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Apple Watch Series 7が欲しくなる理由。 (Saori Masuda)

初代Apple Watchが発売されたのが、2015年。その7年後の今年、その頃とほとんど変わらない外枠の寸法でディスプレイの画面領域がここまで大きく、かつキーボードがつくことなど、私には到底予測できなかった。今では当たり前になっているモバイル通信、耐水機能、高速充電や心拍数などのヘルス機能ほか、毎年の発表のたびに、その進化にはただただ驚くばかり。そして、もうじき発売されるApple Watch Series 7は、驚きを超える凄さがある。今回は、再設計されたRatinaディスプレイなど、ディスプレイのテクノロジーについてお伝えします。
Apple Watch Series 7が欲しくなる理由。
キーボードが搭載される。

指でキーボードを一文字ずつ入力したり、アルファベットを移動させるように綴りを打ち込むこともできる。

最近のApple Watch愛用者は、おそらくほぼ24時間このデバイスを身につけている。(Watch OS 7の睡眠時間を計測してくれている機能が搭載されてから特に)。そんな私のような人間は、このデバイスを無意識にかなり頼りにしていると思う。例えばApple Watchで確認できるメールの返信に関しては、パソコンか携帯、もしくはApple Watch上で返信するかを即時判断して行動している。今までのApple Watchでは音声によって文字を送信する方法しかなかったので、返信するタイミングや場所を選んだ。ところが今回のSeries 7では、キーボードが搭載されたので、どこにいても文字を打ち込めるようになったので、そのワンクッションがなくなった。

テクノロジーのすごいところは、ここだと思う。ちょっとしたストレス(と言えるかどうかわからない)を取り払ってくれるところ。私にはちょっとしたことだが、テクノロジーの世界では本当にすごいことなのだと思う。

外枠がほぼ変わらないのに、画面領域が大きくなる。

Mapでは、より詳細に、ランドマークや駅名が記載される。

ディスプレイの画面領域の大きさが格段に大きくなったことは、新しいものに取り替えた日にその違い・使い勝手の便利さを実感する。前日までつけていたたものとほぼ同じ外枠の寸法とは思えないくらい、(多少大げさだけど)巨大に見える。というか、すべてが鮮明で見やすい(OS8によって、テキストやアイコン、フォントもさらに見やすくなっている)。スクリーンの領域が20%大きくなっているからだ。なんとSeries 3より50%も大きくなっている。よくよく注意してディスプレイをみると、外枠の細さにも驚く。

例えば、Mapでは今までよりもエリア全体を、より多くの情報を表示できるようになり、道の名前や高速の入口などのスペースも確保されるようになった。

新しい文字盤。

右は“輪郭”という新しい文字盤で、より細く、ミニマルで美しいエッジのデザインが際立つ。中央は、文字盤の真ん中に触れると動く地球が施された“ワールドタイム”。

私が特に気に入っているのは、指で動かすことができる地球で、現在自分がどこにいるのかを表示してくれる。コロナ渦で世界が遠く感じるようになっていたところだったので、少しだけ世界との距離が縮まった感覚を覚えるからなのかも。

微妙な角度でもディスプレイ画面を確認できるように。

微妙な角度でも画面の確認が可能に。

ディスプレイでもう一つの革新的技術が、エッジのデザイン。ディスプレイの縁で光を屈折させるため、真横など微妙な角度からでも画面を確認でき、例えば会議中でもディスプレイを起こすことなく、メッセージや着信をチェックできる。

また、明るいところでも画面が見やすくなり、なんと屋内で見るときよりも、70%明るく見える設計になっている。スリープモードなど、明るさの段階は、自動で設定される。

アルミニムケースの新色。

左から、ミッドナイト、スターライト、グリーン(すべてアルミニウムケース)。

アルミニウムケースには5つの新しいカラー、ミッドナイト、グリーン、スターライト、新色のブルーと(PRODUCT)REDが加わった。

ディスプレイの領域拡大、常時表示される美しいRatinaディスプレイ、耐久性、防塵性、耐亀裂性、耐水性、最新心拍センサー、3つの新しい文字盤、OS8によって可能になった新たなワークアウト(太極拳とピラティス)の種類、新しいマインドフルネスアプリ、睡眠時の呼吸数の計測など、目まぐるしい技術革新を実感する。

テクノロジーの進歩を肌で感じる方法は、最新のデジタル機器を使うことに限る。トライしてみては。