新たな魅力が目覚める、アレンジ力絶大の最旬ショートヘア
2023年秋、テイラー・ヒルがトライしたのは、ボブヘアとピクシーカットの要素を融合させた今話題の進化系ショートヘアスタイル、“ビクシー(Bixie)”。トップは短めに、サイドや襟足を少し長めに残したこのカットは、ボブの重さと丸み、ピクシーヘアの軽やかさをミックスさせた“いいとこどり”なフォルムが特徴。分け目やカールなどのスタイリングによってカジュアルにもドレッシーにもキマるため、セレブの間で取り入れる人が急増している。
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彼女のカットを担当したのは、NYを拠点に活躍する日本人ヘアスタイリストのタクヤ・ヤマグチ。彼のInstagramのリールでは、大胆にハサミが入れられるたびに胸を躍らすテイラーの姿が映されている。バングスは重めに残しつつも毛先を軽くし動きをつける同氏のカットに、「前からこういう髪型だった気分」と極めてご機嫌な様子。
エアリーなカールでトライバルパーマ風に
NYファッションウィークのイベントではこなれ感たっぷりのカーリーヘアにアレンジ。顔まわりに束感のあるカールが散らされることでフォルムに動きが出て、フェミニンで生き生きとした表情に。動くたびに毛先が弾むバウンシーで軽やかなスタイリングが、テイラーのナチュラルな可愛さを引き立てている。
ツヤめく髪にセンシュアルな美を宿らせて
2024年春夏のバルマンのショーでは、サイドをタイトに撫でつけ、前髪に大きくフィンガーカールをつけた艶やかなスタイルを披露。濡れ髪のようなしっとりとした質感が、モード感と色気を兼ね備えてドレッシィに。上下瞼を縁取った黒のアイラインやたっぷりのアイラッシュも相まって、カジュアル一辺倒になりがちなショートをミステリアスなファムファタールヘアへと昇華させていた。
甘さを添えるエアリーな立体感
この日、ミュグレーのショーにアテンドしたテイラー。サイドと襟足をさらにカットし、ショートのニュアンスを強めてブラッシュアップ。フワッとセンターで分けつつ、くしゃくしゃと空気感を含ませたくせ毛風のスタイリングにし、寝起きのトムボーイのようなチャーミングなルックに仕上げていた。あえてレッドリップでグラマラスなアクセントを効かせたのが心憎いポイント。マニッシュにもフェミニンにも変化できる“ビクシー”なら、新しい自分を再発見できそう。ぜひトライしてみては?
Text: Rie Maesaka Editor: Rieko Kosai