BEAUTY / TRENDS

77歳ヘレン・ミレンの髪色がブルーに! カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで見せつけた「内なる自信」

5月16日(現地時間)、ロレアル パリ(L'ORÉAL PARIS )のアンバサダーとしてカンヌ国際映画祭のレッドカーペットに登場した俳優のヘレン・ミレン。美しいロングヘアをブルーに染め、内なる自信を見せつけた。
Photo: Victor Boyko/Getty Images

77歳になった俳優のヘレン・ミレンの輝きは年々増すばかりだ。「年齢を重ねるごとに、人生が充実していく」と彼女は言う。「より多くのことを経験することで、必然的に、より賢くもなっていきます」

ロレアル パリ(L'ORÉAL PARIS )アンバサダーとして2023年カンヌ国際映画祭レッドカーペットに登場した彼女は、その内なる自信に満ちていた。『Jeanne du Barry(原題)』(2023)のプレミアにブルーのパワードレスと完璧にマッチした青い髪で出席した彼女の手もとには、大文字で「#worthit(私には価値がある)」と書かれた扇子があった。

Photo: Mike Marsland/Getty Images

彼女は初めてカンヌに来たときときのことを、「すごく怖くて、ただただ圧倒された」と振り返る。「でも今は、それを笑って楽しむことができるようになったんです。カンヌを楽しむための秘訣は、“自分に合ったドレスを用意すること”。着心地のいいドレスが理想ですが、それはあくまで理想で、着難いものがほとんどです。それでも見た目は素晴らしい」

ヘアとメイクアップに関して、ミレンはいつもひと匙の遊び心を取り入れているようだ。2019年、彼女は新鮮なバブルガムピンクの髪色でレッドカーペットを歩き、昨年は見事なシルバーの髪をポニーテールにしていた。実際、この美しいロングヘアは彼女を象徴する要素となっており、これまでにも『VOGUE』で数多くの記事に紹介されてきた。

Photo: Getty Images

彼女はこのアイコニックなヘアについて、こう述べた。「いつも自分で髪を切っていたし、『ロレアル エイジパーフェクト ヘアダイ』以外で髪を染めたこともなかった。でも、コロナ禍で髪を伸ばしたので、今はこのロングヘアを風になびかせることができる。私のような年齢の女性がロングヘアにするのは、ある種のルール違反だったというのも気に入っています。マチュアな女性は髪を長くしてはいけないとか、長い髪を持つならきちんとお団子にまとめておくものだという、暗黙のルールがあるんです」

ミレンはルールに縛れることが好きじゃない。「(美において)ルールなんてあってはならないと思うし、幸いなことにどんどん少なくなってきていると思います。私は、女性を束縛するさまざまな決まりが存在する世界に身を置いてきましたが、マドンナのような人が現れ、それらをすべて破ってくれました。彼女は完全に私の憧れだった。すべてのルールは破られるようにできているんです」

とはいえ、たったひとつのルールだけは守っているようだ。それは、「自分自身を受け入れ、それに自信を持ち、それに抵抗しないこと」。これこそが、最高のビューティーアドバイスだという彼女は、さらにこう続けた。「自分ではない他の誰かになろうとせず、自分自身に自信を持ったとき、あなたのすべてがリラックスするのです。顔も、筋肉も。そうして、真の幸せを手に入れることができるのです」