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前髪がキモ! パリ発、ファッション感度高めのバングスヘア。【ファッション賢者たちのヘアアレンジ術】

数ミリ切るだけで大きく印象が変わる、前髪。基本的な印象を変えずにフレッシュな気分転換を図りたいときは、バングスをチェンジするのが手軽でおすすめだ。2022年春夏シーズンのクチュールコレクションスナップから、今トライしたいバランス感と、新生活にぴったりの自分らしいシェイプを見つけてみて。
細かい毛束が繊細な、ざく切りバングス。

Photo: Edward Berthelot /Getty Images

眉上数センチのところで無造作に切った、個性派ファッショニスタ御用達の前髪。今年らしくアップデートするなら、毛束の量と額に沿わせたフォルムに注目を。カットする束をごく少量ずつに分けることで、ラフなカットラインでも繊細な表情が。さらに、前髪全体のちょうどよい量をしっかり見極め、重くなりすぎず額にぴったりと貼りつくような趣を生んでいる。ヘアにクセがある人は、ストレートパーマでこのデリケート感を叶えることも可能。グッとフェミニンに洗練されるはず。

額の真ん中だけを透かして、スタイルにニュアンスを。

Photo: Edward Berthelot /Getty Images

グッドガールな雰囲気のミディアムレングス。前髪は、センターパートぎみにこめかみの辺りへ流したヘアを中心に、ほんの少しの毛束だけを額の真ん中へステイさせて。おでこがほどよく見え、フレッシュ感と小顔効果を同時に手に入れられる。コンサバな印象を減らすコツは、ヘアのテクスチャー。完璧にセットしたツヤ髪よりも、トップの辺りをあえてふんわりドライに保って、ノンシャランなテイストを。

ボーイッシュな短髪に映える、王道官能メイクの色香。

Photo: Edward Berthelot /Getty Images

眉のはるか上でギザギザのラインを描くボーイッシュなバングスは、少年っぽさを醸し出すと同時に、潔く額を見せることで理知的な印象にも。毛束ごとにサイドに流し、ぴったりとなでつけてタイトにセットしたら、メイクにはあえて太く長めのリキッドアイラインやボルドーレッドのマットリップを。オーセンティックなしっかりメイクのパーツを2つつくっても、ちょうどよいバランス感が保たれ、極上のコケティッシュルックが実現。

重さと柔らかさで醸す、ガーリィモード。

Photo: Jeremy Moeller /Getty Images

頭頂からふんわり厚めにとった前髪を、眉くらいのラインでカットしてフェミニンに。全体的にゆるいくせ毛風のウェーブがかかっているので、今っぽいソフトなムードが。ちょっぴり額がのぞく部分もあるため、ブラックのスクエアサングラスをかけても優しい雰囲気をキープできている。こめかみ周りのヘアは顔を縁取るように徐々に長くしていき、サイドへ自然につながる、流れるようなラインを意識して。

パリジェンヌのシックは、サイドとの落差で魅せる。

Photo: ACIELLE / STYLEDUMONDE

こちらもちょうど眉にかかるくらいの、ほんのり額が見えるストレートバングス。特徴的なのが、サイドのヘアへの“つなぎ目”をつくらず、眉尻あたりで切り替えをつけているところ。思い切ったカットラインがちょっぴりレトロで芯を感じさせ、ジェーン・バーキンを彷彿させるパリジェンヌらしい雰囲気を連れてくる。テクスチャーはあくまでソフトに、風の流れの赴くままに任せるのが正解。

Text: Misaki Yamashita Editor: Yu Soga