微笑む。「私たち自身が、創造することを楽しむための方法でもあるんです」
Text: Laura Hawkins Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.CO.UK