CELEBRITY / VOICE

LE SSERAFIM インタビュー──揺るがない強さで前進する5人からのメッセージ

LE SSERAFIMはデビューから約1年半を経た今、K-POP界で欠かせない存在に。初の単独ツアーも開催、世界中から熱い視線を集める5人が見据える未来とは?

K-POP界“新星”の快進撃

右から〈 KIM CHAEWON/キム・チェウォン〉ドレス ¥649,000/VALENTINO ネクタイ ¥60,500/VALENTINO GARAVANI シューズ ¥156,200/VALENTINO GARAVANI イヤーカフ(上) ¥37,400/VALENTINO GARAVANI イヤーカフ(下) ¥53,900/VALENTINO GARAVANI(すべてヴァレンティノ インフォメーションデスク)〈SAKURA /サクラ〉ドレス ¥668,800 イヤリング ¥70,400(参考色)ネックレス ¥323,400 ブーツ 参考商品/すべてVERSACE(ヴェルサーチェ ジャパン)〈HUH YUNJIN/ホ・ユンジン 〉トップ ¥156,200 パンツ ¥226,600 シューズ ¥137,500/すべてSTELLA McCARTNEY(ステラ マッカートニー カスタマーサービス)イヤリング ¥64,400 リング ¥572,200/ともにTOMWOOD(トムウッド プロジェクト)〈KAZUHA/カズハ〉トップ ¥190,300 パンツ ¥97,900/ともにNINA RICCI(イザ)シューズ ¥203,500/SERGIO ROSSI(セルジオ ロッシ カスタマーサービス)イヤリング ¥59,500/TOMWOOD(トムウッド プロジェクト)〈HONG EUNCHAE/ホン・ウンチェ〉シャツ ¥225,500/VALENTINO ドレス ¥1,980,000/VALENTINO ネクタイ ¥60,500/VALENTINO GARAVANIブーツ ¥228,800/VALENTINO GARAVANIピアス ¥61,600/VALENTINO GARAVANI(すべてヴァレンティノ インフォメーションデスク)。

LE SSERAFIM(ルセラフィム)の勢いが止まらない。LE SSERAFIMは、BTSなどのグローバルアーティストを多数輩出するレーベルを傘下に置く、HYBEとSOURCE MUSIC がリリースする初のガールグループ。KIM CHAEWON(キム・チェウォン)、SAKURA(サクラ)、HUH YUNJIN(ホ・ユンジン)、KAZUHA(カズハ)、HONG EUNCHAE(ホン・ウンチェ)の5人で構成され、2022年5月2日に1st Mini Album ‘FEARLESS’でデビュー。“Bam baba ba ba bam, Ba ba ba ba bam ba ba ba ba bam”のフレーズがクセになる楽曲「FEARLESS」のミュージックビデオは、公開から100日で再生回数1億回を突破する快挙を達成。10月に公開された「ANTIFRAGILE」のミュージックビデオは、90日で1億回再生を超え、自己最多記録を更新して話題になった。さらに、同年12月には「第73回NHK紅白歌合戦」にも出演し、日本のメディアの前でパフォーマンスを披露したことも記憶に新しい。

その後、23年1月25日には待望の日本デビューを果たし、活動の場もさらに拡大。今では、K-POP界の“新星”として、欠かせない存在になった。4月末にソウルの潜水橋(チャムスギョ)で開催された、ルイ・ヴィトンの「2023 ウィメンズ・プレフォールコレクション」のアフターパーティでも、パフォーマンスを披露。そのアイコニックなスタイルで会場をおおいに沸かせた。

圧巻のパフォーマンスへのこだわり

努力家な彼女たちのデビューまでの記録を綴ったドキュメンタリー『LE SSERAFIM(르세라핌) Documentary The World Is My Oyster』(YouTubeで公開)を見ていても、邁進し続けるその姿には心を打たれずにいられない。まさに、グループ名のアナグラム元である「IM FEARLESS」が意味する、“世の中の視線に揺らぐことなく恐れずに前に進む”という自己確信と強い意志が、彼女たちから感じられるのだ。そして、その揺るぎないメッセージを持つ音楽とともに、日々進化し続けている。

リーダーが語る、LE SSERAFIMの強み

KIM CHAEWON 「多くの人の感情を動かし、刺激を与えられる存在になっていきたい」

現在のK-POP界では、数多くのグループが活動している。競争の激しい世界でもあるが、リーダーのKIM CHAEWONは「私たちはパフォーマンスだけは誰にも負けないと思っていますし、メンバー同士の気が合っているという点も強みだと思っています」と、LE SSERAFIMの強みについて話す。また、SAKURAも「どのステージでも、一番のパフォーマンスになるように最善を尽くすところ」、HONG EUNCHAEは「ステージ上で行うパフォーマンスや、歌を通して皆さんに伝えるエネルギー」と、パフォーマンスに対してのこだわりを挙げた。「ANTIFRAGILE」や「Eve, Psyche & The Bluebeard’s wife」などのミュージックビデオでも見られる、キレのある力強いパフォーマンスで惹きつけ、決して妥協しない。「ビートだけでなく、曲のストーリーに合わせて体で表現する部分も多いので、実際に何かのキャラクターになったかのように、表情での演技を意識しています」とHUH YUNJIN。HONG EUNCHAEも、「動きが多いので、ひとつひとつの動きがはっきり見えるよう心がけている」と語る。

唯一無二のグループの魅力とは

右からKIM CHAEWON、HUH YUNJIN、HONG EUNCHAE、KAZUHA、SAKURA

LE SSERAFIMは、HUH YUNJINが「メンバー5人全員がおもしろくて、個性が強いと思います」と話すように、バックグラウンドの異なった各人がみな、唯一無二の存在であるところも魅力だ。また、KAZUHAが「年齢差があってもみんながとても仲良しなこと」をグループの強みとして挙げるように、YouTubeで公開されているオリジナルコンテンツからも、その仲の良さを見て取ることができる。

メンバー間のコミュニケーションを大切に

その秘訣は、コミュニケーションにある。KIM CHAEWONは、「メンバーが複数人いれば、その分意見が異なることもありますが、それぞれの意見をきちんと尊重し、さまざまなことを話し合って意見を集め、最終的にまとまれるよう、心がけています」と話す。「メンバーによって日々のコンディションもまちまちなので、たとえば誰かの体調が優れなかったり、見ていて辛そうだったらすぐ声をかけたり。ときどきみんなで集まって話す時間をもうけたりも。言いたいことをその場ですぐ言えなかったりすることもあると思うんです。だからこそ、メンバー全員で話す時間を大事にしています」と話すのは、最年長でキャリアも長いSAKURA。海外生活の経験もあるKAZUHAは、「自分の気持ちをきちんと言える環境は、すごくありがたい。同時に、お姉さんはお姉さん、妹は妹という役割分担もできているので、仲が良いのだと思います」。HONG EUNCHAEはマンネ(末っ子)らしく、「もちろん、私たちは仲良しですが、自分が何か言おうとしたとき、『この言葉を発したら、誰かが気分を害するんじゃないかな?』と、一度考えてから発言するようにしています」と答える。

2023年、初の単独ツアーを開催

KAZUHA 「自然体で楽しむ姿をみて、ポジティブなエネルギーを受け取ってほしい」

── 今回の日本で開催されたライブはどうでしたか?

KIM CHAEWON(以下、KC) 「初のツアーから大きなステージで、たくさんのFEARNOT とご一緒できて、とてもうれしいです。長く待ってくださっていたようで、声援も大きく、とても感動しました」

SAKURA(以下、SK) 「初めてのツアーでしたが、日本でも3都市6公演の規模でステージを味わえたことがうれしかったです。また、初めて私たちのパフォーマンスを観るという人も多かったので、記憶に残るようなツアーにしたい! という気持ちで挑みました」

HUH YUNJIN(以下、HY) 「緊張もしましたが、ワクワクする気持ちが何よりも大きかったです。こうして、私のそばにいるほかのメンバーたちと夢をひとつずつ叶えていけることがとても幸せです。公演中にメンバーたちと一緒にステージに立っているとき、胸がいっぱいになる瞬間があります」

KAZUHA(以下、KZ) 「デビューする前からツアーをするのが夢だったので、こんなにも早く叶い、信じられない気持ちです」

HONG EUNCHAE(以下、HE) 「日本で私たちが単独ライブを行うのは初めてで、(ステージの上で)日本語で話すことは、まだ少し難しいのですが、とても楽しめました」

ツアー中もスケジュールをこなす彼女たちだが、来日した際に必ず行う“ブーム”があるそう。それは、大好きなコンビニに行くこと。SAKURAは、コンビニでポテトサラダやアイスクリームを買うそうで、HUH YUNJINもアイスクリームが好きだと話す。KAZUHAは、ツアー中の日々に欠かせないエナジードリンクを購入するという。HONG EUNCHAEは麻婆豆腐がお気に入りだと、笑顔で話してくれた。

グローバル・アーティストとのコラボも

HONG EUNCHAE 「正直に、堂々とした姿で前進し続け、共感を呼ぶストーリーを伝えていきたい」

単独ツアーの開催をはじめ、あっという間にこの一年を駆け抜けるように見える5人。今年は、Rina SawayamaのリミックスやDemi Lovatoをフィーチャリングに迎えた「Eve, Psyche & The Bluebeard’s wife」を公開するなど、グローバルなアーティストとのコラボレーションも実現した。ソーシャルメディア上でも、多くのセレブやアーティストが、LE SSERAFIMの楽曲でダンス動画を投稿するなど、彼女たちの音楽は世界中に届けられている。SAKURAはこの状況に、「まだ信じられなくて、本当に私たちのこと? と思う場面が多くあります。私たちが好きなアーティストの方々や、よくドラマを見ていた俳優さんなどが『好きなアーティストはLE SSERAFIM』と言ってくださったり、TikTokもスワイプしたらずっとLE SSERAFIMで、音楽が流れ続けたりとか。まだ自分たちのことじゃないような気がして、実感が湧かないですね(笑)」と驚きを隠さない。HUH YUNJINは、「普段からよく聴いていて、好きだったアーティストの方々と、音楽を通じてご一緒できるという現実を、いまだに実感できずにいる一方で、とても光栄にも思っています。これからもっと私たちが成長して、多くの方々とご一緒できる機会を増やしていきたい」とコラボへのさらなる意欲を示す。

たくさんの経験を重ねて日々前進し続ける彼女たちにとって、23年はどんな年だったのだろうか?

メンバーが振り返る、2023年のハイライト

HUH YUNJIN 「記憶に残るアーティストになりたい。カッコいいだけでなく、深く良い印象を与える存在に」

── 今年印象に残っていること、年内にやってみたいことや達成したいことは?

KC 「今年一番記憶に残っているのは、初のツアーを行ったこと、そのなかでもツアーの初日が一番印象に残っています。ツアーを終えたら、みんなで食事をして、お肉が食べたいですね(笑)」

SK 「自分の誕生日に、韓国でファンミーティングをしたことです。1年前にデビューしたときには不安な気持ちでいっぱいだったのですが、1年後にファンのみなさんと一緒に過ごし、こんなにたくさんの人に愛されているんだということを実感しました。23年の残る日々では、まずはツアーを無事に完走したい。年末は授賞式やステージがあるので、去年のステージが話題になったように、今年も話題にしてもらえるよう、練習を重ねたいと思っています」

HY 「初ツアーが一番印象に残っています。今年の残りの日々では、ツアーを元気に! カッコよく無事に終えたいです。また、年末特番や授賞式のステージをしっかりと練習し、人々にインパクトを残せたら」

KZ 「ツアーは私にとって大きな舞台でした。単独ツアーなので私たちの曲のみですし、舞台に立っている時間も長く、МCもあります。パフォーマンスも多いので、大変な部分も多くありました。一方で、この経験を何回も繰り返すことで、ちょっとずつ成長しているのではないかと思っています。年末にかけて授賞式がありますが、今年は去年の舞台を超えるような、かっこいいパフォーマンスができたらいいなと思います」

HE 「23年で一番印象的だったのは、音楽番組のМCに抜擢されたこと、そしてツアーができたことです。去年と同様、年末に授賞式や特別な舞台が続くので、そこでベストパフォーマンスを披露できるようにしたいです」

LE SSERAFIMとして、個人として叶えたい夢

SAKURA 「曲を聴いてくれる人に、勇気を与えられるグループになりたい」

野心を持って着実にステップアップし続ける5人には、24年も多くの成長や経験が待っている。これからも「決して折れることのない優雅さと強さ」を携えつつ、彼女たちのストーリーは続いていくだろう。

── LE SSERAFIMとして目指す姿、個人として目指したいもの、叶えたいものは?

KC 「LE SSERAFIMだけが見せることができる歌やパフォーマンスを見せていきたいと思います。また、歌を通して私たちのストーリーを伝え、多くの人の感情を動かし、刺激を与えられる存在になっていきたいです。そして、いつか東京ドームでライブができるようになりたいと思います」

SK 「自分たちの体験や悩み、葛藤、考えをベースに歌っていますが、それは、みんなが感じているものでもあると思います。だからこそ、私たちの曲を聴くことで、ちょっと頑張ってみようかなと感じてもらえるような、勇気を与えられるグループになりたいです」

HY 「記憶に残るアーティストになりたいです。単純にカッコいいだけでなく、深く良い印象と影響を与えるアーティストに! そして、誰かの人生において、少しでも力と幸せを与える存在でありたいです」

KZ 「私たちは音楽や舞台が好きでこの道を進んでいるので、その気持ちを忘れずにこれから先も活動を続けていきたいです。チャートなどの順位も大切な世界ですが、競争だけでなく自然体で楽しむ私たちの姿をお見せすることで、ファンのみなさんがポジティブなエネルギーを受け取ってくれたら、と思います」

HE 「多くのK-POPグループが活動しているなか、私たちは正直で、堂々とした姿で前進し続け、多くの人たちに共感してもらえるようなストーリーをこれからも伝え続けていきたいと思っています。そして、たくさんの人たちから“wanna be”(こうなりたい!)と思ってもらえるような存在でいたいです」

記憶に残り、共感を呼ぶアーティストを目指して

右からSAKURA、HONG EUNCHAE、KAZUHA、HUH YUNJIN、KIM CHAEWON

Photos: Takuya Uchiyama Styling: Shizuka Yoshioka Text: Kurumi Fukutsu Hair: Oh Yumi, Ha Min @ Bit&boot Makeup: Choi Suji, Kim Minji @ Bit & boot Editor: Yaka Matsumoto