約700年前に国王エドワード3世が創設したガーター騎士団を称えるガーター・デーの式典が、6月19日(現地時間)にウィンザー城で行われた。そこでキャサリン皇太子妃がチャールズ国王とカミラ王妃に美しいカーテシーを披露し、注目を集めている。
カーテシーとは、英国王室の女性メンバーが君主に敬意を表して行う礼法で、片足を後ろに引き膝を曲げて挨拶する。その際、日本のお辞儀のように顔を下げる必要はない。昨年12月に公開されたNetflixのドキュメンタリー「ハリー&メーガン」で、メーガン妃がヘンリー王子と交際中に初めてエリザベス女王と対面するときにカーテシーをしなければならないなんて「冗談だと思った」と発言し、おどけてみせたことが物議を醸した。
ガーター騎士団とは、エドワード3世が「アーサー王と円卓の騎士」に触発され、自身のための名誉ある騎士団を名付けたのが始まりとされ、ガーター・デーには市民に与えられるガーター勲章の叙勲式が行われている。
ガーター騎士団のメンバーでないキャサリン妃は、聖ジョージ教会前で騎士団メンバーのパレードを見守り、騎士団の装束であるネイビーのローブとオーストリッチのフェザーのあしらわれたハットを纏ったチャールズ国王とカミラ王妃が通ると、片足を後ろに引き、見事なカーテシーを行った。なお、公務などでキャサリン妃が国王らとハグやキスで挨拶を交わす姿を見る機会もあるが、これはその日、すでに顔を合わせているためとみられる。
キャサリン妃は、ウィリアム皇太子と交際中の2008年からガーター勲章の叙勲式に参加しており、今年はアレッサンドラ リッチ(ALESSANDRA RICH)のポルカドットのワンピースにフィリップ・トレイーシー(PHILIP TREACY)のファシネーターとジェニファー・チャマンディ(JENNIFER CHAMANDI)のサンダル、ストラスベリー(STRATHBERRY)のクラッチバッグを合わせ、モノトーンのエレガントなロイヤルファッションを披露。そして、ダイアナ元妃が所有していたパールとダイヤモンドのドロップイヤリングをつけて参列した。
Text: Tae Terai