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まもなく誕生する英ロイヤルベビーについて知っておきたいこと。

昨年9月にキャサリン妃の出産が発表され、4月23日が出産予定日だと噂されているケンブリッジ公爵夫妻の第三子。ウィリアム王子が王位を継承する可能性はあるのか!? 今や王室ご用達病院となったセント・メアリー病院とロイヤルファミリーの関係、ラグジュアリーなサービスの実態を検証する。 キャサリン妃とウィリアム王子の第三子妊娠と出産のすべてを**こちら**でチェック!
庭園を散策するウィリアム王子キャサリン妃。Photo: Press Association/AFLO

ウィリアム王子とキャサリン妃が第三子の妊娠を発表したのは昨年の9月、故ダイアナ妃の逝去20年周年を記念し、ケンジントン宮殿に開園したメモリアルガーデンを訪れた一週間後のことだった。ジョージ王子、シャーロット王女の妊娠時と同様、キャサリン妃は今回の妊娠も重度の妊娠悪阻に苦しみ、1月に予定されていた公務を延期していた。

性別に関係なく王位継承順位は5位!

まもなく生まれるロイヤルベビーは、エリザベス女王の6人目のひ孫であり、王位継承順位は5位である。1位は祖父に当たるチャールズ皇太子、2位は父ウィリアム王子、3位は兄ジョージ王子、4位は姉シャーロット王女、ハリー王子の順位は6位に後退する。大英帝国全盛期を象徴するヴィクトリア女王(1901年没)の玄孫のひ孫(注1)である。

注1)
ヴィクトリア女王以降の王位の継承は以下。
ヴィクトリア女王(1838年〜1901年)
→エドワード7世(1901年〜1910年)
→ジョージ5世(1910年〜1936年)
→エドワード8世(1936年〜1936年)
→ジョージ6世(1936年〜)
→エリザベス2世(1952年〜)

ロイヤルベビー誕生のセント・メアリー病院とは?

セント・メアリー病院。Photo: Getty Images

ジョージ王子、そしてシャーロット王女が誕生したことで日本でも一躍有名になっているセント・メアリー病院。ロンドンのパディントン地区に1845年に設立された歴史の深い病院ではあるが、ロイヤルファミリー御用達の産院となったのはごく最近である。

というのもエリザベス女王が誕生したのは、メイフェアのバートン通り17番地であり、チャールズ皇太子はバッキンガム宮殿、妹のアン王女はクラレンス・ハウス(現在はチャールズ皇太子とカミラ夫人の公邸)と、伝統的には自宅での出産が常であったから。

2012年にフル改装された同病院のリンド棟はプライベートな出産が可能であるほか、衛生放送が視聴可能なテレビ、ラジオ、金庫、電話、冷蔵庫、Wi-Fiなどの設備も完璧。患者や見舞客にはお茶やコーヒーが振舞われ、1泊5000ポンド(約76万円)の部屋に至っては高級シャンパーニュ含む種類豊富なワインリストも完備しているというのだから驚きだ。

セント・メアリー病院で誕生した英ロイヤルファミリーたちは下記の通り。

1982年6月22日(現地時間)、ウィリアム王子を抱いてセント・メアリー病院を退院するダイアナ妃と、チャールズ皇太子。Photo: Keith Mayhew/Camera Press/AFLO

アルスター伯爵アレグザンダー・ウィンザー(1974年)---グロスター公爵リチャード王子長男
デイヴィナ・ルイス令嬢(1977年)---グロスター公爵リチャード王子の長女
ピーター・フィリップス(1977年)---アン王女の長男
フレデリック・ウィンザー卿(1979年)---マイケル・オブ・ケント王子の長男
ザラ・フィリップス(1981年)---アン王女の長女
ガブリエラ・ウィンザー令嬢(1981年)---マイケル・オブ・ケント王子の長女
ケンブリッジ公爵ウィリアム王子(1982年)---チャールズ皇太子の長男
ヘンリー・オブ・ウェールズ王子(1984年)---チャールズ皇太子の次男
ダウンパトリック男爵ジョージ・ウィンザー(1988年)---セント・アンドルーズ伯爵ジョージ・ウィンザーの長男
ジョージ・オブ・ケンブリッジ王子(2013年)---ウィリアム王子の長男
シャーロット・エリザベス・ダイアナ・オブ・ケンブリッジ王女(2015年)---ウィリアム王子の長女

Makiko Yoshida