テキーラブランド「818」を手がけるビジネスガールもあるケンダル・ジェンナーは、ザ・ロウ(THE ROW)でフルコーデ。90年代ヴァイヴスを感じるオーバーフローのシャツに、リラックスした雰囲気を醸すパンツルックは、ブラックのベルトでキュッと引き締めて。シンプルなブラックベルトはシルエットに変化を出したいとき、あるいはオフィススタイルなどマルチに活躍してくれそうだ。
肩の力を抜いたボーホールックが得意のシエナ・ミラーのスタイリング術は、今も健在。NYでキャッチされた彼女は、かつてのお気に入り服をクローゼットから引っ張り出してきたかのような、ノスタルジックな佇まいだ。デニムのショートパンツにカーキのジャケット、そしてお気に入りブランドのイサベルマラン(ISABEL MARANT)のベルトを合わせたコーデは、野外フェスルックのリバイバルと言えそう。
カジュアルになりがちなホワイトTシャツ&デニムをアクセサリー選びで、シックな装いに格上げしたのはオリヴィア・カルポ。ザ・フランキー・ショップ(THE FRANKIE SHOP)のショルダーパッド入りマスキュリンTシャツにリップドデニムでLAの街に繰り出した。ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の「カセット」バッグにカイト(KHAITE)のバンビレザーベルトで、大人の気品をアピール。
いわゆる「お父さんパンツ」と呼ばれるツータックのスラックスは、今季セレブが多く愛用している。ジジ・ハディットはカジュアルでヒップなスタイルもベルトを1本プラスするだけで、モードに仕上がることを証明。ブレイン・デッド(BRAIN DEAD)のパンツにショート丈のタンクトップというイージーなスタイルを、ケイト・ケイト(KATE CATE)のブラックベルトでモードに昇華させた。
リアーナは夏らしいミントグリーンのトーンコーデで、恋人のエイサップ・ロッキーとNYのスタジオへ。ザ・クランプスのバンドTシャツとデニムに、ミントグリーンのベルトを合わせたポップで大人なデートスタイルを披露した。プラダ(PRADA)のバケットハットやサングラスなどのアクセサリー使いも、ぜひお手本にしたいものだ。
シャルロット・ゲンズブールは、豪華ドレスを纏うセレブたちが集うカンヌ国際映画祭にサンローラン(SAINT LAURENT)のデニムのセットアップで登場。飾らない彼女の人柄が現れていて好感が持てると好評だったが、その理由はベルトにあり。デニムのサファリジャケットと、細身のパンツの高い位置にあしらわれたベルトが、カジュアル感を軽減させている。
パリのロダン美術館で発表されたディオール(DIOR)のクチュールコレクションにやってきたジェニファー・ローレンスは、同ブランドによるドットのシャツドレスを着用した。エレガントなフィット・フレアスタイルだけど、本当の主役は“CD”メタルバックルをあしらったベルト。ウエストマークをすることでコーデにメリハリができるので、スタイルアップ効果もあり。美しいシルエットを生み出す立役者は、使い回しの利く優等生だ。
Text: Rieko Shibazaki
