【ワン ホテル ハナレイベイ】名作映画の舞台となった美しい湾に囲まれて
サステナブル・ラグジュアリー・ホテルをコンセプトに、カウアイ島に今年2月開業したワン ホテル ハナレイベイ。自然にインスパイアされたインテリア、ファーム トゥ テーブルのレストラン、ナチュラル志向のスパなどを備え、温かなスタッフに囲まれた時間は、特別な計画を立てなくても、ホテルに滞在するだけで旅を完結できる。
1950年代のミュージカル映画『南太平洋』や、村上春樹の小説を映画化した『ハナレイ・ベイ』など、数々の名作の舞台となったハナレイ湾は、まるで楽園のような美しさで心を癒し、ただその景色を眺めるだけの贅沢を教えてくれる。夜は星空の下での映画鑑賞。ヤシの木の間に張ったヨットの帆をスクリーンにして、お気に入りの映画を何本でも見続ける。明日の予定などは気にせずに、過ごすのがナッシンケーションの醍醐味だ。
ワン ホテル ハナレイベイ(1 Hotel Hanalei Bay)
5520 Ka Haku Road, Princeville, HI 96722, United States
Tel./+1-808-826-9644
料金/1室1泊1,500ドル~ ※2023年7月現在
https://www.1hotels.com/hanalei-bay
【コナ ビレッジ ローズウッド リゾート】60年代にタイムスリップしたかのようなポリネシアン・バンガロー
2023年7月、長らく休業していたハワイ島のコナ ビレッジが、ローズウッドブランドのホテルとして再出発した。ヤシ林の中に点在するポリネシアン様式のバンガローは、かつて時計、電話、テレビすらなく、完全隔離で休暇を楽しみたいセレブの御用達ホテルとして知られていたが、東日本大震災の際にここハワイ島も壊滅的な打撃を受け、やむなく休業。12年ぶりに復活した。
ハワイ育ちの建築家、グレッグ・ワーナーと、サンフランシスコを拠点に活躍するインテリア・デザイン会社、ニコルホリスは、このリゾートの歴史を大切にしながら、茅葺き屋根をはじめとする往時の建物のデザインを継承。ただ、天然のカヤを使うのではなく、リサイクル素材を利用するなど、伝統文化とサステナビリティの両立を図っている。ここではPCやスマホはスーツケースにしまい込み、当時の習慣に習ってデジタルデトックスに勤しみたい。
コナ ビレッジ ローズウッド リゾート(Kona Village, A Rosewood Resort)
72-300 Maheawalu Drive, Kailua-Kona, HI 96740, United States
Tel./+1-808-865-0100
料金/1室1泊2,500ドル~ ※2023年7月現在
https://www.rosewoodhotels.com/en/kona-village
【ホテル ラハイナ】古きよきアメリカの風情を感じさせる、海辺の隠れ家
ハワイで一番とも称される有名なマウイ島のレストラン、ラハイナ グリルの2階が小さなホテル、ホテル ラハイナだということはあまり知られていない。白を基調としたコロニアル調のインテリアのホテルでは、古きよきアメリカの別荘で過ごすような風情が味わえる。バルコニーの前に広がるアートのような海の絶景に包まれながら、ノープランで何もせず、ただただのんびりと過ごす休日は、何にもかえがたい贅沢な時間だ。
1990年創業のラハイナグリルは、トリップアドバイザーの2022年の全米ファインダイニングランキングで、見事第1位に輝くなど、料理の美味しさはお墨付き。ただここではミシュラン三つ星レストランのような緊張感は皆無。ディナーを楽しむ人たちの会話をBGMに、南国のゆるやかな空気の中で、ゆったりとグリル料理を楽しみたい。
ホテル ラハイナ(Hotel Lahaina)
127 Lahainaluna Road, Lahaina, HI 96761, United States
Tel./+1-808-661-0577
料金/1室1泊499ドル~ ※2023年7月現在
https://www.hotellahainamaui.com/
Text: Yuka Kumano