CELEBRITY / STYLE

メアリー妃、お気に入りのデンマーク発ブランドを纏って皇太子妃から王妃へ

1月14日の午後2時過ぎ(現地時間)、夫のフレデリック皇太子がデンマーク国王に即位し、新王妃となったメアリー妃。以前から愛用しているコペンハーゲン拠点のブランド、ゾレン ル シュミット(SOEREN LE SCHMIDT)が手がけたドレスで自身のロイヤルファッション新章を幕開けた。
Photo: Jonathan Nackstrand/Getty Images

現地時間の1月14日、約10万人もの群衆を前に、クリスチャンスボー城で王位継承を宣言した新デンマーク国王フレデリック。その隣には新王妃となったメアリー妃の姿があり、王妃として記念すべき初めてのルックをお披露目した。

彼女がこの歴史的な日に纏っていたのは、デンマーク人デザイナーのゾレン・ル・シュミットが手がけた純白のアンサンブル。以前から彼のファンであるメアリー王妃は、昨年5月に行われたイギリス国王チャールズ3世の戴冠式にも、ル・シュミットの名を冠したブランドのドレスを着用して出席した。クラシックなテーラリングとディップダイ手法で染めるサテンシルクを使ったデザインで知られる彼は、ハイセンスな女性たちに根強い人気を誇り、2024年春夏コレクションのショーにはデンマークの元首相ヘレ・トーニング=シュミットがランウェイを歩くなど、国民から愛されているデザイナーだ。

Photo: Jonathan Nackstrand/Getty Images

「感謝してもしきれません。私を選んでくださり、ありがとうございます」とインスグラムに想いを綴ったル・シュミットがこの日のために作り上げたドレスは、どこまでも王妃にふさわしくありながらモダンだ。長袖にカウルネックが厳かさを、シルバーのバックルをあしらったベルト付きスカートが絶妙な華やかさを醸し出す一枚で、王室がフォーマルな場面で身に着けるサッシュをアレンジしたデザインがアクセントを加えていた。また、白というカラーにも意味があり、デンマークの国旗に用いられているだけでなく、誠実さと高潔さの象徴でもある。

シンプルな一着をエレガントに、そして堂々と着こなしたメアリー王妃。ますます風格を増す彼女は、今後もさまざまなロイヤルファッションを披露してくれることだろう。

Text: Elise Taylor Adaptation: Anzu Kawano
From VOGUE.COM