BEAUTY / TRENDS

立体ヘアカラーで、小顔とこなれ感を両立! 【ファッション賢者たちのヘアアレンジ術】

昨今では、カラーリングの技術も性能も進化。ただ1色で均等に染めるよりも、カラー剤の入れ方に工夫を凝らしたり、地毛の色を生かしたりしながら、立体感のあるスタイルを楽しんでいる人が多数。2022-23年秋冬シーズンのパリファッションウィークでキャッチされた、ストリートのカラー事情をチェック。

きっちりまとめヘアも、3Dカラーで抜け感と遊び心をイン。

Photo: Christian Vierig / Getty Images

ハイライトとローライトを駆使しながら自然なグラデーションをつくり、ちょっと伸びてもナチュラルになじむノンシャランなヘアへ。頭の形に沿ってタイトにまとめフィッシュボーンできつめに編み込んでも、ヘアカラーが奥行きを感じさせるから、のっぺりした印象とは無縁。横顔もキュッと小さくシャープに見えるのがうれしい。

コンパクトなボブはハイライトでエッジィに。

Photo: Daniel Zuchnik / Getty Images

毛先を中心としてごく少量の毛束ごとに色を差す方法は、地毛の暗めカラーの雰囲気をキープしながらカラーリングで遊んでみたい人におすすめ。パーマ部分の毛流れが強調され、カールの印象がより強く。ベージュのワントーンなど落ち着いた色で統一されたウェアであっても、ヘアのバランスがメリハリ感を演出してモードな装いに。巻きが強い分、ヘアの表面はドライに動きをつけてこなれたムードを醸し出して。

パステルトーンをリアルに落としこむ、地毛カラー。

Photo: Christian Vierig / Getty Images

ミルキーなホワイトトーンのピンクヘアは、根元を数センチ残して地毛とのコントラストを楽しむ方法も。顔まわりに暗めのカラーがあると、ハイトーンヘアもその人らしくしっくりなじむ。アイブロウを中心に据えたメイクアップも、地毛のカラーに合わせたダークトーンでまとめれば、大人でも挑戦しやすいバランス感に。明度の高いヘアに合わせたマットなピンクリップで、全体の雰囲気を調和。

毛先に残ったブリーチカラーを味方に。

Photo: Claudio Lavenia / Getty Images

間延びして見えがちなロングヘアは、ライトカラーに染めたセミロングをそのまま伸ばしたようなゆるめの2トーンで色彩に変化を加えて。さらりと片方に流すだけでも、明るい部分と地毛部分の重なりが厚みのある立体感を醸し出してくれる。毛先のみにダメージが目立ちやすいので、お手入れは抜かりなく。ほどよくまとまるオイルやセラムで、しっとりとした毛束感を。

カラー遊びがサマになる、無造作ヘア。

Photo: Edward Berthelot / Getty Images

根元の髪を残しながら、ハイライトの要領でブリーチを入れ2トーンに。手ぐしでザザッとまとめると、明るめの毛先部分がほどよい差し色効果を生んでくれる。ごく少量だけ前に垂らしたフロントのヘアが、顔まわりに明るさを添えて。パープルやグリーンといったカラー小物やインナーと合わせても、ヘアが主張しすぎずライトになじんでいる。

Text: Misaki Yamashita Editor: Yu Soga