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「セクシー・色気・エロスは、幸福と不幸の間に生まれる」【壇蜜のビューティー・アドバイス  ポッドキャストVol.12】

毎週木曜日更新中のVOGUE JAPANのポッドキャスト、壇蜜を迎えたこのシリーズがついに最終回を迎える。所作やスキンケア、恋愛時の立ち振る舞いなど、幅広いビューティーのお悩みにお答えしてきたこの連載。最後のテーマは、壇蜜が最も得意(?)とする「セクシー、色気の定義」。

Vol.12 自分にセクシーさがない。これは諦めないといけないの? 
「私は自分にセクシーな要素が無いと思っています。色っぽい年上の女性に憧れますし、色気があると男性へのアプローチでも得しそう。生まれ持ったものだと諦めていましたが、何か意識すればセクシーさは備わるのでしょうか?」というお悩みは、30代の女性から。それに対して壇蜜が一言、「セクシー、色気は自分の中にしかないものです」

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「誰かを見習ってできるものではない。なんだか気になる、意識する、性的に感じるという気持ちは、それらはやはり相手が汲み取るものです」。ならば、何もしない方がいい? 何も術はないのだろうか。「エロスとかセクシーさって、幸せ過ぎる人には無い気がします。幸せ、健康、元気! という人に奥行きある色気は生まれにくい気がする。だからと言って、不幸、病弱! だと、ただ具合の悪い人に見えてしまう。ある程度の幸せ、不幸せ。その相反するものを"適度に”持ち合わせている人に、色気は見られると思っています」と独自の見解を語ってくれた。

映画『ブルージャスミン』(13)でケイト・ブランッシェットが演じた主人公の痛々しさと言ったら……。でも彼女が謙虚であれば、いい塩梅で“不幸”が活かされ、絶妙なセクシーさを感じ取れた気もする。Photo: ©Sony Pictures Classics/courtesy Everett Collection

「“ある程度容姿に恵まれているけど、引っ込み思案である”とか、“地味なんだけど網タイツを履いている”とか。これは例えですが、ギャップを散りばめることも効果的」。相手にスキをあたえる効果もあり、他者に興味を持たせることにも繋がる、ギャップ力。できる範囲でその小さなギャップを散りばめておくアドバイスももらった。壇蜜の「11cmのヒールを履いて、7万5円代のアパートに住んでいました」という事例も含め、どのようにギャップを操るかを細かくガイド。さらに、「日常の中で目に留まるちょっとめんどくさいことができる人って、セクシーです」と展開し、これらの“セクシーの身につけ方”の全貌は、ポッドキャストにコンプリート。過去のコンテンツも含め、ぜひチェックを!

Photo: Wakaba Noda

壇蜜
タレント。昭和女子大学卒業後、銀座ホステス等の職業を経て、2010年に“29歳のグラビアアイドル”としてデビュー。2014年、第37回「日本アカデミー賞」にて新人俳優賞を受賞(映画『甘い鞭』)し、役者としても活躍。デビュー時からエッセイやコラムの執筆活動も行い、近著に『はんぶんのユウジと』(文藝春秋)等。小説家としての才能を発揮する。

Text: Toru Mitani