2月26日(現地時間)、ロサンゼルスのフェアモント・センチュリー・プラザにて開催された第29回SAG賞(全米映画俳優組合賞)で、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のキー・ホイ・クァンが助演男優賞を受賞した。アジア系の男優として初めての快挙だった。
プレゼンターのオーランド・ブルームからトロフィーを受け取ると、彼は感極まった様子で「ありがとう! ありがとうございます!」と感謝し、「僕にとって非常に感動的な瞬間です。最近、もし今夜僕が受賞したら、このカテゴリーにおけるアジア系初の受賞となると聞かされました。そう耳にしたとき、この瞬間はもはや僕だけのものではないと、変化を求めるすべての人のものでもあると、瞬時に思い至りました」と続けた。
子役としてブレイクするも、その後は表舞台から離れていたことに触れ、「演技から離れたのは、チャンスがなかったからです。ですが今夜、ジェームズ・ホン、ミシェル・ヨー、ステファニー・スー、ホン・チャウ、ハリー・シャム・ジュニアと一緒にここで祝っています。以前とは異なる景色です。ここにいる皆さん全員、変化に貢献した皆さん、そしてSAG-AFTRA(映画俳優組合)に感謝します。非常に非常に、名誉ある賞です」と語った。
そして、ミシェル・ヨーやジェイミー・リー・カーティスらキャスト全員に感謝を述べ、こう締めくくった。「そして最後に自宅でこれを観ている人、苦しんでいる人、チャンスを待っている人に伝えたい。どうか続けてください。いつの日か、スポットライトがあなたを見つけます。僕に繋げてくださった皆さん、ありがとう。今度は僕が皆さんに繋げます。ありがとう、ありがとう、ありがとう!」
キー・ホイ・クァンは、子役として『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)や『グーニーズ』(1985)などに出演後、俳優業から離れ、裏方の仕事を経験。本作でハリウッドの表舞台に本格復帰を果たした。3月12日(現地時間)に開催される第95回アカデミー賞では、助演男優賞にノミネートされており、もし受賞したらアジア系俳優として1985年以来38年ぶりの快挙となる。
Text: Tae Terai