2月7日(火)〜11日(土)まで、イタリアのリグーリア海岸で開催されている第73回サンレモ音楽祭。本イベントに登場したキアラ・フェラーニが纏っていたのは、ディオール(DIOR)のマリア・グラツィア・キウリがキアラのために特別にデザインしたオートクチュールドレスだ。今回ディオールは、全4点のルックを製作。メゾンのアトリエの卓越した技術が冴えるデザインの特徴と、キアラがドレスに込めた想いを見ていこう。
LOOK 1 ブラック&ホワイトの王道シルエット
この上なくエレガントなストラップレスのクラッシュドブラックシルクサテンドレスは、アシンメトリーなドレープが魅惑的なムードを後押し。クレール・フォンテーヌのスローガンである "Pensati Libera(自由に考える)"の文字が描かれたストールが、ルックを引き締めている。
LOOK 3 ドレスを抗議のシンボルに。キアラがSNSで受けた誹謗中傷を刺繍
ホワイトのシルククレープで仕立てられたミニマルなドレス。建築的でアシンメトリーなデザインが印象的なこのルックには、キアラの特別な想いが込められている。繊細なブラックビーズで表現されているのは、彼女がこれまでにSNS上で実際に受け取った心ない誹謗中傷のコメントだという。オートクチュールのドレスをキャンバスに見立て、「DISGUSTING」「A breve un porno...」という暴力的な言葉を刺繍することで、オートクチュールの限界を超えた抗議のシンボルを目指したのだ。
LOOK 4 ジャンプスーツ&チュールが奏でるセカンドスキン
ロマンティックなこのシルエットは、キアラの娘のためのミニチュア版もデザインされたそう。ジャージー素材のジャンプスーツは、トパーズ色のディアマンテで刺繍され、ヌードカラーのチュール素材のスカートと組み合わせて。繊細で透明感のある第二の肌のようなムードが新鮮。
Photos: Courtesy of Dior, Valentin Editor: Mayumi Numao
