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パリス・ヒルトンの“やりすぎビューティー伝説”をプレイバック。【セレブ美容探偵】

今季のトレンド“バービーコア”の影響で、再注目を集めるパリス・ヒルトン。セレブウォッチャー・さかいもゆるが、そんな彼女のビューティを紐解いてみた。ときにニュースになるほどやりすぎてしまう、彼女の美へのこだわりとは?

2023SSのヴェルサーチェより。 Photo: Gorunway.com

今、モード界でトレンドのキーワードとなっているバービーコア。その名の通り、バービードールのような全身ピンクのファッションのことを指す。そんな中、バービーコアのアイコンであるパリス・ヒルトンが2023年春夏のヴェルサーチェランウェイで、フィナーレにサプライズ登場。今再び注目される彼女の美にまつわる伝説を振り返ってみよう。

 フェイクタンのやりすぎで禁止令を出される。

2003年、MTV主催のアワードに出席。Photo: J. Shearer/WireImage/Getty Images

2000年代初期から41歳の現在まで、フェイクタンで小麦色の肌は欠かさないパリス。自宅での、スプレーによるセルフタンニングがルーティンだ。今までやりすぎで肌がオレンジ色に変色したり、脚だけフェイクタンを塗り忘れてまだら色の肌になったりと、失敗談も多々。2021年のカーター・リアムとの結婚式の際には、妹のニッキー・ヒルトンから「大事な日の前にフェイクタニングはしないでね」と約束させられたエピソードも。

2001年、映画『ハートブレイカー』の上映プレミアにて。 Photo: Steve Granitz/WireImage/Getty Images

それはパリスのドキュメンタリー番組「Paris in Love」で、ニッキーとウエディングドレスのフィッティングに「オスカー・デ・ラ・レンタ」のショールームを訪れたパリスだったが、ドレスを試着したときに、ニッキーに肌がオレンジ色だと注意された。せめて挙式前だけはセルフタンニングをやめるようにショーの中でも懇願されていたのが記憶に新しい。

 バストの谷間はプッシュアップブラで自由自在。

2001年のパパラッチショット。Photo: Jean-Paul Aussenard/WireImage/Getty Images

スレンダー体型でバスト小さめなパリスだけど、時々びっくりするくらいの胸の谷間が出現することがある。バストサイズの増減には常に豊胸疑惑が囁かれてきた。2015年にもバストがサイズアップして整形手術を受けたのではないかと報じられてが、パリスはこれを否定。実はこれ、パリスがプロデュースしたプッシュアップブラの効果によるもの。これまでもプッシュアップブラの豊胸効果を力説してきたパリスが、ついに自分でブラを開発してしまったのだ。

豊胸手術はせず、ワードローブに合わせてランジェリーを変えることで胸の谷間を自由自在に操る。そういう賢さがある彼女だからこそ、ビジネスに成功して約320億円とも言われる総資産を築くことができたのかもしれない。

 ヘアスタイルはエクステで七変化。

2003年。若干落ち着いてきた印象。Photo: Jean-Paul Aussenard/WireImage/Getty Images

基本は常にショートボブスタイルで、気分によってエクステでロングヘアにしている。ヘアアクセサリーのアレンジも上手で、どんなヘアスタイルも似合っているパリス。2007年にはヘアテック・インターナショナル社とエクステ製品の契約を結ぶが、ライバル社のエクステをつけてメディアに登場。契約違反だと30億円の賠償請求で訴えられてしまった。これも彼女の髪への過剰なこだわりが招いた事件だった!?

トレードマークのボブ。2005年。Photo: Kevin Winter/Getty Images/Getty Images

彼女を見ていると、美にかけるエネルギーのすごさに感心する。そして自分のスタイルを貫く強さにも。ブレイクした2000年代初期から十数年、時代が一周回ってバービーコアとY2Kのアイコンとして再び君臨するパリス。これからもさらなる美容伝説を打ち立ててくれるのは間違いなさそう。

Text: Moyuru Sakai   Editor: Toru Mitani