今やザ・ロウ（THE ROW）のデザイナーとして活躍するオルセン姉妹。子役としてデビューし、ドラマ「フルハウス」では末っ子のミシェルを2人で演じ、人気を博したが、実はクビになりかけたことがあったようだ。ミシェルを愛してやまない“ジェシーおいたん”役のジョン・ステイモスが、ポッドキャスト「Josh Peck's Good Guys」で、当時11カ月だった双子の泣き声に耐えきれず、クビにしかけたというエピソードを明かした。
1987年から1995年に放送されたファミリー向けドラマ「フルハウス」は、妻を事故で亡くしたダニーが、親友のジェシーとジョーイに助けられながら3人の娘たちを育てていく物語。ジョンによると、シーズン1の初めに登場するジェシーとジョーイが初めて赤ちゃんのミシェルを任されたシーンで、早くもオルセン姉妹にクビを言い渡したそうだ。
「ジョーイと俺が、赤ちゃんのおむつを替えるシーンを撮影していたときだった。ダニーが『子どもたちのこと頼むよ』と言って出かけて、俺たちが『任しとけ』というシーンだ。俺らは赤ちゃんを1階のキッチンに連れていって寝かせたんだけど、泣き叫ぶんだ。2人ともね。2人ともどこか別の場所が良かったらしいから、そうしてやったのさ」と当時の状況を説明。
「2人は11カ月だった。『こっちの子が泣かなそうだ』って感じで、交代で演じてたんだけど、もう俺は耐えられなかった。上手くいくはずがないと思って、『2人をクビにしてくれ。上手くいきっこない』と、俺も10回くらい叫んだな。そうしたら、上層部が2人をクビにした。それで新しく赤毛の赤ちゃんを連れてきたんだけど……親は愛してたろうし、可愛く思ってたのは確かだと思うよ……赤毛の子に何か言いたいワケじゃないんだけど、あんまり可愛くなかったんだ」
そして数日後、ジョンは「オルセン姉妹を連れ戻してくれ！ この子たちじゃダメだ」となったそうだ。「一日かそこらだった。違う子どもで試したけど、ダメだった」と振り返っている。
オルセン姉妹はミシェル役で大ブレイクし、子役として『ニューヨーク・ミニット』や『パスポート to パリ』など数々の作品に出演した。ドラマはその後、Netflixでスピンオフシリーズの「フラーハウス」も制作され、ジョンはジェシー役でカムバックした。
Text: Tae Terai
