BEAUTY / EXPERT

39歳ミランダ・カーが語る、自己肯定感を保ちセルフラブを手に入れるまで。

愛を体現するモデルであり、実業家のミランダ・カー。彼女が今回ヴォーグ ジャパンのインタビューにエクスクルーシブに答えてくれた。お題は「自己肯定感」。自分を愛するために、彼女が行っているティップスを惜しみなくシェア!

「女性はみんな花のよう」。そう語るミランダ・カーのセルフラブなマインド論。

Q.セルフラブをどう捉えていますか? 自分を愛するためのチップは?

A.セルフラブとは、自分自身に優しく思いやりを持ってあげること。自分に優しくなれないと、周りにも優しくできない。私をはじめ、多くの人たちは、自分に対して誰よりも厳しくしてしまいがち。自分を愛するには、私は世界に一人しかいない、私と同じスピリットの人、同じ考えの人、同じ性格の人などいない、としっかり認識すること。女性ってみんな花みたいでしょ?バラはきれいだし、ひまわりもきれいだし、ヒナギクもきれい。でもバラはひまわりにはなれないし、その逆もない。それと同じで、それぞれが自分の価値を受け止め、自分を生きる。すなわち、それぞれの役割に集中することで幸せになれると考えて欲しい。

Q.自分に自信がない、自己肯定感が持てない時、どう対処していますか?

A.人間である以上、さまざまな困難が押し寄せてきます。そんななかで、自分自身に優しくし続けるって実際のところ難しい。だからこそ、自分が自分に戻れる何か、を知ることが必要。私にとってそれはヨガやピラティス。ある人にとっては20分の散歩かもしれないし、ジョギングでもいい。それをすることで気持ちが整う、という何かがあれば立ち直りやすい。朝のリチュアルも私にとっては大切。だけど私の場合だと、子供が突然早く起きてきて思い通りにならない日だってある。そういうときは、”柳”を思い浮かべて、流れに身を負かすことにしている。しっかりした木は確かに強いかもしれないけれど、嵐がきたら枝が折れてしまうかもしれない。そうならないフレキシブルさを保ちたいと思っています。

Q.メンタルウェルネスを良好に保つためのルティーン、悪いことがあったときの気持ちのリセット方法などがあれば教えてください。

A.まず朝起きたら、3つの感謝を探すことを日課にしています。新しい1日を迎えられたことに感謝、屋根があることに感謝、水があることに感謝、といったシンプルなことでも、あえて認識することで、当たり前と思ってしまいがちな大事なことを思い出せるし、1日を過ごすうえでの気持ちが違ってくる。あとはクオーツやエッセンシャルオイルを日常のあらゆるシーンで使うことで、気持ちをアップリフトできる。例えばコーラオーガニックスのミンティ ミネラル ハイドレーション ミストを使うと、もちろんミネラルの効果もあるけれど、アクアマリンの持つパワーで気持ちが落ち着き、エネルギーが浄化される。私がディレクションしているパッケージには、必ずポジティブな言葉が書かれているのをご存知でしょうか?そのメッセージはメンタルウェルネスにも配慮しています。例えば、私のお気に入りのミルキーマッシュルームジェントルクレンジングオイルにある言葉は、“FORGIVENESS(許し)”。その言葉を見ると、1日を振り返って誰かを許したり、自分のよくなかったことを許したりすることにつながる。他にも、近藤麻理恵さんが販売しているチューナーも部屋のエネルギーを浄化してくれるので愛用中。カットフラワーを飾ったり、芝生の上を裸足で歩いたり、自然を身近に感じることも気持ちを落ち着かせるには効果的!

Q.母親はどうしても子供を優先しがちですが、自分にフォーカスする時間をどのように作っていますか?

 A.2歳、4歳、11歳と3人とも男の子で、信じられないくらい忙しい!やってあげられないことがあると、罪悪感も感じるし。だから子供が6時半に起きる1時間前に起きて、その時間は自分のために使うようにしている。私なりのリチュアルとして、瞑想、ワークアウト、シャワー、スキンケアに集中。夜は、21時半にはベッドに。子供たちは18時半には寝るので、その後は夫との夕食まで瞑想やワークアウトタイムに。ゆっくりお湯に浸かるのは素晴らしいセルフケア。カモミールティー、ベーキングソーダにシーソルト、そしてクリスタルとエッセンシャルオイルを加えるのが私流。でも残念ながらお風呂にゆっくり浸かれるのは、最近では10日一度くらい!

Q.パートナーとの関係はセルフラブに関係しますか?

A.私にとって夫との関係を維持するのはとても重要。夫が、私が誰よりも彼を大事している、と思えるように常々努力している。これは祖母のアドバイスよ。子供のことで精一杯でも、二人の時間をちゃんと作ったりね。夫婦関係は放っておいたらうまくいかなくなる。ガーデンを育てていくように、耕し、水をあげて、光を与えないと、元気に育たない。私自身、夫と過ごすときは、自分の気持ちをスイッチして女性らしさを出すように意識するの。仕事モードはオフ。男性もリスペクトされたいものだろうし、女性として私も優しくされたい。ガヤガヤ怒鳴ったこところで、何も手に入らないから。例えば、自分はディナーにお寿司かピザが食べたいとき、その2つは自分で決めても、夫に「寿司とピザ、どっちがいい?」と最終決断権を譲るようにしています。夫が寿司を選んだら、彼は自分の意見を通してもらったと感じるし、私は私で自分が食べたいものが選ばれたわけだから、ウィンウィンでしょ(笑)。

Q. KORA ORGANICSでは、スキンとボディだけではなく、マインドも大切と語っていますがその理由は?

A.私のプロダクトでオーガニックにこだわっているのは、そうでない原料よりも抗酸化物質が60%多く含まれているというリサーチに基づいているから。クリーンビューティーもいいけれど、肌に効果が出ることが大事だと信じています。新商品のアクティブアルジー ライトウェイト モイスチャーライザーでも認定オーガニックグリーンティ、アルパイン、ローズ、グリーンアルジー、 スイスグレイシャーウォーターを原料とし、この理念を大切にしました。私たちがオーガニック食材を選ぶのと同じ理由と一緒で、肌だけでなく、その人が美しく元気になって欲しいという気持ちが根底にはあります。パッケージにポジティブな言葉を添えているのも、それによって使う人たちの気持ちが平和になって欲しいから。最近11歳の長男が、クラスメートに肌がきれいって褒められるらしく、ママのブランド のおかげと言ってくれるのよ。

Photos:Courtesy of Miranda Kerr   Text:Kanako Maeda  Editor:Kyoko Muramatsu