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2021年のエミー賞を大予想! 最有力候補は「ザ・クラウン」「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく!」

2021年9月20日(日本時間)に開催される第73回エミー賞の授賞式。今年の開催形式から有力候補まで、事前に押さえておきたい情報をチェックして当日に備えよう。

エミー賞とは?

Photo: Getty Images

LAを拠点とするテレビ芸術科学アカデミー(ATAS)によって、1949年にイメージ向上と宣伝活動の一環として設立されたエミー賞。現在、賞はテレビ芸術科学アカデミー(ATAS)、全米テレビ芸術科学アカデミー(NATAS)そして、国際テレビ芸術科学アカデミー(IATAS)の3つの団体が共催を務めている。エミーという名称は、かつてテレビ制作に使われた撮像管のイメージオルシコンが、”イミー(immy)”という愛称で親しまれていたことに由来する。

今年はいつ、どのように開催される?

ジミー・キンメルがホストを務めた2020年のエミー賞は、ヴァーチャル形式で授賞式を開催した。

2021年9月19日午後5時(現地時間)からロサンゼルスで開催される。日本では、9月20日午前9時よりU-NEXTで生配信される予定だ。

“パンデミー賞”とも呼ばれた昨年のエミー賞はLAのステイプルズセンターで開催され、受賞者にはビデオリンクを通じてリモートでエミー像が授与された。今年は、マイクロソフトシアターで対面形式での小規模なセレモニーが計画されていたものの、カリフォルニアでの新型コロナウイルスの感染者数が増加していることを受けて、アカデミーはマイクロソフトシアターのすぐ裏にあるLAライブのイベントデックで授賞式を行うことに決めた。

主催者側は、「授賞式の場所を変更したことで、屋内/屋外のセッティングを上手く活用し、よりソーシャルディスタンスを確保した観客席の配置を行うことが可能になりました」と発表。また、専門家たちと議論を重ね、人数制限を設けることを決定した。授賞式に参加できる人数は、1チームにつき4名までとしている。今年の授賞式とレッドカーペットは、パンデミック以前に比べて控えめになることは否めない。

ホストはセドリック・ジ・エンターテイナー。

コメディアンのセドリック・ジ・エンターテイナー。Photo: Getty Images

2021年のホストを務めるのは、コメディアンのセドリック・ジ・エンターテイナー。受賞者の発表を行うプレゼンターは、ビーニー・フェルドスタインサラ・ポールソンエイミー・ポーラービリー・ポータートレイシー・エリス・ロスケリー・ワシントン、ジェニファー・クーリッジなどの面々に加えて、昨年のエミー賞を獲得した「シッツ・クリーク」のダニエル・レヴィ、ユージン・レヴィ、アニー・マーフィー、キャサリン・オハラなどが予定されている。

エミー賞史上最多ノミネートの「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」、「ザ・クラウン」が有力候補。

20部門でノミネートされた「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」はApple TV+ にて配信中。 Photo: Apple TV+ / Courtesy Everett Collection

Apple TV+の「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」は20部門でノミネートされ、エミー賞史上最も多くノミネートされた新作コメディシリーズとなった。コメディ作品賞の獲得が期待される同作で主役を演じたジェイソン・サダイキスが、コメディ部門の主演男優賞を手にする最有力候補となっている。コメディ部門の主演女優賞では、「Hacks(原題)」で主役を演じたジーン・スマートに期待がかかる。

「ザ・クラウン」シーズン4はNetflixにて独占配信中。

ドラマ部門では、「ザ・クラウン」が他を圧倒するだろうというのが大方の予想だ。同作に出演するエマ・コリンジリアン・アンダーソンは、それぞれ主演女優賞と助演女優賞を受賞することが有力視されている。

アニャ・テイラー=ジョイ主演の「クイーンズ・ギャンビット」はNetflixにて独占配信中。 Photo: Netflix / Courtesy Everett Collectio

一方で、リミテッド・シリーズ部門はおそらく最も競争が激しくなるだろう。作品賞では「I May Destroy You(原題)」、「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」、「クイーンズ・ギャンビット」、「ワンダヴィジョン」のどれもが有力な候補で、それぞれの作品で主役を演じた、ミカエラ・コール、ケイト・ウィンスレットアニャ・テイラー=ジョイエリザベス・オルセンが主演女優賞を争う。

第73回エミー賞の主要ノミネート一覧

ドラマ部門 作品賞
「ザ・ボーイズ」
「ブリジャートン家」
「ザ・クラウン」
「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
「マンダロリアン」
「Pose/ポーズ」
「THIS IS US/ディス・イズ・アス」

ドラマ部門 主演男優賞
スターリング・K・ブラウン「THIS IS US/ディス・イズ・アス」 
ジョナサン・メジャーズ「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
ジョシュ・オコナー「ザ・クラウン」
レジ・ジーン・ペイジ「ブリジャートン家」 
ビリー・ポーター「Pose/ポーズ」
マシュー・リス「ペリー・メイソン」

ドラマ部門 主演女優賞
ウゾ・アドゥバ「イン・トリートメント/セラピスト ブルックテイラー」 
オリヴィア・コールマン「ザ・クラウン」 
エマ・コリン「ザ・クラウン」
エリザベス・モス「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」 
MJ・ロドリゲス「Pose/ポーズ」
ジャーニー・スモレット「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」

ドラマ部門 助演男優賞
ジャンカルロ・エスポジート「マンダロリアン」 
O・T・ファグベンル「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」 
ジョン・リスゴー「ペリー・メイソン」
トビアス・メンジーズ「ザ・クラウン」
マックス・ミンゲラ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
クリス・サリヴァン「THIS IS US/ディス・イズ・アス」 
ブラッドリー・ウィットフォード「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
マイケル・ケネス・ウィリアムズ「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」

ドラマ部門 助演女優賞
ジリアン・アンダーソン「ザ・クラウン」
ヘレナ・ボナム・カーター「ザ・クラウン」
マデリン・ブルーワー「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」 
アン・ダウド「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
アーンジャヌー・エリス「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」
エメラルド・フェネル「ザ・クラウン」
イボンヌ・ストラホフスキー「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」
サミラ・ワイリー「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」

コメディ部門 作品賞 
「ブラキッシュ」
「コブラ会」
「エミリー、パリへ行く」 
「Hacks(原題)」 
「フライト・アテンダント」 
「コミンスキー・メソッド」
「Pen15(原題)」
「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」

コメディ部門 主演男優賞
アンソニー・アンダーソン「ブラキッシュ」
マイケル・ダグラス「コミンスキー・メソッド」
ウィリアム・H・メイシー「シェイムレス 俺たちに恥はない」
ジェイソン・サダイキス「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
キーナン・トンプソン「キーナン」

コメディ部門 主演女優賞
エイディ・ブライアント「Shrill(原題)」 
ケイリー・クオコ「フライト・アテンダント」
アリソン・ジャネイ「Mom(原題)」
トレイシー・エリス・ロス「ブラキッシュ」
ジーン・スマート「Hacks(原題)」

コメディ部門 助演男優賞
カール・クレモンズ・ホプキンズ「Hacks(原題)」
ブレット・ゴールドスタイン「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ブレンダント・ハント「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ニック・モハメッド「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」 
ポール・ライザー「コミンスキー・メソッド」
ジェレミー・スウィフト「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
キーナン・トンプソン「サタデー・ナイト・ライブ」
ボウエン・ヤン「サタデー・ナイト・ライブ」

コメディ部門 助演女優賞
エイディ・ブライアント「サタデー・ナイト・ライブ」
ハンナ・エインビンデル「Hacks(原題)」
ケイト・マッキノン「サタデー・ナイト・ライブ」
ロージー・ペレス「フライト・アテンダント」
セシリー・ストロング「サタデー・ナイト・ライブ」 
ジュノー・テンプル「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」
ハンナ・ワディンガム「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」

リミテッド・シリーズ 作品賞
「I May Destroy You」 
「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」 
「クイーンズ・ギャンビット」 
「地下鉄道~自由への旅路~」
「ワンダヴィジョン」

リミテッド・シリーズ/テレビムービー部門 主演男優賞
ポール・ベタニー「ワンダヴィジョン」
ヒュー・グラント「フレイザー家の秘密」 
ユアン・マクレガー「HOLSTON/ホルストン」
リン=マニュエル・ミランダ「ハミルトン」 
レスリー・オドム・Jr「ハミルトン」

リミテッド・シリーズ/テレビムービー部門 主演女優賞
ミカエラ・コール「I May Destroy You(原題)」
シンシア・エリボ「ジーニアス:アレサ」
エリザベス・オルセン「ワンダヴィジョン」
アニャ・テイラー=ジョイ「クイーンズ・ギャンビット」
ケイト・ウィンズレット「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」

リミテッド・シリーズ/テレビムービー部門 助演男優賞
トマス・ブロディ=サングスター「クイーンズ・ギャンビット」
ダヴィード・ディグス「ハミルトン」
パーパ・エッシードゥ「I May Destroy You(原題)」
ジョナサン・グロフ「ハミルトン」
エヴァン・ピーターズ「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」
アンソニー・ラモス「ハミルトン」

リミテッド・シリーズ/テレビムービー部門 助演女優賞
レネー・エリース・ゴールズベリー「ハミルトン」
キャスリン・ハーン「ワンダヴィジョン」 
モーゼズ・イングラム「クイーンズ・ギャンビット」 
ジュリアンヌ・ニコルソン「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」
ジーン・スマート「メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実」 
フィリッパ・スー「ハミルトン」

Text: Hayley Maitland and Radhika Seth
From VOGUE.CO.UK