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もうタイミングで悩まないために、知っておいてほしいこと《元ホステス・藤島佑雪が教える開運↑美女になる方法》

人生で必ず向き合う「いつなのか?」問題。転職や結婚など、タイミングが大事と言われるものの、そのタイミングをどう見極めるのかを悩む方も多いはず。そんな悩める時期難民に、藤島佑雪が送る目から鱗のアドバイスとは?

引越しや転職、結婚など、人生におけるさまざまなイベントに踏み切るタイミング。いつがいいのか? どう決めたらいいのか? 誰しもが抱えてしまう“タイミング問題”ですが、そもそも“タイミング”ってなんだと思いますか? わたくしは“決断”なんじゃないかと思ってます。確かに、自分では予想もしていなかったのに、流されるままに「デビューしていた」「付き合っていた」「社長になっていた」みたいな話も聞きます。でも、最終的にはデビューを、付き合うことを、社長就任を“決断”した本人がいるはずなんです。「そうする!」と決めた瞬間こそがタイミングなのではないでしょうか。

Photo: Daniele Schneider/Getty Images

ただ、その“決断”が難しいんですよね。なぜ難しいのか? 結局、準備ができてないからなんですよね。たとえば、ずっと前から行きたかった予約困難なレストランがあります。そこにある日突然、「たった今キャンセルが出たので、30分後にいらっしゃいませんか?」と連絡が入りました。このとき、すでにヘアメイクもバッチリでそれなりの身なりであれば、即「行きます!」と言えるでしょう。でも、メイクどころかシャワーもまだ浴びてないような状態だと、行きたくともイエスの返事はできません。行くという“決断”ができないわけです。

このようなシチュエーションに陥ったとして、みなさんはどう思われますか? 「残念! タイミングを逃した」なのか、それとも「準備ができてなかったから仕方ない」なのか。いずれにせよ、そのときはタイミングじゃなかった。決断できるほどの準備ができていなかったのです。こういう場合は、まず最初に「タイミングじゃなかった」ことを飲み込んで、腹に収めて、心を落ち着ける必要があります。

たとえばの話、中学生になりたくても、小学校を卒業しないとなれませんよね? タイミングを逃したとがっかりしたり、「なんでまだ転職できないんだ」「いつ引っ越しするんだ」などと悩んで悶々とするときがあると思うのですが、そんなときは、「小学校を卒業してないんだから、中学生にはまだなれないよな」と自分を落ち着かせていただきたいのです。どうですか? 少し落ち着きませんか。

いったん、心が落ち着いたところで、自分が目指すものに “入学”するには、また、それ以前に“卒業”するにはどうしたらいいのか、何が必要なのかを考えて、書き出してください。そして、その条件を満たしていけば、自然に決断できる流れに乗れます。言い換えれば、「タイミングがわからない」とき=まだそのときではないということ。しかるべきタイミングが来たら、「来週は忙しいから、来月アタマにしよう!」という風に日時まで、はっきり自分で決められるものなのです。

結論、仕事でもプライベートでも、タイミングで悩んでいるときというのは、逆にタイミングで悩む必要がないくらい、「今はそのタイミングではありませんよ」ということなのです。そう言われたら、なんだか少しホッとしません? 「そっか、悩むだけムダなんだ」と割り切れて、これまで悩んでいた時間をほかのことに使えるようになりません?

また、よきタイミングは自分で努力して作るもの、作ることができるものでもあります。本当は今すぐ「転職できたら」「独立できたら」「結婚できたら」「引っ越しできたら」いいのかもしれません。でも、それが叶わぬのなら、「いつがタイミングなのか」という時期についてはひとまず脇に置き、淡々と努力を続けてみましょう。すると、自分で決断せずとも、「こういう仕事があるんだけど」だったり、「いい物件空いたよ」であったり、「そろそろ入籍しよっか」なんていう流れに自然となって、向こう側からタイミングがやってきたりもするのです。タイミングって、そうやって受け取るものなのかなとわたくしは思ってます。みなさんにもよきタイミングが訪れますように!

プロフィール
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
銀座のクラブのホステス。占い師・開運アドバイザー。著書『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。個人鑑定はこちらから。