フェンディ(FENDI)が、東京・表参道にて4月20日(木)〜5月8日(月)の期間限定でブランドエキシビション「ハンド・イン・ハンド~卓越した職人技への称賛」展を開催中だ。本展は、イタリア各地の職人たちが熟練の伝統技術を持ち寄り共同作業を称えあうことを目的として、2020年にローマで開催されたが、そのプロジェクトの世界2番目の開催地として東京が選ばれた。
世界中のデザイナーやアーティストが手がけた特別な「ピーカブー」を展示
まずエントランスをくぐると、「ピーカブー」の展示エリアへ。ここでは、世界中から選ばれたデザイナーやアーティストが手がけたスペシャルな「ピーカブー」がディスプレイされている。どの作品も“ラグジュアリーなキャンバス”と言わんばかりに、ユニークで唯一無二な解釈がバッグの上で繰り広げられている。日本からは、本展のために山口歴(Meguru Yamaguchi)、高木耕一郎(Koichiro Takagi)、万美(Mamimozi)によってカスタマイズされた3点の新作「ピーカブー」が展示されており、どれも個性豊かだ。
イタリア各地の伝統工芸技術とコラボした「バゲット」は必見!
もうひとつの見どころは、イタリア各地の伝統工芸技術をもつアトリエや工房とタッグを組んだアイコンバッグ「バケット」だ。計19のバッグが展示されており、イタリアから来日した職人たちが実演しながら、デザインや作業工程を解説してくれる。
銀細工をはじめ、マクラメ編みや金刺繍、タペストリーなど、どの作品も細部に至るまで繊細で緻密な手仕事が施させており、ため息が出てしまうほどの仕上がりだ。中でも、圧巻だったのが、5世紀から6世紀のビザンチンの伝統であるハンドカットのモザイクタイル細工を施した逸品。こちらは、エミリア・ロマーニャ州のアコメナ・スパジオ・モザイコ工房が手がけたもので、繊細なガラス片で装飾された「バゲット」は、温かみのある輝きを放っている。
また、遊び心満載のジュエリーボックス型の「バゲット」は、ロンバルディア州の鞄づくり工房「ヴァリジェリア・ベルトーニ」によるもの。フラップを開くと、3段仕様のボックスがお目見え。
カンパニア州のスティンガ・タルシア工房による木材象嵌(もくざいぞうがん)細工も「バゲット」に。こちらは、硬質な木のベニヤ板をカットして嵌め込んでおり、花や葉、グリフォンのナポリのバロックモチーフで縁取られた淡いメープルのフラワーモチーフの「FF」ロゴの象嵌が施させている。
日本からは伝統工芸士の西形彩も参加
日本からは、栃木県伝統工芸士で芸術家の西形彩も参加している。彼女の作品の特徴は、自身で手染めをしているという鮮やかな色彩のウール糸。日本の美術織物の最高峰として知られる綴れ織りの技法によって、複雑かつ多彩なトーンを表現していて、伝統とモダンさが見事に融合している。日にちは限定されるが、会期中は彼女が実演しているところを見ることができる。
「バゲット」と「ピーカブー」の世界に没入できるフォトブースも
カラフルに点滅するバッグにテンションが上がるフォトブースも! どことなく「インベーダーゲーム」を連想させるちょっぴりレトロなムードが楽しい。ぜひ訪れた記念に撮影をしよう。
自分だけの「バケット」をデザインできる!
会場では、自分だけの「バケット」が作れる2つの「パーソナライズカラーキット」が販売させている。一つ目は、白いキャンバス地のもので絵の具付き。そして、二つ目は刺繍キット。こういった遊び心はフェンディならでは。デザインに自信がある人はぜひ挑戦してみてほしい。
「フェンディ ハンド・イン・ハンドエキシビション~卓越した職人技への称賛」
会期/2023年4月20日(木)〜5月8日(月)
場所/東京都渋谷区神宮前6-35-6
開催時間/11:00〜20:00(最終入場は19:00)
入場、予約方法/入場無料、フェンディ 公式アカウントから予約受付中
※イベントなどにより、開催時間は予告なしに変更となる可能性があります。
Photos: Courtesy of Fendi Editor: Mayumi Numao