ウィリアム皇太子が2024年を振り返り、「恐ろしい日々でした。人生で最もつらい1年だったのではないでしょうか」と語った。アースショット賞の表彰式のため、南アフリカ・ケープタウンを4日間の日程で訪問していた皇太子は、最終日の11月7日(以下、現地時間)に受けたインタビューで、チャールズ国王とキャサリン妃のがんが発覚した一年は、「ほかのことすべてをこなし、順調に進めるのは大変でした」と続けた。
キャサリン妃は、今年1月に腹部の手術のため入院し、3月に術後検査でがんがみつかったことを公表。9月9日にビデオメッセージを公開し、化学療法を終えたことを明らかにした。皇太子も妃の治療の間、公務を控え、彼女や3人の子どもたちと時間を過ごすなどしていた。またチャールズ国王も前立腺肥大症の治療を受け、その過程でガンが発覚し、治療を受けながら公務を行っている。ウィリアム皇太子は、「妻をとても誇りに思います。この1年、対処してきた父の姿も誇らしく思います。ですが、家族としてはひどく厳しい1年でした」と話す。
キャサリン妃は、10月11日には治療を終えてから初めて市民の前に姿を現し、最近はジムでのトレーニングも再開したと伝えられる。南アフリカ訪問に帯同しなかったが、「元気」にしているそうだ。記者から皇太子もリラックスしているように見えると指摘されると、「この1年は少しも気を抜けませんでしたので、そう言われると興味深いです」と述べ、こう続けた。「ですが、とにかく前に進み、生活を続けていかなければいけない。仕事が好きですし、家族との時間も確保できるよう自分のペースを守っています」
Text: Tae Terai