BEAUTY / WELLNESS

利点だらけ。マスターベーションの新トレンド「エッジング」を取り入れて。

ファッションにトレンドがあるように、マスターベーションにもトレンドがある。今、話題となっているのが「エッジング」という方法だ。これによって得られるポジティブな効果と、具体的なティップスについて専門家に話を聞いた。

Photo: Getty Images

マスターベーションをすることは、決して恥ずかしいことではない。VOGUEの姉妹雑誌、『GLAMOUR』が行った調査によれば、読者の91%が自慰行為の経験があり、そのうち36%が週に2〜5回のペースで行っているという。

これらの統計が証明しているように、女性のマスターベーションは秘密にするべきものでもなく、むしろ精神的、肉体的な健康を保つために不可欠なものとなっているのだ。女性のマスターベーションを肯定的に捉える風潮が広がりつつある中で、今、人気となっているのが「エッジング」という方法だ。

「エッジング」とは、イク寸前まで自分を高め、その後、休憩を取ってから再び始めるというもの。Pulse and Cocktails社のセックス専門家によれば、この方法には、睡眠の改善、快感ホルモンの分泌、生産性の向上、性欲の増進など、多くの健康的な利点があるという。

「エッジング」は「自分の喜びを探求し、自分の体に意識を向け、至福の時間を過ごすための官能的な方法」であるマインドフル・マスターベーションの一種だとFerly社の共同設立者であるBillie Quinlan氏は説明する。「自分自身を喜ばせる方法を探求していくと、短時間のセッションを超えて、自分自身とのより深いつながりを築くことができ、最終的にはより多くの喜び、自分の体へのより深い理解、そして素敵なリラックス方法につながります。私たちがこの不安定な世の中で正気を保つために必要な、真のセルフケアと言えます」

ここで、「エッジング」を実践するために押さえておきたい5つのポイントを紹介しよう。

1. オーガズムへのプレッシャーを捨てる。

オーガズムを得ることに固執するのではなく、できるだけ多くの時間をかけて自分の体を知り、自分が何に本当に反応するのかを知れるようにトライしよう。

2. マスターベーションの時間にロマンを。

自分自身に集中する時間を持つことは、心、体、魂にとって重要なこと。時間があるのであれば、すぐにマスターベーションに取り掛かるのではなく、日記をつけるなど、一人で過ごす時間を作るのがおすすめ。周囲のネガティブなものを片付けて、キャンドルを灯したり、音楽をかけたり、気分を盛り上げるのもムードを演出するのに有効だ。

3. ポルノに頼るのはやめて、自分を知ることから始めよう。

マインドフルネスになるためには、ポルノなど視覚的な刺激に頼るのではなく、自分が何に本当に反応するのかを知ることが大切。空想したり、自分を奮い立たせる方法を考えたり、本当に興奮するものは何なのかを考えてみよう。

4. 変化をつける。

いつも同じような方法でマスターベーションをしている人は、ちょっとした工夫をしてみてはいかが?トイ、体位、部屋の温度など、新しいものを取り入れてみたり、呼吸、音、触覚、動きなどを利用して、変化をつけてみて。

5. 我慢は美徳。

ほかのマインドフルネスの実践方法と同様に、最初は思考があふれ、気が散り、抵抗を感じることもあるはず。そこでやめてしまうのではなく、セッションを振り返りながら練習を繰り替えすことも大切だ。

Pulse and Cocktails社のセックス専門家曰く、「一人の時間を過ごすときに心に耳を傾けることは、その瞬間に存在し、自分の体を本当に知り、何が自分を興奮させるのかを知るための素晴らしい方法です」と説明する。「セルフプレジャーが個人の健康と幸福にとってどれほど素晴らしいものであるかは、多くの研究によって裏付けられています。ストレスや心配事を忘れて、ネガティブな気持ちを吹き飛ばすことにもとても有効なのです。さらに、睡眠を改善し、生産性を高め、生理痛を軽減し、さらには性欲を高めるなどの健康上の利点が多く証明されていることからも、するべきか、しないべきかという議論の余地はないと言えるでしょう」

Profile
Billie Quinlan
Ferly社の共同設立者
https://weareferly.com/

Text: Bianca London
From GLAMOUR UK