2月9日(現地時間)、トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)の2024-25年秋冬コレクションのショーが、グランド・セントラルにあるレストラン「グランドセントラル・オイスターバー」で行われた。世界中から集まったセレブリティたちを一目見ようと、駅構内の道のりは多くのファンや通行人がカメラを構えて待っていた。
ゲスト全員がフロントロウの親密な会場で披露されたのは、トミー ヒルフィガーを象徴するクラシックなアメリカン・プレッピーのオンパレードだった。
バーガンディ、ネイビー、キャメル、アイボリーといったアイビーリーグのスクールカラー。さらに、ボタンダウンシャツ、チノパン、ケーブルニットのセーター、ウールのブレザー、ラグビーシャツなど、90年をダイレクトに想起させるおなじみのアイテムで構成された59ルックが登場した。
とはいえ、プロポーションはややオーバーサイズで現代的なエッセンスが感じられるものだった。ジャケットやコートはボックス型、ワイドパンツはタックが入り足首に届くほど長い。シャツの袖口や襟先も大げさなほどに長く、リラックスした雰囲気が漂う。ショーにゲストとして参加していたケリー・ルースフォードなど、ミニマルなスタイルを好む大人の女性のワードローブにもすっと溶け込みそうだ。
他にも、今っぽく見える最大の要因は着こなし方にある。今回スタイリングを手がけたのは、大御所ファッション・エディターのジョー・マッケンナ。ストリートとは一線を画す端正なスタイルを貫きながら、薄手のストッキングソックスとローファーの組み合わせが新鮮さを吹き込んでいた。
「ニューヨーク・モーメント」と銘打たれた今回のショーは、プレッピーの本場であるニューヨークのユニークなスタイルを軸に、トミーらしいツイストとモダンな感性を加えて新しく解釈されている。ヒップホップやスポーツとの密接な関係を通じて、長年若者と結びついてきたブランドにとって新たな出発点でもあるようだった。
ニューヨークのレジェンド、クエストラブがサウンドトラックを提供し、グラミー賞アーティストのジョン・バティステによるライブパフォーマンスでショーは熱狂に包まれながら幕を閉じた。
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Photos: Courtesy of Tommy Hilfiger(Atmosphere), GoRunway.com Text: Maki Saijo