栄養素に大切なのは、バラエティとバランス
健康的な食生活を送るためには、まず日頃からバラエティに富んだ食品をバランス良く食べることが大切。頭ではわかっていても、毎日のこととなるとどうしてもマンネリ化しがち。結局、いつも同じようなメニューを食べているという人も少なくないのでは。
ここでは、スーパーフードとして取り上げられる事はあまりないけれど、体に必要な栄養素がしっかり摂れる比較的身近な食材をご紹介。日々の食事の幅を広げてみるヒントにしてみよう。
1. レッドオニオン
白玉ねぎを、さらにパワーアップさせたのがレッドオニオンだ。ビタミンC、K、B12、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのビタミンやミネラルのほか、アレルギーや心臓病予防に役立つ抗酸化物質、ケルセチンも含まれている。トマトとフェタチーズと合わせたギリシャ風サラダなどにして、生で食べるのがおすすめ。
2. イワシ
漢字で「鰯」と書くイワシは、文字通りどこか「弱そう」で、栄養価が高い魚のイメージがあまりないかもしれない。しかし、善玉コレステロールを増やし、中性脂肪の値を下げ、動脈硬化などの病気を予防する不飽和脂肪酸、オメガ3を多く含んでいる。また、ビタミンDを含む数少ない食べ物でもある。
3. ケッパー
小さいながらもポリフェノールたっぷりのケッパーは、抗酸化作用によって細胞と肌の老化を遅らせてくれる効果が期待できる、最強の美容食材だ。微小循環も促し、利尿作用もあるとされている。
4. クレソン
ビタミンCと鉄、カルシウム、カリウム、リン、ヨウ素などのミネラルが豊富なクレソンは、実はカリフラワーの仲間。消化促進、デトックス、むくみ防止、とうれしい効果満載の、天然の抗生物質とも呼ばれている。サラダだけでなく、生のままソースやサンドイッチに入れても美味しい。
5. サツマイモ
フラボノイド、カロテノイド、ビタミンCとAを多く含み、抗酸化作用がある、真のアンチエイジング食材。普通のジャガイモと同じように、焼いたり、茹でたり、つぶしたりと、さまざまな調理法でレパートリーも増やしやすい。皮も実は栄養豊富なので、捨てずに食べてみても。
6. ケール
スーパーフードの最高峰とも言えるケールは、まさに栄養の宝庫。フラボノイド、ビタミンA、C、K、E、B、骨を強くするカルシウム、免疫力を上げる亜鉛、さらには鉄分も含んでいて、セレブたちが夢中になるのも頷ける。ひよこ豆とアボカドと合わせてサラダにすると取り入れやすい。
7. マッシュルーム
低カロリー、だけど食物繊維と栄養豊富で、抗酸化作用と抗炎症作用も極めて優秀なマッシュルームは、免疫力アップ効果などが期待できる。ソースやトッピングとしてだけでなく、スープやサラダなど、他のキノコと同じように調理し、バリエーションを楽しんでみても。
8. 雑穀
健康な髪と肌に欠かせないタンパク質、アミノ酸、抗酸化物質、マグネシウム、カルシウム、リン、鉄分などのミネラルが豊富。おまけにグルテンフリーで血糖値を上げにくくする、低GI食品だ。白米に混ぜて食べるだけでなく、サラダの具など、主食以外でもさまざまな料理に使える。
9. ルッコラ
クセのある味で、好き嫌いが別れるルッコラは、低カロリーな上に、抗酸化作用と抗炎症作用、アンチエイジング効果もある。多くのビタミンとミネラルに加え、高血圧を改善すると言われているエルシンも含まれている。
10. ルパン豆
南ヨーロッパで前菜によく取り入れられているルパン豆は、血糖値の上昇と悪玉コレステロールを抑え、血圧を安定させてくれると言われている。食物繊維、オメガ3、オメガ6に、カリウム、カルシウム、リンなどのミネラルを豊富に含んでいて、骨を丈夫に。おやつの代わりしてみるのもよさそう。
Text: Alessandra Signorelli Adaptation: Anzu Kawano
From VOGUE.IT
