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ローラがガイドするストックホルム、マックスマーラのリゾートショー、そしてスウェーデンの歴史と文化(Shunsuke Okabe)

マックスマーラ(MAX MARA)の2024年リゾートコレクションが、スウェーデン・ストックホルムにて発表。現地での様子を、フレンズ オブ メゾンのローラの動画を通してダイアリー形式で紹介。

マックスマーラ(MAX MARA)の2024年リゾートコレクションが、スウェーデン・ストックホルムにて発表された。ストックホルムといえば、『魔女の宅急便』の舞台になった街であり、SDGs世界ランキングの上位常連としても有名だ。

滞在中、ショー以外にもスウェーデンの歴史や文化に触れる様々な経験に恵まれた。今回は、同じくショーに参加したフレンズ オブ メゾンのローラの写真と共に、ストックホルムでの二日間の様子を動画ダイアリー形式で紹介する。

昨年の6月にリスボンで発表された、2023年リゾートコレクションに続き、ブランドの本拠地であるミラノ以外でのショー開催となった今シーズン。ショー前日の6月10日には、旧市街のガムラスタンに構えるドロットニングホルム宮殿を見学するツアーに参加した。

2023年は、スウェーデンの建国500周年にあたる記念すべき年。ユネスコ世界遺産に指定される、美しいバロック様式の宮殿内を巡りながら、5世紀の長い歴史に思いを馳せる。

夜には、今回のショーのために世界中から集まったセレブリティやメディア関係者たちを招いたディナーが開催された。ストックホルムの緯度は北緯59度20分。夏至が近いこの時期は、ほぼ白夜に近いほど日照時間が長く、20時にクルーズに乗船した時には、昼間のように強烈な日差しがデッキを包み込んだ。観光客に人気の「ロイヤルカナルツアー」の経路と同じ、中央運河を30分ほど進むとポツンと佇むスヴァルツォ・クロッグ島が見えてくる。

ゲストのドレスコードはホワイト。ローラがこの日選んだのは、タートルネックのニットにマイクロミニ丈のショーツ、そしてマックスマーラらしい美しい仕立てのコート。オールホワイトのスタイリングが、ローラの艶やかなカッパースキンに映える。

島に上陸すると、手渡されたのは色とりどりの花で作られた花冠。スモークサーモンやミートボールなど、スウェーデンの伝統料理と共に、ミッドサマー(スウェーデンの伝統的な夏至祭)の始まりだ。

6月11日、ショー当日。今回ベニューに選ばれたのは、ノーベル賞授賞式の開催場所として高名なストックホルム市庁舎。野花に彩られたエントランスで写真撮影をしていると、マックス・マーラの創業者であるアキーレ・マラモッティの孫であり、現在アメリカ支社の副社長を務めるマリア・マラモッティが。マリアは、バロック調のモチーフをふくれ織りで表現したローブ、そしてローラは最新2023-24年秋冬のランウェイから、オールブラウンのスタイリングをチョイス。夏でも気温が低いストックホルムでは、「テディベア」コートが心強い相棒だ。

今シーズンのコレクションでは、マックスマーラらしいモダニズムとエレガンス、そしてストックホルムの美しい情景や、フォークロアなムードを捉えた64のルックが出揃った。ショー終わり、同じく市庁舎内で開催されたガラディナーに移動する前に、ローラに動画でインタビュー、特に印象に残ったルックを聞いた。