色が肌にもたらす効果とは?
科学的には皮膚には色を感じられるオプシンというタンパク質が存在することが分かっています。2017年にコペンハーゲンのデンフリー現代美術センターで2週間にわたって16歳〜73歳の55人の男女を対象に行われた研究では、目隠しをした状態で赤、青、黄色のそれぞれのライトを照らしたときに、ほとんどの人が共通した感覚を持つことが確認されました。例えば赤は圧迫感のある感覚、青は冷たい水や宇宙にいるような感覚、黄色は包み込まれている感覚など視覚だけでなく肌からも色を感じ取ることができるんですね。よって直接身につけるランジェリーは気分や生理的な部分も含めて影響を与える可能性は高いと言えます。またランジェリーは基本的に第三者からの鑑賞を気にせず、自分自身のストレートな欲望や気持ちに沿ったものを選ぶことができますよね。それぞれの色がもたらす効果と自分の気持ちを照らし合わせて、お守りのように身につけると良いと思います。
支配力と安心感を併せ持つ、ブラックの壮大なエネルギー
ブラックは全ての色を吸収し、すべての刺激を遮断する絶対的な強さをもつ色です。レッドとは違った確立した自信をもたらしてくれます。防御的な色とも呼んでいて、ストレスやプレッシャーを抑えてくれる働きもあるんですね。また中立の立場を守る裁判官などもブラックを着ているイメージがあると思いますが、世の中の意見に振り回されず厳正な判断を行う場面でもブラックは効果的です。よって周りに意見に惑わされたくない時や、自分を貫き通したい時などに身につけるのがおすすめ。強さ以外にもすべてを覆い隠してくれる安心感も併せ持っています。
ファッショナブルな“見せブラ”
“交わる肌(Peau Croisée)”をコンセプトとするランジェリーブランド、キッフ(KIFF)は色気のあるストラップ使いが特徴で官能的な雰囲気を漂わせる。人気モデルの「petite pause」のバンドゥブラで、デコルテとウエストに、シルバーのチェーンが施されているのがポイント。ストラップはやチェーンはフック付きなので取り外して単体での使用も可能。ブラックがより妖艶なボディへと導いてくれる。
問い合わせ先/スタジオ キッフ(KIFF) kiff.official.ec
スポーティデザインで軽やかに
ビオトープ(BIOTOP)からインナーファッションの選択肢を増やし、心地よいライフスタイルを目指すアンダーウェアブランド、YO BIOTOP(ヨービオトープ)が誕生。ハイゲージに編み立てた生地とストレッチ性が抜群でかつ、しっとりとした質感の滑らかな肌あたりのパワーネット素材を使用し心地よい肌触りと機能性を実現した。ブラのバックスタイルは大きく開いたスクエアカッティングなので、どんなスタイリングにもマッチしやすい。
問い合わせ先/ジュンカスタマーセンター 0120-298-133
ウエストをシェイプし理想のボディを実現
肌に馴染むベージュカラーをベースに、そこから繊細なブラックレースで全体を華やかに飾る、オーバドゥ(AUBADE)のビスチェ。ゴージャスなオーラを纏いながら、程よくウエストを引き締め理想のボディへと導いてくれる。特別なパーティでのドレスの下に身に付ければ、ボディラインがより美しく浮かび上がる。
問い合わせ先/マリアネリ伊勢丹新宿店 03-3352-1111
華奢なストラップとレースで構成された魅惑的な一着
柔らかなレースで肌を包み華奢なストラップデザインでスパイスを効かせた、シェリー ドゥ ティティ(SHELLY DE TITI )のショール&ガーターベルト。ストッキングを止めるゴールドクリップも程よいアクセントに。ブラックカラーがより自身の強さを引き立ててくれる。
問い合わせ先/シェリー ドゥ ティティ www.shellydetiti.com
胸もとを極上レースで飾り付け
リズシャルメル(LISE CHARMEL)は1953年創業のフランスのランジェリーブランド。「Adorableen Sexy」シリーズから登場したブラ&ショーツは、スカラップクチュールレースとオーガンジーを取り入れエレガントな佇まいに。胸もとの大きな花の刺繍がバストを妖艶に引き立たせる。
問い合わせ先/リバコ 03-5211-3081
セレブたちも愛用。透け感のあるレースに注目
1985年創業でスタイリストでありながらシャンソン歌手としても活躍するFifiが立ち上げたブランド、フィフィシャシュニル(FIFI CHACHNIL)。ケイト・モスやマドンナなども愛用しているとのこと。シンプルなモデルでありながら、細かなレース使いと絶妙な透け感がダークロマンスな雰囲気を奏でている。
問い合わせ先/ミスファリーン faline.tokyo/ja
Profile
南涼子(みなみりょうこ)
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事。健康検定協会理事。2003年日本ユニバーサルカラー協会を設立し、現在は全国各地での講演、執筆を行う。その他各大学、専門学校の講師を務める。著書に『色彩心理配色アイデアブック』(ホビージャパン)、『今と未来がわかる色彩心理』(ナツメ社)『一瞬で心が整う「色」の心理学』(青春出版社)『介護力を高めるカラーコーディネート術』(中央法規出版)『介護に役立つ「色彩」活用術』(現代書林)がある。
Photos: Shinsuke Kojima, Daigo Nagao Styling: Erina Ohama Text: Saki Shibata Editor: Kyoko Osawa