【水原希子の初めて年表】
1990年 アメリカのテキサス州ダラスに生まれる。
1992年 2歳のときに、家族と共に日本の神戸へ初の移住。
2003年 『Seventeen』の専属モデルオーディションで、「ミスセブンティーン2003」に選ばれる。
2008年 18歳でパリへ向かう。現地のスカウトマンに声をかけられ、初めて、現地のモデルエージェンシーを回る。
2010年 トラン・アン・ユン監督が映画化した『ノルウェイの森』で初の映画出演を果たす。
2013年 NHK大河ドラマ『八重の桜』で、大河ドラマに初出演。
2017年 渡米し、ハリウッドに初挑戦。個人事務所を立ち上げ、自身がディレクションを手掛けるプロジェクト「OK」もスタート。
2018年 アジア人で初めて、ディオール (DIOR)ビューティ アジア アンバサダーに抜擢される。コーチ(COACH)グローバルキャンペーンに初登場。
2019年 Netflixオリジナルシリーズ『クィア・アイin Japan!』で、初のガイド役を務める。
2021年 映画『あのこは貴族』が公開。日本発のNetflix映画『彼女』でさとうほなみと初のW主演。写真家の茂木モニカとの初の共作写真集『夢の続き Dream Blue』をPARCO出版より刊行。
常に一人のインディペンデントウーマンでありたい。
「約4年前にアメリカのエージェントと初めて仕事をしたことです。昔からアメリカへの憧れもあったし、『世界中で仕事ができるようになったらいいな』と非常に楽しみにしていました。ただ、いざ行ってみると、オーディションやプロデューサーとの面会のたびに、『アジア人であること=私のアイデンティティ』だと思われることが非常に多くて……。それに、若干の違和感を覚えました。
当時のアメリカの映画界やファッション界では、ダイバーシティという概念が既に一般的になっていたので、国籍や人種、性別にかかわらず、多様な人材を積極的に起用しようとする動きがあったことが、その大きな背景としてあるのでしょう。たしかにダイバーシティの考え自体は非常に大切だし、私にとってもありがたいものです。ただ、私がアジア人であることや、ミックスであること、女性であることは、いまに始まったことではないし、あくまで私のアイデンティティの一部でしかない。アジア人である前に、私は“私”。一人のインディペンデントウーマンであることをわかってほしいと強く思ったものの、それを相手にうまく説明できず、歯がゆい思いもしましたね……。
でも、この経験は、自分のアイデンティティや自分が本当にやりたいことを模索する上で、大きなきっかけになりました。その後、アメリカから帰ってきた2017年に立ち上げたのが、個人事務所です。この会社を通じて、現在、役者やモデルの仕事だけでなく、ブランドを立ち上げたり、デザインやプロデュースなど新しい分野に挑戦したりしています。私の周りのスタッフはパワフルで元気な女性ばかり。自分の弱い部分もダメな部分さらけ出して、家族のように向き合ってくれる仲間ができて、毎日がとても充実しています」
アクセサリー感覚で持ち歩ける、ウォーターボトル。
「コリーナ ストラーダ(COLLINA STRADA)のキラキラ光るウォーターボトルです。これは、私の誕生日に、スタイリストの小蔵昌子さんからプレゼントとして贈られたもの。ステンレスボトルに散りばめられた青のラインストーンがキラキラしていて、とてもキレイで……。もらった瞬間、『これほど私の好みにぴったりのウォーターボトルはないんじゃないかな?』と思ったほど、気に入っています! ただのウォータ―ボトルとしてだけではなく、アクセサリー感覚で持ち歩けるのも、一石二鳥のアイテムですね」
役者は、いつだって初挑戦。
「役者さんの仕事は、いつだって初挑戦。この感覚は、10年前にトラン・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』に出演して以来、いまだに変わることがありません。トラン監督は演技指導が非常に厳しくて、怒られるのも日常茶飯事。現場では毎日ずっと緊張していました! あるときは、「歩き方がダメだ!」と言われて、ひたすら歩く練習を2時間以上も続けたことも。後で、監督の厳しい態度も演技指導の一環だったと知りましたが、このとき、『役者というものは生半可なものではない』と痛感しました。ただ、当時の私はファッションが大好きで、『写真芸術の世界でしか自分の表現は存在しない』と思っていたのですが、この作品への出演のおかげで、お芝居での表現に興味を持つようになったんです。
そんな映画初出演から10年。Netflix映画『彼女』(4月15日より世界同時独占配信)で、学生時代から片思いしていた同級生の女性をDVから救うため、その夫を殺し、彼女と共に逃避行するレイという役を演じています。愛するもののためにすべてを投げ打ち、自分をさらけ出す。そんなレイの気持ちをつかむため、毎日が自問自答と新しいチャレンジの連続でした。
また、今作で挑戦したことといえば、自動車免許を取得したこと! ロードムービーで車を運転するシーンが多かったため、この機会に頑張りました。まだまだ運転に慣れないなかで、激しく感情的に揺さぶられる演技をするのは、本当に苦労しましたね(笑)。ただ、役者である以上、毎回必ず新しい挑戦があるし、私はその挑戦に挑み続けたい。その想いは、きっと今後も変わることはないと思います」
『彼女』
2007年に連載を開始した中村珍原作のコミック『羣青(ぐんじょう)』を、恋愛映画の名手として知られる廣木隆一監督が映像化。レイ(水原希子)は高校時代から好きだった七恵(さとうほなみ)が、夫から家庭内暴力を受けていることを知る。死を口にする七恵を助けるため、レイは仕事も家族も大切なパートナーも捨てて、七恵の夫を殺害する。殺した女と殺させた女の逃避行が始まる──。2021年4月15日、Netflixにて全世界同時独占配信。
監督:廣木隆一 原作:中村珍「羣青」(小学館IKKIコミックス) 脚本:吉川菜美 出演:水原希子、さとうほなみ(W主演) テーマ曲:細野晴臣 音楽:森山公稀(odol)
Photos: Akihito Igarashi Stylist: Masako Ogura Hair & Makeup: Rie Shiraishi Interview & Text: Haruna Fujimura Editor: Saori Asaka
