BEAUTY / WELLNESS

ドラゴンヘッドが魚座入り。2月は利他的精神あふれる「We Beauty」がキーワード【美と心の星サプリ 第6回・前編】

“世界が美しくあることは自分ごとである”──その価値観は、水瓶座と魚座のシーズンである今を象徴する。星読み係 yujiによる連載の第6回は、サステナブルなプロダクト開発を行うトータルビューティーカンパニー「uka(ウカ)」代表取締役CEOの渡邉弘幸がゲスト。今月のテーマ「社会起業家、サステナブル、プロボノ活動」を軸に、自然と共生するビューティー観についてトーク。

2月は宇宙的なハーモニーや調和を目指す時期

yuji(以下y) 2月は水瓶座に加え、2月20日からは魚座のシーズンに入ります。どちらの星座も、人間社会を超越した「全体性」を象徴する“全なるもの”というキーワードを持っています。同時に“善なるもの”という意味もあり、宇宙的なハーモニーや調和を志向する時期になりますね。2月にはそういったエネルギーが満ちているから、水瓶座や魚座には社会活動家やヒーラー、調整や調和を図るような方が多いといわれています。

さらに、今年は一年を通じて、ずっと冥王星水瓶座の影響を受け続けるため、イメージとしては“水瓶座性”に通常の10倍くらいのブーストがかかっています。これだけのエネルギーを受ける“風の時代元年”だからこそ、誰もがその影響は避けられない状態。そのため、社会貢献に加え、専門家が報酬を受け取らずに社会や地域へスキルを提供する「プロボノ活動」や、地球全体の調和を目指す「サステナビリティ」なども2月のテーマに挙げられます。実際、最近は世の中の動向を見ても、透明性が高まったり、壁の内側に閉じ込めていたものが解放されていく流れがあり、水瓶座の影響を感じますね。

未来に関わる「ドラゴンヘッド」が魚座にイン

y 魚座に関しては、2025年の1月12日に成長や課題、未来の方向性に関わるドラゴンヘッド(太陽と月の軌道が交わるポイント)がホロスコープ上で魚座の部屋に入りました。来年の7月までに魚座に滞在するので、魚座性がフィーチャーされることに。アートチャリティ、感性的な領域、瞑想やヒーリング系といった五感を使うような方向性が強まりそう。

このような背景を受け、ビューティーの場合、ただ自分だけ美しければよいという発想から、“世界が美しくあることは自分ごとである”という全体性を持つことが求められそうです。渡邉さんが手がけるuka(ウカ)はビューティー業界のなかでも、社会貢献やサステナビリティを早くから意識されているイメージがありますが、いつごろから始まったのでしょうか?

ukaが社会貢献を始めたきっかけ

渡邉(以下渡) 先のCOVID-19の大流行はひとつの転機でした。僕たちukaはもともと美容室から始まり、今もサロンがコアバリューなのですが、ステイホームの時期にお客様が来られなくなってしまって、技術スタッフが自信をなくして大変だったんですよね。彼らの専門的な知見をなんとか活かせないかと模索し、インスタライブ「ukaの部屋」をスタート。まるで放送局のように、編成を作って配信をしたのです。毎日続けていたら、双方向コミュニケーションが深まり、配信を通じてプロダクトが売れるように。

僕たちが届けるコスメは肌に直接触れるものだから、なにが入っているのかを伝える責任があると思っています。3、4年前くらいからは、さらに安心して使っていただけるような原料を探しに直接出向くように。

水瓶座と魚座はイノベーティブな“超越者”

y 実は以前、ホロスコープを拝見したことがあるのですが、渡邉さんは魚座。そして、uka代表でパートナーの渡邉季穂さんは水瓶座なんですよね。水瓶座と魚座は、既存の枠を超えて新たな視点を生み出す星座です。そのため、ときに従来の価値観と衝突し、異端とみなされることもありますが、大きな変化をもたらす存在といえるでしょう。おふたりは“超越者同士”といったイメージですね。実は、隣の星座同士がビジネスパートナーだったり、カップルになることは多いんです。ご自身が超越者であると感じたことはありますか?

 少なくともukaの取り組みに関していえば、いわゆる大手のブランドとは違うことをしようという意識はありますね。我々のプロダクトには、植物由来の原料を多く使っています。当初は海外から輸入もしていたのですが、パンデミックの時期に海外渡航が難しかったのもあって、最近は出向いて自分の目で確認したいという想いで国内の原料を積極的に使うようになりました。

海に入るとバランス感覚が養われる

y 原料のなかでも、植物にフォーカスしたのはなぜでしょうか?

 僕自身が趣味でサーフィンをしているのですが、波に乗っていると、人間はバランスを保つために自然に触れていないといけないな、と感じるんです。あるとき、Youtubeで養老孟司さんが「都会でものを考えていると、人間を四角い箱の中に押し込めようとする」といったようなことを仰っていたのを耳にして。とても共感しました。自然に触れず、都会の箱の中だけでものごとを考えていると、ビジネスにおいて「なんでこんなことをするんだろう」という選択がされていくんですよね。

定期的に自然に触れると、よい選択をするための感覚を養えると思っています。最近は天候に合わせて、関東近郊で波のよさそうなエリアへ出向いていますが、海で波に乗る感覚は、仕事に通じる部分があるんです。自分が信じるものと世の中の流れがフィットすれば、仕事もうまく進むもの。サーフィンで波を探す感覚と通じる部分がありますね。

y 古代から海には浄化の役割があるといわれているので、サーフィンは渡邉さんにとってポジティブな影響がありそうです。

>>後編は、“自分の中の小宇宙を癒すため、大宇宙を考えるという感覚”を体現し、人のつながりも含め“循環”を生み出すukaのプロダクトづくりについて。

Profile
yuji
星読み係、ヒーラー。 香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、宿命に抗えず拠点を東京に移しヒーラーとして活動を開始。現在は書籍執筆、連載、講演などで活躍する一方、毎日星読みを行い、星々からのメッセージをSNSにて発信。新著『星読みで才能を見つける本』(講談社)は発売1週間で大量重版に。https://youtube.com/@yuji-universe

渡邉弘幸
uka代表取締役CEO。広告代理店勤務を経て、パートナーであり会長/トップネイリストの渡邉季穂とともに、トータルビューティカンパニーukaを手がける。サロンメニューやオリジナルプロダクトの開発、教育機関である「ukademy」や飲食業態の「ukafe」、海外進出などさまざまなプロジェクトを展開。プライベートでは自然を愛し、サーフィンがライフワーク。
https://uka.co.jp

Photos: Kaori Nishida Text: Kiriko Sano Editor: Rieko Kosai