あなたの婚約指輪の輝きは当時のままだろうか? 前ほどキラキラしていないように見えても、ダイヤモンドが劣化しているわけではない。ダイヤモンドは何千年もその美しさを保つものの、石や台座に汚れが蓄積すると、輝きが失われてしまうことがある。
そんなダイヤモンドのクリーニング方法はというと、実は驚くほど簡単。「リングの輝きを保つには、自宅でのクリーニングが効果的です」と話すのは、ファインジュエリーやダイヤモンドのレンタルサービスを提供するVerstoloの副社長、ローレン・グランスタイン。「婚約指輪(に限らずあらゆるリング)はすぐに汚れてしまいますが、定期的にクリーニングすることで、石の内部まで光が届くようになり、輝きが増して最高の状態になります」
自宅でのセルフクリーニングはできる?
答えは「できる」、そしてしたほうがいい。「ダイヤモンドの輝きを保つには、自宅で定期的にクリーニングするのがいちばんです」と、ブライダルジュエリーブランドAARYAHの創業者、ミーガン・コタリも推す。「毎日身につけていると、油分や化粧品などが付着し、汚れが蓄積してダイヤモンドが濁ってしまいます。しかし、プロによるクリーニングの合間に自宅で優しくクリーニングを続ければ、輝きを保つことができます。ダイヤモンドを傷つけないよう、適切な製品を適切に使うよう心がけてください」
では、自宅ではどういったケアができるのだろうか? 以下では、ジュエリーのプロが簡単にできるセルフクリーニング方法を4つ紹介してくれた。
1. 食器用洗剤
「ぬるま湯に食器用洗剤を1滴垂らし、柔らかい歯ブラシを使ってブラッシングをするのが、最も簡単な自宅でのクリーニング方法です」とコタリは説明する。まず、食器用洗剤を混ぜたぬるま湯に、リングを15~20分浸す。その後、毛先の柔らかい歯ブラシでダイヤモンドと台座の周りを優しくブラッシングする。最後にきれいな水ですすぎ、布(ほつれないものが理想)で水気を拭き取ればOK。
2. ガラス用クリーナー
食器用洗剤の代わりにウィンデックス(ガラス専用クリーナー)を使う方法もある。グランスタインによると、水3:ウィンデックス1の割合が最適だという。
3. 消毒用アルコール
アルコールの溶液でもクリーニングできる。ぬるま湯に1/3の分量で消毒用のアルコールを混ぜたら、リングを10分程度で浸すだけで十分。
4. ジュエリー用洗浄液
ジュエリー専用の洗浄液を常備しておくのも◎。グランスタインは「食器用洗剤や消毒用アルコールなど、家にあるものを使うのがいちばん簡単」と前置きしつつ、BrideBite(リングクリーナー)がお気に入りだと話す。「Verstoloが開発した製品で、持ち運びにも便利なサイズです」
セルフクリーニングの注意点
「ダイヤモンドは自然界に存在する物質の中で最も硬いものです。加えて高級ジュエリーは日常的に身につけても問題ない強度で作られていますが、ダイヤモンドは不滅ではありません。『ジュエリーは何にでも耐えられる』という思い込みがよくあります」とコタリ。婚約指輪にも、特別なケアが必要だ。特にクリーニングする際は、細心の注意を払わないといけない。
「大切なリングを傷つけないために、漂白剤や家庭用洗剤のような刺激の強い化学薬品の使用は避けましょう。台座の金属とダイヤモンドの両方にダメージを与えてしまいます。硬いブラシで強くこするのもNGです。プロング(宝石をセッティングする爪部分)が緩んだり、パヴェダイヤ(細かいダイヤモンド)が外れたり、金属に傷がついたりすることがあります」
クリーニングを行う場所にも注意が必要だ。リングを排水口に落としてしまうと取り返しのつかない可能性もあるため、シンクや洗面台は避けるのがベスト。また、リングにパールやそのほかの宝石もついている場合、自宅でのクリーニングは控えたほうがいいこともある。コタリによると「ほかの宝石やパールの中には、多孔質のものや、コーティングの効力が切れているものもある」そうで、ジュエラーに確認するのがいちばん安全だという。金やプラチナは洗剤と水で簡単に汚れを落とせるが、シルバーのお手入れ方法はまた違う。グラインスタインによると「お酢と重曹を混ぜた液体や、家庭用のシルバー磨きキットなど、自宅でのお手入れで輝きを取り戻せる」そうだ。
シンプルなソリティアではなく、構造が複雑なリングの場合は、ジュエリー用の超音波洗浄機を導入するのも一案。一方で、注意点も。「私たちが使用するダイヤモンドにしか言及できませんが、小さなダイヤモンドやパヴェダイヤモンドがあしらわれたジュエリーや婚約指輪をお持ちの方は、洗浄機の利用には十分な注意が必要です。石が取れてしまう可能性があるためです」とグランスタインは警告する。「ディープクリーニングはプロに任せたほうがいいでしょう」
クリーニングの頻度は?
どれくらいの頻度で手入れをすればいいかという問いに対して、グランスタインは「リングのお手入れは何度やってもいい」と答える。「明るく、美しく、最高の輝きを保つためには、2~4週間に一度を目標に」とのこと。
プロにお手入れを頼むタイミングは?
毎年健康診断を受けるように、婚約指輪も年に一度はジュエリー専門店にクリーニングと状態のチェックを依頼しよう。「プロにクリーニングしてもらうと、リングは新品同様に生まれ変わります(これほど素晴らしいことはありません!)。ついでにセッティングが緩んでいないか、修理が必要かチェックしてもらえます」とグランスタイン。コタリは、もしリングの宝石がガタついていると感じたら、プロを頼るように勧めている。何かの拍子に石が無くなってしまわないよう、早急な対処が必要だ。
Text: Shelby Wax Translation: Rikako Takahashi Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.COM
READ MORE