CELEBRITY / STYLE

K-POPから中国人女優まで。世界を駆け抜けるアジア人たちの圧倒的美貌を徹底解剖。

BLACKPINKが全世界の女性アーティストにおけるYouTubeチャンネル登録者数のトップに躍り出たり、ディズニーファン待望の実写映画『ムーラン』に中国系新鋭女優のリウ・イーフェイが抜擢されたりと、今、あらゆるシーンでアジア人女性たちの勢いが止まらない。彼女たちのカリスマ性をビューティー視点で深掘りしてみよう。
BLACKPINK リサ 美の引力を強めるセンシュアルなヘア&メイク。

2019年4月「YouTubeコーチェラ・ミュージック・アーティスト・ラウンジ2019」にて。Photo: Roger Kisby/Getty Images for YouTube

レディー・ガガのアルバム『クロマティカ』に参加し、8月28日発売の新曲ではセレーナ・ゴメスをフィーチャリングするなど、大物アーティストとのコラボでも話題沸騰中のBLACKPINK。人々を熱狂させるそのパワフルなパフォーマンスは、メンバーそれぞれの独自の個性が支えている。なかでも、キレのあるダンスとラップで絶大な人気を誇るリサは美貌の持ち主のひとり。

Photo by Instagram/@lalalalisa_m/LISA

タイ人である彼女のエキゾチックな顔立ちには、意思の強そうな眼差しとどこか物憂げな表情が同居する。それを引き立てるように、メイクは大きく跳ね上げたキャットラインやヴィヴィッドカラーのリップ、デコラティブに彩ったアーティなネイルで、さらなるインパクトを注入するのが定番。そこに、ピンクヘアやワインレッドのブラントカットといったモダンな髪型を合わせ、唯一無二の魅力をプラスする。

Photo by Instagram/@lalalalisa_m/LISA

ウィッグやエクステを駆使したアレンジが目立つけれど、地毛もディップダイした切りっぱなしのボブヘアでエッジを効かせて。バングス重めのフォルムからは、オリエンタルな魅力がふわりと薫る。

TWICE ツウィ 小技で魅せる愛らしいリップメイク。

2020年1月、第29回ソウルミュージックアワードにて。Photo: The Chosunilbo JNS/Imazins via Getty Images

韓国、日本、台湾のメンバーからなる多国籍アイドルグループTWICEは、世界で巻き起こるK-POPブームの中核的存在。なかでも台湾出身のツウィの整った顔立ちは、少女のような可憐さと大人っぽいクールビューティーさを兼ね備え、ファンの間では彼女のメイク法を真似する人が続出中だ。

Photo by Instagram/@twicetagram/TWICE

特に、ふっくらとしたフェミニンなリップメイクには独自のこだわりが。もともと唇の色が暗めのため、リップを塗る際には必ず下地となる明るい色を塗り、その上から口紅をのせて発色を良くさせているとか。仕上げにリップラインの外側にファンデーションをのせくすみをカバーし、唇とのコントラストを整えるのもポイント。強い目力を生かしてアイメイクは軽く仕上げることが多いぶん、リップメイクでフレッシュな印象を与えている。

ディルラバ・ディルムラット 誰もが恋する西域の美貌。

2020年1月、ウェイボーアワードセレモニー2019にて。Photo: VCG/VCG via Getty Images

BSやCATVで放送された人気華流ドラマ『永遠の桃花~三生三世~』に出演し、日本でもファンが急増している新疆ウイグル自治区出身の女優、ディルラバ・ディルムラット。ロレアルパリミキモトなどの広告塔を務めた彼女もまた、注目のアジアンビューティーだ。

Photo by Instagram/@dear_dlrb/迪丽热巴 Dilraba Dilmurat

東洋系ならではの陶器のような白肌に、アラブ系の彫りの深い顔立ちを持つ彼女は、まさにアジア大陸の広大さを感じさせる美しさ。大輪の薔薇が花開いたようなゴージャスなオーラで、見る者の心をとらえて離さない。そんな彼女はビューティーケアにも熱心で、中国人女優に多い美容パックの愛好家。特に、自身が広告モデルを務めるMG美即面膜のパックは、プライベートでも愛用するほどお気に入りだそう。内側から発光するようなキメ細かな肌が、彼女をさらに特別な存在にしている。

リウ・イーフェイ タフなヒロインを演じ切るしなやかボディ。

2020年3月、映画『ムーラン』のプレミアにて。Photo: Gregg DeGuire/FilmMagic

ディズニーの長編アニメーション映画『ムーラン』の実写リメイク作でヒロインを演じるリウ・イーフェイは、幼少期をアメリカで過ごし、14歳のときに女優を目指して中国に戻った帰国子女女優。『ムーラン』で世界的に名が知られるようになってからは、アジア人らしい切れ長の目元をチャームポイントに、ショーメ資生堂などの有名ブランドでアンバサダーを務めている。

Photo by Instagram/@yifei_cc/Liu Yifei

その透明感ある可愛さはもちろんのこと、『ムーラン』の役作りでマーシャルアーツを習得したほど運動神経抜群なのも魅力。ヨガやジムトレーニングを日課にし、それによって培われたプロポーションは、ゴージャスなクチュールガウンも堂々と着こなせるほど均整が取れている。最近はアディダスとのコラボスニーカーを発表し、ますますヘルシーな存在感が増している彼女。『ムーラン』は新型コロナウィルスの影響で日本での劇場公開が取りやめになった(9月4日からディズニーの公式動画配信サービス「Disney+」で独占配信が決定)が、そんな逆境の中でも不屈のヒロイン、ムーランのように彼女の輝きは色あせないだろう。

ファン・ビンビン “四千年に一度”と形容される至宝級美女。

2018年3月、デビアスのイベントにて。Photo: Visual China Group via Getty Images/Visual China Group via Getty Images

ハリウッド映画『アイアンマン3』や『X-MEN:フューチャー&パスト』などに出演し、中国を代表するトップ女優としてその名を轟かせるファン・ビンビン。黄金バランスの取れた顔立ちとゴージャスなオーラは、他の追随を許さないほど独自の輝きを放っている。2018年に中国メディアで脱税疑惑が報じられ、合計8億8000万元(146億円)に及ぶ追徴課税と罰金を課せられたニュースも記憶に新しいが、その桁違いの代償も彼女の美貌を一層世に知らしめる話題のひとつに過ぎなかった。

2018年5月、第71回カンヌ国際映画祭にて。Photo: George Pimentel/WireImage

騒動後はしばらく雲隠れしていたものの、少しづつ表舞台に復帰。もともと美容オタクだった知識を生かし、騒動の渦中にあった2018年には自身のビューティーブランド「FAN BEAUTY」も立ち上げている。毎日朝晩、年間700枚以上のシートマスクを使うことで知られる彼女がこだわるのは、もちろん保湿ケア。特に、1年かけて開発に携わったという海ぶどうエキスを配合したフェイスマスクは、発売と同時に11万個が完売したという逸話も残されている。

ジェシカ・チャスティンペネロペ・クルスらとともに共演した映画『355』の公開を来年に控え、女優業でもさらなる活躍が期待できそうなこの先。ゲランのグローバルビジュアルにも復活したばかりの彼女は、かつてのようにレッドカーペットにもカムバックして、麗しい姿を拝ませてくれそうだ。

ミン・シー 愛と富を掴んだスーパーボディ。

2019年5月、第72回カンヌ国際映画祭にて。Photo: Samir Hussein/WireImage

愛嬌のある顔立ちと身長178cmのパーフェクトボディで、中国人モデル界を牽引するミン・シー。2009年にモデルデビューした彼女は、ジバンシィの2010-11年秋冬キャンペーンに抜擢されたことで一躍ブレイク。2013年からはヴィクシーショーに参加し、常連モデルとして活躍している。2017年に故郷の上海で開催されたショーで転倒するハプニングがあったが、めげずにランウェイを歩き切った姿が感動を呼び、さらに知名度を上げることとなった。

Photo by Instagram/@mingxi11/Ming Xi

2019年5月にはマカオのカジノ王であるスタンレー・ホー氏の五男、マリオから、高級ショッピングセンターを借り切って9万9999本のバラを飾った、超豪華公開プロポーズを受けたことも話題に。このとき実はマリオとの間に第一子を妊娠中で、その後のカンヌ国際映画祭のレッドカーペットでは眩いほどのゴージャスなドレス姿を見せている。妊娠中とは思えないほどの美ボディは、日頃からヴィクシーモデルとしてタフなトレーニングを続けてきたおかげ。

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過去にインスタにシェアされたトレーニング動画でも、足を上げて腹筋するレッグレイズやバーベルを引っ張って歩くトレーニングなどを披露。主に下半身にフォーカスした運動で、細身ながらもメリハリのあるプロポーションを作り上げている。

チン・ラン 行き過ぎたダイエットはNO! ナチュラル美は運動で。

2019年11月、北京でのフィガロファッションガラパーティーにて。Photo: VCG/VCG via Getty Images

2000年頃からアイドル女優として活躍してきたチン・ランは、大ヒット時代劇ドラマ「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」で主人公の恩師となる皇后役を熱演し再ブレイク。端正な顔立ちと見る者を包み込むようなやさしい眼差しに、日本でも虜になる人が続出している。ルックスはさることながら、程よくメリハリのついたボディラインも魅力のひとつ。

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中国では古装劇(歴史ドラマ)が根強い人気で、トップ女優になるにはまず古装劇に出ることがマストだが、生地をたっぷり使った伝統服は着ぶくれすることが難点。そのため女優たちには極端に痩せた体が求められ、行き過ぎたダイエットが問題となっている。チン・ランはそんな状況を危惧し、中国メディアに対し「ナチュラルな美しさこそ大切」とコメント。「外見の価値を重視するよりも、その年齢ごとの魅力を理解すべき」とも語り、多くの女性から共感を得た。

Photo by Instagram/@qinlan__717/秦岚

そのためストイックなダイエットはせず、自宅のトレッドミルでウォーキングしたり、ジムでしっかりウエイトトレーニングをしたりと、ワークアウトによって健康的なボディをキープ。おかげで細身ながらも丸みのあるシルエットは女性らしい魅力たっぷりで、彼女の魅力の要となっている。

Text: Rie Maesaka Editor: Mika Mukaiyama