マット・ボマー
文句ナシのイケメンとは彼のこと! 『ホワイトカラー』で一躍人気に。
「どこかで見た顔」と思う人も結構いるのではないだろうか? というのも、マット・ボマーは00年のデビューから、ドラマ『トゥルー・コーリング』(03~04)や『CHUK/チャック』(07~09)、チャニング・テイタムの実体験を元にした男性ストリッパー映画『マジック・マイク』(12)など、さまざまなドラマや映画に出演しているキャリアの持ち主。そんな彼を一気にスターダムへと押し上げたのが、09年から14年にかけて主演していたドラマ『ホワイトカラー』。
天才詐欺師のニール・キャフリーが、FBI捜査官とタッグを組んで知的犯罪(ホワイトカラークライム)に挑むという物語は、マットの美しい容姿が詐欺に必要な大きな要素として機能しているため、スーツ姿からムキムキボディまでさまざまな姿で登場。観ていると、彼がニコッと笑うだけでくらっと騙されてしまう女性の気持ちがよく分かるはず。このドラマで本格的に知名度を得たマットは、ジェシカ・ラング主演の更なる必見ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー怪奇劇」』のシーズン4にゲスト出演、シーズン5にはメインの1人として出演する予定だ。
マットは2011年に同性の恋人と結婚をしており、お相手のパブリシスト事務所社長サイモン・ホールズの3人の子のパパ。今夏は『マジック・マイク』の続編『Magic Mike XXL(原題)』(日本公開は現段階で未定)でもカムバックし、相変わらずキレキレのダンスと見事な腹筋ボディを披露してくれるようなので、日本での盛り上がりにも期待したい!
ケイト・マーラ
役柄同様キャリアを追求する、ルーニー・マーラの姉。
日本上陸や有名人の出演で話題のネットフリックス製作&配信の超人気ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』は、主演のケビン・スペイシー演じる政治家のフランシスが、大統領に約束されていた出世を取り消しにされたことを恨み、あの手この手を使って邪魔者や裏切り者に復讐を企て、権力の座に上り詰めるという壮大なドラマ。もちろん政治が大きく絡んではいるけれど、そこに『家政婦は見た!』的ゴシップや人間の腹黒さがどっぷりと描かれているので、一度観始めたら眠る間も惜しくなる面白さ。そんな主人公のフランシスと大人の関係を結び、自身のキャリア飛躍を狙う、若く野心的な記者ゾーイを演じているのがケイト・マーラだ。
ケイトは現在32歳だけれど、実は14歳でキャリアデビューをしているベテランで、これまでも数々の映画やドラマなどに出演している。ところがなかなか当たり役に恵まれず、2歳年下の妹のルーニー・マーラの方が『ドラゴン・タトゥーの女』(11)で、ひと足先にブレイクをしてしまった。しかし、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の大ヒットで立場は同等に。今後は映画出演作が相次ぎ、今年だけでも『ファンタスティック・フォー』(10月9日公開)を含む4本が公開予定となっている。アイルランドの血を引くクールな顔立ちと、160cmというハリウッド女優にしては小柄なスタイルも個性としてうまく機能して人気を集めている彼女だけれど、実家はフットボール(NFL)チームを所有するほどのお金持ち。本来は働かなくていいくらいなのに、野心的にキャリアを追求するところは、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』のゾーイとキャラがかぶる!
ダン・スティーブンス
「ダウントン・アビー」で人気沸騰の彼は、ディズニー大作にも出演決定。
タイタニック号の沈没でイギリスのお金持ちの多くが命を落とすという、衝撃的なスタートから始まるドラマ「ダウントン・アビー」。じわじわと進んでいく20世紀初頭の没落貴族の話は、ジョージ&アマル・クルーニー夫妻、マット・デイモン夫妻、サンドラ・ブロックなどのハリウッドセレブも夢中だと公言するほど。そんな人気ドラマの出演でキャリアが急上昇したのがダン・スティーブンス。生粋のロンドンっ子のダンは、出生時に養子として現在の両親に迎えられ、同じく養子縁組された弟と一緒に育ち、ケンブリッジ大学を卒業した秀才。現在は南アフリカ出身でジャズシンガーの妻との間にもうけた、2児のパパでもある。
「ダウントン・アビー」では、伯爵家の相続人で2度も大金を相続するというなかなかラッキーな役柄で、温和なイメージを保つため常に少しふっくらした体型を維持することが必要だったという。ところが現在の彼はスマートでかなりシャープな印象に。なぜなら、「ダウントン・アビー」を第4シーズンの第1話をもって卒業し、ハリウッドに乗り込んだから。昨年早速『ナイト・ミュージアム エジプト王の出生』に出演し、今後は4本もの映画に出演予定。そのうちの1作が、2017年公開予定のディズニー映画でエマ・ワトソンが主演する『美女と野獣』で、野獣役を演じるというのだから相当楽しみ! 次なるベネディクト・カンバーバッチ的存在となるか? こうご期待だ!
アリソン・ウィリアムズ
「GIRLS/ガールズ」に出演中。イェール大卒の才女。
すでにアメリカではシーズン5の製作まで決定している、HBO局の大ヒットドラマ『GIRLS/ガールズ』。NYに住む冴えない女の子4人のライフスタイルを、リアルすぎるほど等身大に描いて話題を集めているこのドラマが、ようやく日本でも解禁に! 『セックス・アンド・ザ・シティ』や『ゴシップ・ガール』とは異なり、主演&脚本&製作を担当しているレナ・ダナムは女子がNYで1人生きていくための苦労や懐事情、挙げ句の果てには大胆なセックスシーンまで徹底してリアルにこだわっているので、誰もがついついどこかに共感しながら観てしまうこのドラマ。その中でキレイどころとして登場しているのが、マーニー役のアリソン・ウィリアムズだ。
アリソンは美人だけれど他人に厳しく、上から目線の態度を毛嫌いされがちなマーニー役で出演しているのだけど、実際の彼女は名門イェール大学出身の才女。大学在学中からスタンダップコメディアンとして活動し、YouTubeに投稿した動画が『GIRLS/ガールズ』の製作総指揮を務めるジャド・アパトーの目にとまり、出演が決定したという異色の経歴の持ち主。しかも、父親はNBC局のニュース番組の有名キャスター、ブライアン・ウィリアムズ、母親はTVプロデューサーというお家柄。そんなお堅い職業のパパと一緒にアリソンは、自身のセックスシーンを視聴しているというのだから仰天! それだけ本人が鈍感なのか、隠し事のないほど家族仲がいいのかは不明だが、いろんな意味で今後のキャリアに注目したい人物であることは間違いない。
キット・ハリントン
ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の人気No.1俳優。
ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズを原作とし、世界中で爆発的な人気を博しているドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。すでに2016年の4月から第6シーズンの放送も決定している、愛と欲望、セックスとヴァイオレンスというドラマに必要なすべてのトピックをカバーした本作に出演し、一番人気を誇っているのが英国人俳優のキット・ハリントン(本名クリストファー・ハリントン)。7つの王国と異端の民族などが覇権を巡って争うため、主要な登場人物たちだけでもかなりの人数になるのだが、その中でもキットが演じる「実直だが私生児という立場から困難を強いられるジョン・スノウ」の端正なマスクは存在感抜群。同番組で共演しているリチャード・マッデンが今年公開された映画『シンデレラ』の王子役に決定したときは、「なぜキットじゃないのか!?」とネットでは大騒ぎになったほど。
黙っているだけで不思議な色気を放つキットだけど、それもそのはず。実は彼、17世紀の王政復古期のスチュアート朝の王、チャールズ2世を先祖に持ち、貴族には一歩及ばないものの政治家などを多数輩出している準男爵の家系の出身。体に流れる高貴な血は、簡単には隠せないというわけ。現在イギリス人俳優で大ブレイクしているベネディクト・カンバーバッチ、トム・ヒドルストン、エディ・レッドメインなどは皆、名門パブリックスクール、イートン校出身だけれど、これに対してリアルに高貴なバックグラウンドを持つキットは公立高校出身。「僕は全然上流なんかじゃないんだよ」と自身の血を否定しているが、この気取らない態度が逆にクールだと更にファンを拡大しつつある。ちなみに現在は同ドラマで共演し、劇中でも恋人役イグリットを演じたローズ・レスリーと交際をしている。
ニーナ・ドブレフ
「ヴァンパイア・ダイアリーズ」を卒業し、 注目俳優と恋の噂も。
ここ数年全米で続いている吸血鬼ブームの最終兵器として人気を集めているのが、09年にスタートしたドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」。145年ぶりに復活した美しすぎるヴァンパイアの兄弟と、人間の美少女の禁断の三角関係を描いたこの物語はティーンを中心に爆発的人気を獲得し、現在全米ではシーズン6まで終了。今秋から第7シーズンに突入するというロングランを誇っている。このドラマでスターの頭角を現したのが、ブルガリア出身のカナダ人女優ニーナ・ドブレフだ。
母国ブルガリアで独裁政権が崩壊した2年後、2歳のときに母親と兄とともにカナダへ移住。軍人だった父は1年先にカナダへと渡り、ピザの配達からガソリンスタンドの店員まで昼夜構わず働いて懸命にお金を貯め、家族を呼び寄せたそうだ。そのためニーナは幼いころから働くことの尊さとお金の価値を身を持って学んだという。そんな真摯な性格とキュートなベビーフェイスはいつしかティーンの憧れの存在となり、今やファッションイベントなどにも引っ張りだこ。新たなファッションアイコンとしても注目が注がれている。
残念ながら「ヴァンパイア・ダイアリーズ」はシーズン6で卒業を発表した彼女だけど、卒業を機にアトランタ州からLAへとお引っ越し。女優としてのキャリアを充実させるべく、さまざまな作品に出演したいと意欲を燃やしているので今後スクリーンを賑わしてくれる機会も増えそう。そんな彼女をもっと知りたいという人は、エマ・ワトソンが出演している青春映画『ウォールフラワー』(12)もオススメ。今年に入り、映画『セッション』(14)に出演している俳優オースティン・ストウェルとの熱愛も発覚しスターオーラ全開。公私ともにいろんなニュースを提供してくれそう!
Text: Rieko Shibazaki