インスタグラムでライブ配信される「Bright Minded: Live With Miley」は、ソーシャル・ディスタンスを保つためにマイリー・サイラスもゲストも、それぞれの自宅からオンラインで繋がるスタイルで進行する番組だ。セレブ初のゲストとなったのは、デミ・ロヴァート。ともに1992年生まれの2人は、ディズニー・チャンネルで仕事を始めた14歳の頃からの友人だ。
「スピリチュアルなところやハートの部分が似ていたから」と意気投合した理由を話すデミに、マイリーは「私たち、ゲイっぽかったからね」とパンセクシュアルであることにも触れ、楽しそうに笑った。そんな同志のようなふたりは、何があっても常に明るく振舞わなければならかったティーン時代がつらかったこと、体型について悩みを抱えていたことを語り合った。
デミは12歳の頃から体型が変わり始め、ハリウッドにはいわゆる普通体型のロールモデルがいなかったことが摂食障害になった理由だと語った。2018年にはオーバードーズで生死の境を彷徨ったこともあるが、すべてカミングアウトしたことで「ファンとの距離が近くなったから、良かったと思ってる。女の子たちが体型の変化を受け入れる助けになれたかと思う」という。
マイリーも2013年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで過激な衣装とパフォーマンスを揶揄されたのがきっかけで、2年間ビキニを着られなくなったことを告白。デミが「知らなかった。あなたがそんな思いをしていたなんて悲しい。そばにいてあげたかった。私たちって、親しくなったり離れたりしてきたから。それが友だちっていうものだけど。もしまたそんなことが起きたら、電話して」と言うと、マイリーは新型コロナウイルス感染拡大が、疎遠になっていた人と再び繋がろうと考えるきっかけになったと話した。ちなみに隔離生活中、デミは家の中でワークアウトをして運動不足を解消。編み物にもハマっているそうだ。
3月22日(現地時間)には、夫のジャスティン・ビーバーと彼の故郷カナダで自主隔離生活を送っているヘイリー・ビーバーが出演。マイリーは子どもの頃にヘイリーの姉、アライア・ボールドウィンと仲が良かったことを以前、明かしている。
7日間家を出ていないけれど「全然余裕」と言う2人は、おしゃべりしながらメイク・チュートリアルを行った。ともに肌に影響が出るため食べるものには気をつけているというが、マイリーは「たまに心を安らげるために」とジャンクなものも口にして、翌日顔がむくんでしまうことも。一方、ヘイリーも誘惑に負けそうなときは「それでも食べたい?」と自問自答するそう。
ベースメイクだけで登場した2人は、ナイトアウト用メイクアップのハウツーを生中継。お気に入りのアイテムを使いながら、アイラインやリップのtipsを交換した。ヘイリーは「メイクはあんまり得意じゃないから、家ではほとんどしない」と言いながら、愛用のアイシャドウパレットを使ってスモーキーアイの作り方を実践。ヌードカラー中心のヘイリーに対して、マイリーはメイクも人生も「ついいろんなことをやり過ぎちゃう。ロールモデルがル・ポールとドリー・パートンだから」と言い、赤い口紅に対する思い入れを明かした。
メイク術とともに2人が熱く語った話題は、信仰。ヘイリーはジャスティンと教会に通う敬虔な信者で、「教会のコミュニティではサポートされ、愛され、受け入れられると感じるので、私には有用」と語った。それに対しマイリーは、「私も信者として教会に通って育ったのは、人生の重要な一部になっている」としながらも、「大人になったら、育ってきた道をそのまま歩まなくてもいいと思う」と持論を展開。「それでいいと思う。神との向き合い方は人それぞれだから」とヘイリーはマイリーの思いを尊重した。
マイリーが小さな頃から憧れていたというリース・ウィザースプーン。夫のジム・トスと彼との間に生まれた7歳の息子、元夫のライアン・フィリップとの間にもうけた20歳の娘と16歳の息子と5人暮らしの彼女は、自主隔離期間中にそれぞれが1人で過ごせるスペースを自宅に作ったのだそう。
「みんなにプライバシーがある。1人にしてほしいというサインを出していて、ヘッドホンを着けていたら邪魔をしてはいけないの」と言いつつ、「ルールは守らなければいけないわ。家族のガイドラインを壁に貼って、それぞれのスペースを尊重するようにしている」と気を配っているという。「いい日も悪い日もあるし、こんな時期だから、どんな気持ちになったって構わないのよ」と無理せず、リラックスすることが大切だと語った。
女優として、プロデューサーとしても活躍する彼女は、観客がハッピーになることを考えて映画作りをしているそう。「テネシー州で育った私にとって、映画を観に行くのはエスケープだった。違う世界を見ることができたから。だから、いつも観客が好むのは何かを考えるわ」。自宅で鑑賞する際にどんな作品を選ぶかと聞かれて、ロビン・ウィリアムズの『ミセス・ダウト』と『テルマ&ルイーズ』を挙げた。
そんな2人の対話で明らかになった事実がある。偶然にもリースが「ビッグ・リトル・ライズ」で演じたマデリーン・マッケンジーと、マイリーの代表作「シークレット・アイドル・ハンナ・モンタナ」シリーズで演じたハンナが暮らした家は、マリブにある同じ邸宅を使って撮影された。マイリーがそのことをリースに伝えると、「あの家、どこかで見たことあると思っていたのよ!」と目を丸くして大喜びした。
「ストレンジャー・シングス 未知の世界」で一躍有名になったミリー・ボビー・ブラウンは、現在16歳。幼い頃からハンナ・モンタナの大ファンだったという彼女が、イギリス出身ながら完ぺきなアメリカ英語のアクセントで話せるのは「『ハンナ・モンタナ』を見続けた」から。この告白にマイリーは「カントリーっぽいアクセントになってないのに驚いた(笑)」とジョークで返した。
ミリーは「最近、スマホのカメラロールを見ていたら、カウボーイハットをかぶって“Hoedown Throwdown”(『ハンナ・モンタナ』の劇中使用曲)の振り付けを練習しているビデオが出てきた」と言い、ファン・モード全開でマイリーとおしゃべり。「どれくらいファンだったかと言うと、あなたの役をやりたいと思ったくらい。どうすればいいのかもわからなかったけど、とにかくハンナ・モンタナみたいになりたかった」と言い、その気持ちが女優を目指すきっかけになったと語った。
名前のスペルが似ているので、マイリー(Miley)はかつて“ミリー”と呼ばれることが多かったと言うと、逆にミリー(Millie)は最近も何度か“マイリー”と呼ばれることがあった話題で盛り上がった。またミリーは「2年前、とてもひどいパニック症候群になって、ひどい不安に悩まされていた時、セラピー犬を飼おうと思ったの」と愛犬との出会いを打ち明けた。
マイリーも10代の若さで突然有名になって味わう苦悩を経験していることから、親身になってミリーの話に耳を傾けていた。「失敗することは許されない」と思い込み、苦しんだ時期もあったミリーだが、今は親しい友人や家族に囲まれて落ち着きを取り戻しているそう。
オーガニック・コスメのブランド「KORA Organics」のCEOを務め、自らも「Wellness Wednesdays」というライブ・チャットを始めたミランダ・カー。自主隔離の期間は、精神的にも肉体的にも、セルフケアが特に大切だという。リラックスするためにラベンダーのアロマを手首につけて吸い込んだり、瞑想をしているが、これは以前から実践しているクンダリーニ・ヨガのルーティンでもあるそうだ。
気持ちを明るくするために欠かせないものは、音楽。元夫オーランド・ブルームとの間に生まれた息子のフリン君とマイリーのヒット曲「We Can't Stop」で一緒にダンスするのも良い発散になっているそう。フリン君が9歳になったと聞いて、昔から知り合いのマイリーは「信じられない!」と成長を喜んだ。
スナップチャットのCEO、エヴァン・シュピーゲルと再婚したミランダは、夫とともに毎朝5時半に起床。子どもたちが目を覚ますまでの1時間で瞑想とヨガ、ストレッチをして心身を整えているという。離れて暮らす親族や友人に直接会うのは難しい時期だが、故郷オーストラリアの家族とはフェイスタイムでコミュニケーション。大好きな祖母と話す時は「スナップチャットのレンズで顔を加工して楽しんでる」と、ちゃっかり夫の事業のアピールも。「でも、そうして笑っていると、一瞬だけでも現実を忘れられるから」という言葉には納得だ。
マイリーと同じくディズニー・チャンネル出身で、「シークレット・アイドル・ハンナ・モンタナ」にゲスト出演もしているセレーナ・ゴメスの登場には、多くのファンが歓喜した。交流復活のきっかけとなったのは、マイリーのインスタグラムにセレーナが蝶の絵文字でコメントを残したこと。マイリーは「それで十分だった。そこにいることがわかって、繋がるには蝶の絵文字ひとつで十分」と話した。
そんな2人がじっくり語り合ったのは、メンタルヘルスについて。セレーナは双極性障害と診断されたことを初めて明かした。「つい最近、マクリーン病院というアメリカで最高峰の精神科のひとつを訪ねたの。長年あらゆる経験をしてきたことを話して、自分が双極性障害だとわかった」と告白。セレーナは、「さまざまな憂うつや不安を抱えていたのが何故なのか、ついにわかった。今まではっきりとした気づきや答えがなかったけど、多くの情報を得たことが助けになった。一度そうとわかれば、もう怖くないの」と語った。
メンタルヘルスについてオープンに話すのは、未だに偏見などもあって勇気が要る。セレーナもそういう環境で育ったが、その結果「怒りをため込んだ子どもたちやティーンをたくさん見てきた」そうだ。「言いたかったことをついに言えたし、そのことについて全て知りたかったから」と、診察を受けてよかったことを真摯に語った。
セレーナは自主隔離の期間、詩を読んだり、自然の中で過ごす時間を大切に充電しているそう。多忙から切り離されたこの期間を「自分に優しくしてあげる時間にして」とフォロワーにも呼びかけた。
Text: Yuki Tominaga