アマンダ・サイフリッド “凍った森の女王”風のオーラを発揮
シルバーのガウンにマッチングしたヘアを披露したアマンダ・サイフリッド。ミニマルなシニヨンにまとめられている一方、前髪は大胆なS字のフィンガーウェーブに。さらに、トップにはヘアと一体化しているように見える、宝石をちりばめた葉っぱのシルバーのヘッドピースをオン。近未来的にも見えるルックだが、繊細なヘッドピースとカールされたヘアが女性らしい柔らかさとボタニカルなフィーリングを与えている。
クロエ・セヴィニー ヴィクトリア朝のモーニングジュエリーが着想
「過ぎ去った時間」をたたえた今回のテーマで、歴史にインスピレーションを見出したのはクロエ・セヴィニー。ヴィクトリア調の生地を再利用したガウンに加え、その時代のオマージュとして「髪」をアクセントに。亡くなった愛する人の髪でオーナメントやジュエリーを作りその人を悼んでいたというエピソードより、花やリボン、筆記体の「Chloe」に繊細に編み込んだブロンドの付け髪によって、ルック全体の魅力とポエティックさを高めることに成功。
ミシェル・ウィリアムズ ローズピンクに彩られたピクシーカット
ミシェル・ウィリアムズは今年のメットガラのために、彼女のシグネチャーであるブロンドカラーを封印し、ローズピンクのピクシーヘアにがらっとチェンジ。繊細に煌めく宝石のついたヘッドバンドと、横に流したシンプルなスタイリングも幽玄なドレスを引き立たせている。彼女の核心的な魅力を表すような、儚げでありながら力強いアレンジ。
カイリー・ジェンナー 王道シニヨンに官能性を添えて
日々美に磨きがかかるカイリー・ジェンナーは、コーンビスチェのガウンを主役にした極シンプルなシニヨンルックで登場。結び目の横にはさりげなくガウンのペールピンクに合わせたローズを飾って。オーセンティックなヘアスタイルからカールした毛束が落ち、ローズを象徴する官能的かつロマンティック。
ゼンデイヤ 繊細なブーケにはエアリーな毛先がマッチ
2024年メットガラの共同ホストを務め、レッドカーペットのファイナルルックを飾ったゼンデイヤ。鮮やかなバラが咲き誇るブーケのようなヘッドピースを身につけ、大トリにふさわしい圧巻のドレスアップを披露した。これは、2006年にフィリップ・トレイシーがアレキサンダー・マックイーンのためにデザインしたもの。シニヨンでコンパクトにまとめながら、顔まわりの髪を天使のようにふんわりとカールさせることによって、繊細な花の印象を保っている。
Editos: Maki Saijo, Kyoko Muramatsu