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自然乾燥とドライヤー、髪に優しいのはどっち? タオルドライやブロー時の注意点もプロが伝授

髪は自然乾燥させる方がいいのか、ドライヤーで乾かす方がいいのかといった疑問に対して、意見がわかれることがしばしばある。そこで、ドイツ版『VOGUE』が人気ヘアスタイリストにASK。ダメージを最小限に抑えるためのコツを教えてくれた。

自然乾燥VS.ドライヤー、どちらが髪にいいの?

Photo: Gorunway.com

ドライヤーの熱による頭皮や髪への負担を考えると、自然乾燥の方がいいのではといった声をよく耳にするが、やり方によってはブローよりもダメージを与える可能性がある。「濡れたままの髪は、ダメージを受けやすい状態にあります」と話すのは、人気ヘアスタイリストのデジャン・ガーズ。「シャンプーとお湯でキューティクルが開き、摩擦が起こりやすくなっているためです。髪が濡れている時間が長ければ長いほど、影響を受けやすくなってしまいます」

カラーリングやブリーチ、ハイライトなどを施した髪は特に、ドライヤーで乾かすことが重要となる。「すでに傷んでいるので、さらなるダメージを防ぐには素早く乾かすことが大切です」とガーズもアドバイスする。また、髪が濡れたまま寝るのはNG。枕との摩擦で切れ毛や枝毛の原因になることもあるためだ。

タオルドライによる摩擦に注意。自然乾燥のがいい場合も

濡れた髪のまま寝るのは避けるべきだが、カラーリングをしたことがなく、頻繁にストレートアイロンやカールアイロンでスタイリングしないのであれば、日中に自然乾燥させた方がいい場合も。「特に(天然パーマなど)ナチュラルなカールは、自然乾燥させたほうがきれいに仕上がります。ディフューザーを使って弱めにブローしても、風によってカールが固まりきらず、縮れ毛や枝毛の原因になってしまうからです」とガーズは言う。

どちらの方法を取っても、事前にタオルドライをすることで髪が乾くまでのスピードが格段にアップする。しかし、ゴシゴシと拭くのではなく、あくまで余分な水分を優しく吸い取るイメージで行うこと。「タオルターバンは、水気が取れるまで数分間ほど置いておくだけで十分。何時間も放置すべきではありません」とガーズは付け加える。

ドライヤーの最後には冷風? ブロー時に意識したいコツ

ブローを始める前は、必ずヒートプロテクションを施し、中温で髪を乾かすこと。「温度が熱すぎると、自然乾燥よりも優しいと言えません」とガーズは注意する。

ドライヤーは根元から毛先に向かって風が流れるように持つのがベスト。ガーズ曰く、「そうしないと髪が絡まって縮れてしまう」という。根元から下に向かって部分ごとに乾かし、ロールブラシを使って滑らかさとボリュームを出すと◎。仕上げに冷風をあててキューティクルを引き締めれば、スタイリングとボリュームをキープできるようになるはずだ。

Text: Philipp Wehsack Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.DE

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