『デッドプール&ウルヴァリン』のライアン・レイノルズとショーン・レヴィ監督は、マドンナに「Like a Prayer」の使用許可を得るために直談判したそうだ。レヴィ監督がライアンらと一緒に出演したSiriusXMで、「マドンナに直接会いに行って、『Like a Prayer』を使用したいシーンを見せました」と明かした。
ライアンによると、マドンナの楽曲の使用許可を取ることは非常に難しく、特に全米No1を3週連続で記録した1989年のヒット曲「Like a Prayer」はこれまで一度も使用許可が出ていなかったという。「使用許可を願い出るのは大事だったけれど、実際に使用するのは、もっと大変なことでした。僕らは彼女に会いに行って、楽曲をどのように使用するのか、どこで、どうして使用するのか、説明しました」と振り返る。レヴィ監督は、まるで王族との面会のようだったと振り返り、ライアンは面会の際、彼女を何と呼ぶべきか事前にスタッフに確認するほど、緊張したという。
交渉が功を奏し、「Like a Prayer」は本編と予告編で使用され、強い印象を残したが、自分のパフォーマンスに強いこだわりがあることで知られるマドンナは、曲の使用許可を与えるだけでなく、使用に際して注意点も添えてきたそうだ。「彼女はすばらしい注釈もくれました」とライアンは明かす。「彼女は(本編を)観て、『こうすべき』と言ってくれたんです。冗談ではなく本当です。しかもスゴイことに、彼女の意見は的を射ていたんです」。レヴィ監督も語る。「僕らは彼女の指示をもとに、48時間以内に新たにレコーディングしたんですが……シーンがずっと良くなりました」
『デッドプール&ウルヴァリン』には、マドンナのほか、イン・シンクやグー・グー・ドールズ、ファーギー、アヴリル・ラヴィーン、アレサ・フランクリン、グリーン・デイ、そして本作でウルヴァリン役に復帰したヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』(2017)の楽曲も使用されている。
Text: Tae Terai
