アリアナ・グランデ が愛してやまない、パワー・ポニーテールとその歴史。
頭頂部で高く結い上げたポニーテール。そのヘアスタイルなしの姿が想像できないほど、アリアナ・グランデのポニーテールはアイコン化している。過去にグランデ自ら、パワー・ポニーテールへの想いをこう語った。「どれだけ自分の髪のことが大好きか、とても言葉では表現しきれないほど。とにかく、すごく嬉しい気持ちになるんです。髪をアップにした瞬間、『このスタイルが好き!』というトキメキが生まれて、その気持ちは、もはやサプライズ。髪を後ろでゆわえるたび、まるで初めてアップにしたようなフレッシュな気分になれるから不思議。これはもう、“真実の愛”みたいなもの」
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グランデは長年にわたり、自分の代名詞ともいえるヘアスタイルに、独自のセンスとニュアンスを加えてアップデートしてきた。2016年のアメリカン・ミュージック・アワードのパフォーマンスでは、彼女の背中をスイングするポニーテールの結び目にゴールドカラーのヘアカフでアクセントをオン。97公演で130万人を動員したスウィートナー・ワールドツアーの初日には、耳上から頭頂部まで3列のきらめくヘアリングを編み込んだアレンジを披露した。きらびやかな装飾を施したアレンジ以外にも、2018年のビルボード・ミュージック・アワードでは、ピンクのウィッグを使っただまし絵風のアレンジにオーバーサイズのリボンをミックス。また、カジュアルな印象のシャドウルーツやトレーンほど長い超ロングテールも、繰り返し登場したお気に入りのスタイルだ。
2020年のグラミー賞では、豊かな髪量のプラチナのハイライトカラーが印象的だったが、それをピークにその後は次第にボリュームを縮小化。2021年、共同司会からトークショーまでをこなしたオーディション番組「ザ・ボイス」では、成熟した彼女のスタイルの進化が反映された、よりミニマルで比較的低めのポジションで結んだスタイルで現れた。しかし、形やボリューム、色が変わっても、グランデのカメレオン的な魅力を放つポニーテールは、紛れもなく彼女の一部となっている。つい最近、29歳の誕生日を迎えたばかりのグランデ。彼女がトレードマークとしてきたそのスタイルの歴史を振り返ってみよう。