イドリス・エルバは『アメリカン・ギャングスター』（2007）の撮影中、銃に撃たれたと思ったそうだ。主演のデンゼル・ワシントンがイドリスの頭に銃を突きつけるシーンでは、銃身に詰め物がされた銃弾の入っていないものが使われたが、その反動にイドリスは驚いていたとリドリー・スコット監督が「メール・オンライン」に明かした。
「デンゼルはカフェにいて、仲間達に『そこにいろ』って言いながら道に出ると、そこに立っているイドリスが『どうするんだい。俺を撃ってみろよ、フランク。やれよ。これらの奴らの前で俺を撃てよ』っていうんです。そして彼は、その場でバーンと撃つんです」
映画『Rust（原題）』の撮影現場で起こったアレック・ボールドウィンによる誤射事件で、撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんが死去したが、スコット監督は撮影現場で俳優達の安全をおろそかにしたことは一度もないとして、こう語っている。
「どうなったかと言えば、僕はイドリスに『彼は銃を君の頭につけるから、その銃に寄りかかるんだ』って言ったんです。銃身は詰め物で埋め尽くされていて、銃弾は入っておらず、銃口は開いてないんです。私はそんなリスクを冒しません。でも引き金を引くと反動があるんです。それ以外は何もでてきません。デンゼルが引き金を引いた時、『バン』って音がして、イドリスは撃たれたと思って歩道に倒れ込みました。『撃たれた！』って」
Text: Bangshowbiz
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