HOTEL THE MITSUI KYOTO
250年以上に渡って三井総領家の居宅があった由緒ある場所に建つ3ミシュランキーホテル。目の前の二条城では、早咲きから遅咲きまで50品種約300本の桜が1ヶ月以上もの間、艶やかな姿を披露する。城に面した“キャッスルビュー”の客室は、その絶景を独り占めできる特等席だ。敷地内には1,300㎡もの広さを持つ日本庭園があり、2020年の開業時に植えられた八重紅枝垂桜が毎年花を付ける。開業5年目を迎える今年は枝ぶりも立派になり、一層見事に咲き誇ることだろう。ロビーエントランス、ラウンジから、中庭の水盤へと続く、「庭屋一如(ていおくいちにょ)」を体現する空間は、絶好の観桜ポイントとなっている。
HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ ミツイ キョウト)
京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284
Tel./075-468-3100
料金/1室1泊177,100円〜 ※2025年2月現在
www.hotelthemitsui.com/ja/kyoto/
フォーシーズンズホテル京都
清水寺や三十三間堂など見るべき観光スポットが目白押しの東山エリアの中心に位置するフォーシーズンズホテル京都。右側に京都を象徴する竹並木、左側に伝統的な竹垣が約100mも続くアプローチを通り抜けてロビーに入ると、天井までの大きな窓に、このホテルのシンボルとも言える日本庭園「積翠園」の美しい景色が広がっている。平安末期に平重盛の別邸に作庭された800年の歴史を誇る名園は、3,000㎡にも及ぶ大きな池の周りをカエデ、ハゼノキ、ツツジ、桜などの多彩な樹木が囲む。なかでも桜の木は園内に29本あり、客室やパブリックスペース、メインダイニング「エンバ・キョウト・チョップハウス」などから満開の花を愛でることができる。
フォーシーズンズホテル京都
京都市東山区妙法院前側町445-3
Tel./075-541-8288
料金/1室1泊177,100円〜 ※2025年2月現在
www.fourseasons.com/jp/kyoto/
MUNI KYOTO by 温故知新
京都の桜名所と聞いて真っ先に思い出すのは嵐山だろう。渡月橋を背景に、桂川の両岸で満開の花を着ける桜並木は、京都の美を象徴する風景だ。その眺めを川に面したホテルの部屋から満喫できる。3月下旬から4月上旬にかけては、宿泊者限定で天龍寺の早朝参拝も予定。今しか見ることのできない絶景を体験できる。「唯一無二の景色」をコンセプトにするスモールラグジュアリーホテルは、2022年より温故知新グループに加わり、昨年にはミシュラン1キーも獲得。アラン・デュカスが設立したデュカスパリによる2つのレストランの評価も高く、老舗の店や宿の多い嵐山の新しい顔としてすっかり根づいている。
MUNI KYOTO by 温故知新
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3
Tel./075-863-1110 (10:00 – 19:00)
料金/1室1泊150,000円~(2名1室利用・2食付)※2025年2月現在
muni.by-onko-chishin.com
アマン京都
京都の奥座敷とも呼ばれる鷹峯三山の麓に静かに佇むプライベートリゾート。約2万4000㎡もの広大な森の庭を持つホテルは、毎年春になると華やかな桜たちがエントランスでゲストを出迎える。森の中に点在する客室棟、パビリオン棟、レストランやスパの間を、木々のさざめきや鳥のさえずりを聞きながら行き来するエクスペリエンスがこのホテルの魅力だ。森を散策した後は天然温泉にゆったりと浸かり、さらにアマンが誇るスパで至福のリラクゼーションタイムへ。客室では、木のぬくもりを感じるミニマルなインテリアが静かで落ち着いた空間を作り上げ、壁一面の窓から森の木々や近郊の山々の景色を眺めながら、穏やかに流れる非日常の時間を過ごすことができる。
アマン京都
京都市北区大北山鷲峯町1
Tel./075-496-1333
料金/1室1泊330,900円~ ※2025年2月現在
www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-kyoto
ザ・ホテル青龍 京都清水
1933年に建てられた近代モダン建築の小学校をリノベーションしたヘリテージホテルは、数ある京都のホテルの中でも、一二を争う桜鑑賞のベストロケーション。緑に包まれた清水の高台にあり、視界を遮るもののない傾斜地ならではのパノラマビューが自慢。小学校時代から愛されてきた桜の木はホテルになった後も大事に保存され、毎年変わらず美しい花を付ける。東山のシンボルの八坂の塔、眼下に連なる京町家の瓦屋根、そして見事な桜の眺望を誇るゲストラウンジでは、春限定のスペシャルドリンクが提供され、室内にも桜の咲き誇る演出が施される。レストランのテラス席では桜を望みながらの朝食で、春を目一杯味わうことができる。
ザ・ホテル青龍 京都清水
京都府京都市東山区清水2-204-2
Tel./075-532-1111
料金/1人1泊50,044円~(2名1室利用・朝食付)※2025年2月現在
www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu/
ふふ 京都
130年にわたって京都に貴重な水を運んできた水路で、両岸の桜並木が美しい「琵琶湖疏水」に面し、明治時代の鉄道の跡に約100本の桜がピンクのトンネルをつくる「蹴上インクライン」まで歩いて数分と、京都通が愛する2つの桜名所に恵まれている。館内に入ると、桜と白檀をアレンジしたホテルオリジナルのフレグランスがゲストを春の気分へと誘う。客室は京都の嗜み心を感じるインテリアで統一され、職人の手仕事を感じさせる花器や小物類と、格子窓を通して差し込む柔らかな光が京都の静謐さを演出する。全40室に備えられたひのきが香る内風呂は京都では珍しい天然温泉。桜散策で疲れた身体を檜の香りとともに癒してくれる。
ふふ 京都
京都府京都市左京区南禅寺草川町41
Tel./0570-0117-22
料金/1人1泊86,400円~(2名1室利用・2食付)2025年2月現在
www.fufukyoto.jp/
パーク ハイアット 京都
1877年に大阪で創業した大和屋をルーツとし、150年近い歴史を紡ぐ料亭「山荘 京大和」の敷地内にあり、清水寺や八坂神社、祇園が徒歩圏内という絶好のロケーションを誇るパーク ハイアット 京都。客室からは、八坂の塔の向こうに広がる京都の街を望むことができる。伝統文化とモダンなデザインを調和させた、温かみと重厚感、静けさを併せ持つインテリアは、世界各地のハイアットのデザインに携わってきたトニー・チーが手がけた。幕末の勤王の志士たちが会合を開いた「送陽亭」をはじめ、貴重な文化遺産が移築されている京大和の庭園では、春になると桜が一斉に花開き、ピンクのベールで一帯を包み込む。
パーク ハイアット 京都
京都府京都市東山区高台寺桝屋町360
Tel./075-531-1234
料金/1人1泊200,000円~ ※2025年2月現在
www.parkhyattkyoto.jp
シックスセンシズ京都
日本独自の芸術文化がもっとも花開いた平安時代の美学からインスピレーションを得た、日本初進出のシックスセンシズ。中庭の桜に加えて、隣接する豊国神社のソメイヨシノや珍しい早咲きの蜂須賀桜によって、ホテル全体が春らしい雰囲気に包まれる。おすすめは桜やカエデなどが植えられたプライベート庭園を持つ、「プレミア スイート ガーデン キング」。誰にも邪魔されることのない空間で桜を堪能しながら、ゆったりと春を満喫できる。シックスセンシズで外せないのがスパ。最新のテクノロジーと伝統的なヒーリング、そして日本の禅文化を組み合わせた京都オリジナルのウェルネス プログラムで極上の時間を過ごせる。
シックスセンシズ 京都
京都府京都市東山区妙法院前側町431
Tel./075-531-0700
www.sixsenses.com/jp/kyoto
ハイアットリージェンシー 京都
インターナショナルのラグジュアリーホテルが集中する東山の一角にあり、2006年のオープン以来、京都初の外資系ホテルとして、上質な設えと温かなもてなしで、国内外のリピーターを増やし続けている。「コンテンポラリージャパニーズ」をコンセプトに、和の伝統美と現代のテイストを融合させたインテリアは、歴史の街であるとともに国際的な観光都市でもある京都にふさわしい。中庭の日本庭園に桜があり、1階のライブラリーや2階の庭園側の客室に加えて、明るい自然光が差し込むイタリアン「トラットリア セッテ」の窓際の席がおすすめの花見ポイント。毎年、桜のシーズンに提供される、春の特別メニューも楽しみのひとつ。
ハイアットリージェンシー京都
京都府京都市東山区三十三間堂廻り644-2
Tel./075-541-1234
料金/1室1泊47,000円~ ※予約時期による・2025年2月現在
www.hyatt.com/hyatt-regency/ja-JP/kyoto-hyatt-regency-kyoto
ザ・リッツ・カールトン京都
情緒にあふれる鴨川のほとりに建ち、水に恵まれた街・京都を象徴するエントランスの水盤や、ロビーやエレベーターホールの格子や組子を模したインテリアなど、館内には古都のエッセンスが散りばめられている。春になると目の前で華やかに咲き誇る鴨川の桜を、リバービューの客室をキープして、プライベートな空間で寛ぎながら楽しむのもご一考。大きく取られた窓辺に置かれた椅子に腰をかけ、ゆっくりと流れる時間に身を委ねるのもいい。ホテルより南側、鴨川左岸の三条通から七条通にかけては「花の回廊」と呼ばれ、毎年多くの花見客で賑わう。ホテルを出て、河原をゆっくりと散策しながら、春を満喫したい。
ザ・リッツ・カールトン京都
京都府京都市中京区鴨川二条大橋畔
Tel./075-746-5555
料金/1室1泊338,000円~ (2名1室利用・朝食付)※2025年3・4月予定
www.ritzcarlton.com/ja/hotels/ukyrz-the-ritz-carlton-kyoto/
Text: Yuka Kumano
※各ホテルの客室によって桜が見えない場合もございます。詳しくは各ホテルに直接お問い合わせください。
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