40歳を超えたらロングヘアは、ツヤが命
40歳を超えた頃から、髪質が変わってきたと感じる女性は多いのではないだろうか。これって思い込み?「残念ながら、思い込みではありません。多くの人の髪は30代後半からパサつきやうねりなどの変化が出始め、40代後半に差し掛かると明らかに髪の衰えが始まります」と、美容家でヘアケアリストの余慶尚美さんはアンサー。その主な原因は、女性ホルモン。エストロゲンの減少により髪のハリやコシがなくなり、細くなったりヘアサイクルが短くなって抜け毛が増えるなど、薄毛や髪の衰えにつながる。
「40代から50代前半までは、髪のエイジングの悩み第一位は白髪。それが50代後半になると、髪の毛の立ち上がりが無くなったりとボリュームダウンがいちばんの悩みになっていきますね」。美しい髪を維持することが難しくなって、40代以上になるとロングヘアをバッサリ切る人も少なくない。その分、年齢を重ねても美しいロングヘアを保っている人は羨望の的に。どうすれば美しいロングヘアをキープできるのだろう?余慶さんは、「とにかくツヤを意識して」とアドバイスする。
髪のツヤが失われてしまう仕組み
「40代50代で美しいなロングヘアをキープするなら、とにかくツヤを気にしていただきたい。ツヤをキープするには、まず、髪の一番外側にあるキューティクルが整っていることが欠かせません。キューティクルがはがれると、タンパク質や水分などが流出し、髪がスカスカになってパサついたりツヤが失われたりするのです。カラーリングや白髪染めをしている人は、キューティクルがダメージを受けやすくなっているので要注意」。また、エイジングによってもタンパク質などが減少。髪の内部構造に隙間ができることなどが理由のひとつで、髪がうねる。そして、真っ直ぐなきれいな髪の毛と違って光の当たる面積が減るため、ツヤが失われる。「天使の輪」が出なくなってしまうのだ。
シルクのシュシュなど、道具に投資
ロングヘアのツヤを生むために何から始めればいい? 余慶さんは、「大人世代だからこそ、もっと道具に投資して」とアドバイス。まずはブラシ。「40、50代の方には、豚や猪など獣毛もしくはミックスの頭皮に優しいクッションブラシまたはつげがおすすめ。豚や猪の毛などの上質な獣毛を使用したブラシは、髪のブラッシングだけでなく、頭皮マッサージにも効果的です。通常のヘアブラシよりも髪を傷める摩擦を抑えるため、静電気が起こりにくくなったり、キューティクルを保護する効果も期待できます」
加えて、エイジング世代のデリケートな髪の毛におすすめの素材がシルク。「シルクは繊維が細く柔らかいため、髪にとって優しい素材であり、摩擦などのダメージを軽減してくれます。特にシルク製のピローケースは、髪のエイジングに悩む人にとっては必須アイテム」ロングヘアの女性は、特に家の中では髪をまとめていること多いのではないか。その時に活躍するのも、シルクのアイテムだ。「シルクのヘアゴムやシュシュは他の繊維に比べて繊維が細くやわらかいので、結び目にかかるダメージが圧倒的に少なくなり、切れ毛防止に。また、結び目に圧がかかり過ぎないので、頭皮への負担も軽減してくれて抜け毛対策にもなります」
韓国発の巻き髪でロングヘアのツヤをアップ
ロングヘアのツヤをアップするには、ヘアスタイルを工夫するのも一案。余慶さんは、「40代以上のロングヘアの女性は、ぜひもっとヘアアイロンをもっと使ってみて」とアドバイス。「今の40代50代はホットカーラー世代のためか、ヘアアイロンを若い世代ほど使いこなせていない印象があります。それはもったいないこと。もっとヘアアイロンを使いこなせると、今っぽいロングヘアが楽しめますし、ツヤアップにつながるんです。ヘアアイロンは32㎜以上の太めがおすすめ。それで韓国発のウェイブ(波)巻きやくびれ巻きをすると、ツヤ効果は抜群です。ヘアアイロンは髪が痛むと思われている人は、その考えをぜひ更新していただきたい。今は髪を痛めない優秀なヘアアイロンが続々と登場していますよ!」ヘアアイロンを活用した巻き髪は、40代以上の女性にとって、輝くロングヘアを手に入れる新たな扉を開くことになりそう。ぜひトライしてみて!
話を聞いたのは……
余慶 尚美さん
美容家、ヘアケアリスト(毛髪診断士)。広告代理店や外資系企業にて広告宣伝の仕事に従事した後、美容家に。髪と共に生きていく女性のライフスタイルまでケアする活動に力を入れている。また、韓国ドラマ好きが高じて韓国俳優のキャスティングコーディネーターとしても活躍し、韓国の美容事情も随時チェック中。著書に美髪メソッド本『髪トレ』(主婦の友社)。
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Photo:Getty Images Text:Kyoko Takahashi Editor:Kyoko Muramatsu
