繊細なひび割れ肌を無理に動かすのはNG
寒さや空気の乾燥など冬の過酷な環境にさらされた初春の肌について、多くの俳優も手がけるエステティシャンの瀬戸口めぐみさんは次のように語る。「この時期の肌は“ヒビの入りやすいガラス”のようなもの。夏よりも寒暖差が厳しいので、いちばんダメージが蓄積しやすいんです。湿度が低いので水分も蒸散しやすく、急に水分を与えるとしみることも。まずは乳液やオイルで肌を柔らかくほぐし、慣らしてから潤いを与えるのがおすすめです」
このとき、必ず“手の面を大きく”使うのが大切なポイントだそう。乳液やオイルは少量でいいので、肌を手のひらで大きく包み込んで土台慣らしをすること。いきなりのマッサージは負担になるので、面で優しくプッシングするのが大切だとか。老廃物や血液の流れがよくなり、表面も柔らかくなるので潤いをぐんぐん吸い込む肌になれる。
地道なローションパックで潤いチャージ
「続く化粧水は、できればローションパック(コットンに化粧水を浸し、2、3枚裂いて顔に重ねる)するのがベター。水分不足は肌体力を低下させる最大の要因なので、肌を回復させたいなら潤いをたっぷり注ぎ込むこと。手のひらで包み込んだときにふんわりした感触が伝わったら、潤いが満タンになった合図です。私たちはついシミやシワといったピンポイントの悩みを気にしがちですが、“面”が潤いに満ちてキレイだと、多少のシワなんて気にならないくらいのオーラが生まれます。特に頬の高い位置、いわゆる三角ゾーンが輝いているとキレイな印象が高まります」
そんな、内側からにじむ潤いの大切さを同様に強調するのは、素肌っぽさとしゃれ感を演出するヘア&メイクアップ・アーティストの佐川理佳さんだ。「仕事でナチュラルに仕上げたい場合、メイクと同じくらいスキンケアに時間をかけます。潤いに満ちたヘルシーな印象を目指すなら、成功の8割は丁寧な保湿が握っていると言えます。ケアがメイクアップだと捉えて」。紫外線が強くなり、花粉も大量に飛散する本格的な春はすぐそこ。肌を立て直す絶好のチャンスを活かして、端境期を気持ちよく、美しく過ごそう。
話を聞いたのは……
MEGUMI SETOGUCHI
瀬戸口めぐみ。ビューティーディレクター、エステティシャン。著名ブランドで28年にわたりディレクターを務めたのちサロンをスタート。延べ1万人以上の施術を経て培ったメソッドに多くのファンが。24年、潤いとクリアなツヤを叶えるブランド「MEM」を創始。
RIKA SAGAWA
佐川理佳。ヘア&メイクアップ・アーティスト。ナチュラルなベースと時代の気分を汲み取ったセンスに定評があり、多くの俳優やモデルから指名が。早朝から深夜にまでに及ぶ撮影でも乾燥しない自身の知恵も含め、スキンケア&ベースメイク理論を明かしてくれた。
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Text: Satoko Takamizawa Editor: Toru Mitani
※『VOGUE JAPAN』2023年3月号「うるおってツヤめく“循環スキン”」転載記事。

