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“サボ”旋風再び。2025年春はボヘミアンな足もとで洒脱に

“サボ”がこの春、再び主役に。ボヘミアンムードを加速させたクロエ(CHLOÉ)を筆頭に、エルメス(HERMÈS)やミュウミュウ(MIU MIU)もそれぞれの解釈で提案。手書き風のイラストが描かれたソールやPVCなど、進化したデザインが街を軽快に彩る。
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旬なボーホーシックを完成させる“サボ”

2025年のトレンドを語る上で、シェミナ・カマリの存在は無視できない。 彼女がクロエ(CHLOÉ)のクリエイティブ・ディレクターに就任する前から“サボ”のリバイバルは始まっていたが、彼女のふんわりとしたドレスやレースのブラレット、ブルマが、ファッション界のボヘミアンムードへの憧れをさらに加速させたのは間違いない。

ミュウミュウ 2025年春夏コレクション

ウラ ジョンソン 2025年春夏コレクション

彼女が提案するクロエの新たな世界観は、2024-25年秋冬コレクションのデビューで鮮烈に打ち出された。厚底の’70s風サボや、よりヒールの高いハイブリッドタイプが登場し、それ以降、ランウェイでもストリートでも、このレトロなシューズがトレンドの新定番として確立されつつある。2025年春に向けては、ボヘミアンの王道ともいえるウラ ジョンソンULLA JOHNSON)やエトロETRO)はもちろん、エルメスHERMÈS)やミュウミュウMIU MIU)もそれぞれの視点でサボを提案。特にエルメスのスタッズ付き「コス」は、人気の「シプレ」をアップデートしたデザインとして注目を集めている。

エルメス 2025年春夏コレクション

クロエ 2025年春夏コレクション

“サボ”は季節の変わり目にぴったりなシューズとして、ストリートスタイルのキーパーソンたちが取り入れ始めている。クラシックなシューズを、ミニドレスやソックス、あるいはジャージと合わせてミックス&マッチを楽しむのが今の気分。伝統的な木製ソールのはもちろん、オープントゥやPVCといった意外な素材、鮮やかなカラーリングなど、ブランドごとの独自のアレンジも見逃せない。

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