デニム×ドレープコートで凛々とした佇まい
映画『恋するプリテンダー』のプレミアのため、NYに降り立ったシドニー・スウィーニーの装いは、トレンドでもあるワイドシルエットのフレアデニムを取り入れたスタイル。カジュアルなトップと合わせるスタイリングが多い中、バルマン(BALMAIN)のタイトなベストとドレープコートに身を包みタフで勇壮な着こなしを披露。カチューシャとサングラスもブラックカラーでまとめ上げ、彼女の芯の強いマインドがより引き立っている。
カスタムオーダーしたミュウミュウのビジュードレス
NYで行われたプレミアで披露したのは、ミュウミュウ(MIU MIU)にカスタムオーダーした夢のようなスペシャルドレス。煌めくビジューを全体に散りばめ、そこから透けて見えるボディラインが妖美なムードを奏でている。このドレスを制作する上で着想源となったのは、ケンダル・ジェンナーが2021年のメットガラで着たクリスタルをあしらったネイキッドドレスだそう。ロマンティックでありながら可愛らしさも残したデザインは、映画『恋するプリテンダー』で演じたヒロインにもマッチする。
美しいボディラインを魅せるセットアップ
繊細に輝くラメ素材を採用したセットアップは、ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)のもの。上品な胸もとの空き具合にキュッと締まったウエスト、ゆとりのあるパンツで構成されたデザインは、シドニーの艶麗なスタイルを最大限に引き出している。フレームにロゴを配したミュウミュウ(MIUMIU)のサングラスが、さりげない引き締め役に。
オールピンクで奏でるドールスタイル
NYのミッドタウンでキャッチされた装いは、まるでバービーや映画『キューティ・ブロンド』を彷彿とさせるオールピンクのコーディネートだ。90年代にオマージュを捧げたヴェルサーチェ(VERSACE)の2024年春夏コレクションから登場したミニワンピースとコートをセレクトし、フューチャリスティックなミュウミュウ(MIUMIU)のサングラスとアクアズーラ(AQUAZZURA)のピンクカラーパンプスをプラス。さらなるポイントは、艶髪と程よいカールでまとめたヘアスタイルだ。ちょっとしたニュアンスでも、その細かなこだわりがコーディネートの存在感を強めている。
視線を集める情熱的なレッドドレス
深夜の人気トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン」に出演した際には、エネルギッシュなムードを放つバルマン(BALMAIN)のレッドドレスを披露。胸もとを美しく見せるスクエアネックと、ボリュームのあるパフスリーブの絶妙なバランスが、魅惑的な雰囲気を醸し出している。他のカラーは取り入れず、同色のシンプルなパンプスとリップを採用することで、強さと美しさが共存したスタイルに。
装飾を排除した究極のシンプルドレスを披露
映画の舞台であるオーストラリアのシドニーで行われたプレミアで着用したのは、シンプルを極めたオフホワイトのシアードレスだ。もともと長袖のカスタムドレスの予定だったが、季節が真逆のオーストラリアで当日は特に気温が高いことが予想されていたため、まだ未公開だったジバンシィ(GIVENCHY)2024年春夏の新作ドレスに急遽変更したのだ。スタイリストのモリー・ディクソンによると、フィッティングはオーストラリアへ飛び立つ前夜に行われたことから不安もあったが、シドニーが身に纏った瞬間に完璧なドレスだと確信したという。ドレスの繊細さが損なわれないようインナーもホワイトで統一し、神秘的な輝きを放った。
Text: Saki Shibata
