「離婚指輪」というものを聞いたことがあるだろうか?
今月、エミリー・ラタコウスキーは2つのリングを新たに迎え入れた。これは2022年に離婚した元夫セバスチャン・ベア=マクラードから贈られた婚約指輪をリフォームしたもので、インスタグラムに公開された一連の画像のキャプションには「divorce rings(離婚指輪)」とだけ綴られている。これについて、「私自身の成長を表しています」と話すラタコウスキー。「パートナーと別れたからって、(もらった)ダイヤモンドまでをも捨てる必要はないと思うんです」
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婚約指輪を再利用するアイデアは、友人のステファニー・ダンラーが『The Paris Review』誌に寄せたエッセイ「The Unravelers」を読んでいるときにひらめいたという。そこにはダンラーの祖母が持っていたスネークリングにまつわるエピソードが描かれており、その指輪には彼女が複数の結婚で手にしたさまざまなストーンがあしらわれていた。ラタコウスキーは、一人の女性が生きた人生をありのままに表現した指輪に心惹かれたそうだ。
そこで彼女は、友人でアリソン ルー(ALISON LOU)のクリエイティブディレクターであるアリソン・ケムラにコンタクトを取った。ケムラはラタコウスキーの婚約指輪をデザインしたこともあり、このコラボレーションに最適な人物だった。「エミリーが何を望んでいるのか、それを身につけたときにどう感じたいのか、長い時間をかけて話し合いました」とケムラは言う。
二人は真新しい雰囲気を与えるため、婚約指輪を2つに分けることに。「離婚は別れを意味します。別々でありながら、互いに引き立てあうようにしようというのは最初から決まっていましたね」とケムラは説明する。どちらのデザインにも元のリングに使われていたダイヤモンドと、プラチナと18Kイエローゴールドのセッティングを取り入れた。「ペアシェイプのダイヤモンドはピンキーリングにすることで、魅力が増したと思います。一方、プリンセスカットのダイヤモンドはその大きさを際立たせたかったので、両サイドに台形のストーンを2つ配しました」
インスピレーションとなったのは、リアーナのピンキートゥリング。ラタコウスキーは、指輪を小指にするアイデアがいいと思ったそうだ。一方、プリンセスカットのデザインを完成させるのは難しかったとも。二人はモダンかつタイムレスなムードに加え、プロポーズの際に贈られたトワ・エ・モワとはまったく違うものを追求した。「オリジナルのデザインはもういいと思っていたんです。たくさんの人たちにコピーされましたから」とラタコウスキー。「特別なものだと感じられなくなってしまって。でも新しい指輪は本当に気に入っていて、外せないですね。寝るときも肌身離さず、つけたままにしています」
今回、この新しいデザインを生み出すことは二人にとって楽しい挑戦となったが、そのプロセスの背後にある深い想いこそが、指輪をより一層特別なものにした。「人生の大きな転換期にあるなかで、このプロジェクトに(アリソンと)一緒に取り組めたのはすごくよかった」とラタコウスキーは振り返る。「これは私の人生が再び私自身のものになったことを象徴する、ある種のしるしになったと思います」。また、完成した指輪を初めて指にはめた瞬間、離婚に対しての考えが変わり、前に進むためのパワーが感じられたそうだ。彼女は最後に、胸の内をこう明かしてくれた。
「クレイジーな数年間だったけれど、やっと自分の心が落ち着き、息子とのこれまで、そしてこれからの人生についても穏やかな気持ちでいられるようになりました。なぜだかこの指輪は、思いもよらない方法で自分自身を幸せにすることができるということを、私に思い出させてくれる気がするんですよね」
Text: Christian Allaire Adaptation: Motoko Fujita
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