トラヴィス・スコットが、アストロワールドの犠牲者遺族と非公開で和解した。昨年11月、故郷テキサス州ヒューストンで開催されたアストロワールド・フェスティバルでトラヴィスがステージに立っていた時、大勢の観客がステージ前に押し寄せたことによる強い圧迫で10人が窒息死した。犠牲者の一人で、21歳で亡くなったアクセル・アコスタさんの遺族は、トラヴィスやプロモーターのライブ・ネイションとの和解が成立したとして、トニー・バズビー弁護士が自身のインスタグラムにこう綴っている。
「バズビー法律事務所は本日、トラヴィス・スコット、ライブ・ネイション、アストロワールドの悲劇に関与した人々に対するアクセル・アコスタさん遺族による訴訟が、和解したことを発表しました。条件は非公開となっています。被害者のアクセルさんは最愛の息子、兄弟、学生で、優しく愛情深い人でした。彼の死をとても残念に思います。どうか彼の家族のために祈りを捧げ続けてください」
訴状では、トラヴィスのファンたちは 「楽しむため」にコンサートに行っただけで、愛する人が 「危険な状況」に踏み入ったと警告された家族はいなかったと主張。トラヴィスには自身の歌詞を通して暴力をあおり、ファンがステージ前に殺到し警備を突破することを促した「過去」 があると続けている。
何千人もの負傷者を出したこの事件に関してトラヴィスは、アコスタ家との和解をめぐる話し合いには参加しなかったと報じられているが、まだ他にも多くの訴訟に直面しており、死者が出たことによって「家族を失った」 として、こう語っている。
「結局のところ、ファンは家族のようなものだから、何かを失ったような気持ちになる。本当に、人々に最高の体験をしてもらえるように公演を行っている。そして、このようなことが起こったと思うと、ただ理解しようとする。ただすべてを包み込もうとするだけだ」
Text: Bangshowbiz