最愛の妻を亡くした元凄腕ヒットマンの復讐劇を描くシリーズ最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』。3月24日から公開がスタートしたアメリカで早くも高評価を得ているが、169分に及ぶ上映時間の中でキアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックが発するのは、103のセリフ、380語のみで、その内の3分の1が一言であると「ウォール・ストリート・ジャーナル」が報じた。
記事によると、シリーズ第一弾『ジョン・ウィック』では、上映時間101分の中でジョンは484語を発していたものの、上映時間約3時間に拡大した第4弾では、ジョンが発するのはたった380語。そのうちの10%は予告編で取り上げられており、映画の冒頭25分でジョンが口にするセリフよりも、2分半の予告編に登場するセリフの方が多いという。
このセリフの少なさは、チャド・スタエルスキ監督とキアヌが意図的に作り上げたもので、2人は当初脚本にあったジョン・ウィックのセリフのおよそ半分をカット。本作の強敵、ヴィンセント・デ・グレイム公爵(ビル・スカルスガルド)と対峙するシーンに彼のセリフの50%が割かれていたものの、キアヌは大幅に削除し、ごく短いセリフのみが残されたそうだ。共同脚本を手がけたマイケル・フィンチは、「寡黙さを追及するキアヌの姿勢には驚かされた」と語っている。
ちなみに本作で一番の長台詞は、真田広之演じる大阪コンチネンタルホテルの支配人で、ジョンの旧友でもあるシマズ・コウジに対して発せられるものだが、それでもたったの13語だそう。それだけにジョンは、アクションですべてを物語るようだ。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、2023年9月に日本公開を予定している。
Text: Tae Terai
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