潮風に吹かれたモードなビーチガール。
サーフスタイルにインスパイアされたルックが印象的だった「アレキサンダー ワン」。ヘアを担当したグイド・パラオは、このショーのため、覚えているだけでも18人のモデルの髪をブリーチしたとか。カールを保つスプレーとウェットでラフな質感を出すペーストをダブル使いし、見事にグランジなビーチサイドヘアを表現。
2017年春夏プレタポルテコレクション「アレキサンダー ワン」より。
マニッシュなかきあげヘアでクールに。
「アルチュザラ」は、プールからあがった後にタオルドライしたみたいなセミウェットヘア。束感をつけてかきあげ、額を見せることでパワーを感じさせて。大ぶりのピアスやイヤーカフにも光沢のあるものを選べば、存在感は抜群。
2017年春夏プレタポルテコレクション「アルチュザラ」より。
肌も髪も濡れた質感で、気分はミッドサマー。
「バルマン」は分け目を深くとったサイドパートのぴったりとしたウェット感が、夏らしさを醸し出して。毛先までツヤ感をしっかり出し、バックはストレートに流すことで、エレガンスを感じさせた。
2017年春夏プレタポルテコレクション「バルマン」より。
質感に違いをもたせて個性を演出。
センターパートをウェットかつタイトにまとめた「ブルマリン」は、後ろ髪をあえてドライに保ち、柔らかい質感との対比を楽しむスタイルに。グリース状のスタイリング剤でツヤを出す際は頭の横の部分をねじるようにしてキープし、ウェットな部分にも動きを持たせて。
2017年春夏プレタポルテコレクション「ブルマリン」より。
細い毛束で輪郭を縁取るように。
「クリストファー・ケイン」は毛流れを感じさせつつもタイトに固めたウェットなテクスチャー。顔まわりの細い毛は後ろに流さず、頬に残して。濡れた質感で無造作さをうまく表現した。
2017年春夏プレタポルテコレクション「クリストファー・ケイン」より。
ツヤ髪が描く、流れるような幾何学模様。
「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」は、まるでヘアに漆を塗って仕上げたかのようなまとまり具合が、未来的なムードを感じさせる。後ろは後頭部で小さくお団子にし、とことんミニマムに。髪を耳の下にくぐらせたり、毛束で額に模様を描くように動きをつけたりして、サイケデリックな気分も感じさせて。
2017年春夏プレタポルテコレクション「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」より。
ウェットな質感で、後れ毛に色香を。
「タクーン」は濡れたヘアを高い位置でシニヨンに。顔まわりは毛束をひと筋下にたらし、気だるいセクシーさを演出。プールサイドでつくったまとめ髪のような、リラックスしたムードに。
2017年春夏プレタポルテコレクション「タクーン」より。
Photos: James Cochrane Editors: Rieko Kosai, Misaki Yamashita